まとめ

過去ログ597 2015/9/23 9:18

★日曜日 121
阪神11レース

神戸新聞杯

リアルスティール

ダービーは骨折もあり、パフォーマンスに不満もありましたが展開的に厳しい1戦となりました。
1コーナーに入るときに変なハミの噛み方をしてしまい、控えてドゥラメンテよりも後方からの競馬を選択し、皐月賞以上に厳しい流れを、この馬は離れた位置から内に潜り込めずに終始外々を回る展開となってしまいました。
12.5 - 12.4 - 12.4 - 11.9 - 11.0 - 11.7というラップで中弛みでペースも速く仕掛けが少し遅い流れで、ドゥラメンテに先に行かれて4コーナーではスッと離されてしまいました。
4コーナーから直線に入り、最後は舌を出しながら内に入って伸びましたがいつもの伸びは見られずに4着となりました。

共同通信杯では高いギアチェンジ能力を見せていただけに、ここでドゥラメンテに置かれるようなラップではなかったように思えます。
ダービーではドゥラメンテ1頭だけを相手に競馬をしていましたが、ドゥラメンテの後ろからこの仕掛けで後追いとなるとドゥラメンテよりも長くトップスピードを維持する必要がありました。
共同通信杯ではドゥラメンテが折り合いに苦しみながら中弛みで更に苦労し、直線で急かす形で動かして脚を引き出してきましたが、それを内でコントロールしながら楽に立ち回り加速地点でも進路がない中で置かれずに対応して徐々に伸びてL1で抜け出すという競馬ができており、非常に高いレベルでの完成度、総合力の高さを見せているだけに、このメンバーではレベルの違いを見せつけておきたい1頭です。

★日曜日 共通
阪神11レース

神戸新聞杯

キロハナ
トップスピード特化戦で、トップスピード持続力勝負に強いダノンリバティに完勝した同馬。
近2走の内容で京都外でトップスピードの質が問われるダノンリバティ相手に完勝という程度ならアルバートドックとの比較で見てもそこまで優位性があるようには思えません。
アルバートドックの場合はトップスピードの持続力もあるため、そうなってくると未知数な面でパフォーマンスを上げてこられるかどうか。
また、61秒ペースまでしか経験していないため、今回はペースが上がってからのスピード面がカギになってきます。
ギアチェンジ面に関しても、阪神外回りコースなら下りがあり仕掛けも早くなりやすいのでそこまで気にする必要はありません。
ディープ産駒は阪神2400mだと終いが甘くなる傾向が顕著なので、トップスピードの質の高さを見せてきたこの馬が阪神外回りコースでどこまでやれるかは疑問です。
本質的にディープの仔はステイヤーは出にくいため、長距離要素が問われる阪神2400mでは厚くは狙えません。

★日曜日 共通
阪神11レース

神戸新聞杯

リアルスティール
今回は楽なメンバー構成で、取りこぼせない1戦となります。
アルバートドックやティルナノーグ、キロハナは面白いメンツですが、共同通信杯や皐月賞のレースレベルを考えれば、ここは勝たないといけないメンバー構成と言えます。
ダービーは2400mが影響したのか、骨折が影響したのか、直線でのギアチェンジ、トップスピードの質、持続力いずれも見劣っての4着。
本来はあの競馬を前でやってくるのがこの馬の怖さででしたが、ダービーでサトノラーゼンに見劣ったのもポジション差が響いたためでL1で見劣ったわけではありません。
ある程度高速馬場でトップスピード持続勝負になりやすい神戸新聞杯なら力は出し切りやすく、このメンバー相手に崩れ事は考えられません。
今回は外から勝ちに行く立場になる可能性も高く、焦点は位置取りをどうしてくるかですが、前々につけて折り合えるだけの器用さは共同通信杯からも持っており、そこを怖がって後ろからになると素材の力だけで押し切れるかは疑問です。阪神外回りだけに、好位の内でジッとしながらという競馬が一番この馬の良さが出るように思えます。


アルバートドック
これまでのレースを見ても、この馬にとって阪神2400は面白い舞台と言えます。この馬はゲートセンスが結構良いイメージがありますが、出していけば掛かりそうな感じもあり、阪神2400mのゆきやなぎ賞でも少し掛かり加減で馬群に入れて落ち着いたという感じなので、その辺の意識は必要ですが、ひとまずポジションは取れそうです。
この馬は脚を出し切りたいタイプで、ゆきやなぎ賞でもサトノラーゼンらが抜け出した最速地点のL2ではジリジリでもL1で一気にバテ差していることからエンジンがかかってからはバテにくいポテンシャル・トップスピード持続タイプに分類できます。
白百合Sであのトップスピードを引き出せた要因は超高速馬場にあり、現時点で時計が掛かっている阪神の馬場でトップスピード面を引き出せるかどうかがカギとなります。
神戸新聞杯は仕掛けが早くなりがちでL3最速のイメージが強く、トップスピードの持続力が重要となります。
それでもダービーでは不満もあったとは言え、リアルスティールのパフォーマンスの方が上なので、現時点ではリアルスティールより前で競馬を進める事が重要です。
菊花賞を意識して気性面の課題をクリアしたいリアルスティールは恐らく下げる競馬になるように思えます。

ティルナノーグ
この馬は高速京都向きのイメージがあり、東京コースでも青葉賞では最速地点で動けており、白百合Sや前走を見てもトップスピードの質は通用しそうです。ただそれをどこで使ってくるかがカギで、後ろからでは押し上げるだけで脚を使ってしまいラストは甘くなってしまいます。
前走は前で仕掛けをワンテンポ遅らせることができたことで最後までしっかりと保てましたが、現段階ではトップスピードの持続力で他馬を圧倒できるかはまだ疑問です。
神戸新聞杯の場合は2段階加速になってL3最速やL2最速でもL1を明確に落としてくるケースが多いため、この馬のように後ろからの競馬になるとバテ差しの地点では伸びて来ていません。。
この辺りを考えると阪神2400の舞台は歓迎とは言えません。
4コーナーの下りでトップスピードに乗せやすいのは多少マシになってきましたが、ギアチェンジに不安があるこの馬としては大きな要素と言えます。
この馬はコーナーでの押上げもできていないため、外回りで直線が長いというコースそのものは良さそうです。
リアルスティールやアルバートドックとポジション差のない位置で競馬をしても能力的に厳しく、比較的低調なメンバー構成だった青葉賞クラスでもL1では伸びあぐねていました。
今の少し力の要る阪神外回り2400mとなると、これまで以上に厳しくなるようなイメージしかありません。
菊花賞への切符が必要なこの馬は恐らく勝つというよりは権利を取りに来る競馬に徹する可能性が高く、後ろ過ぎない位置で3〜4コーナーは仕掛けを待つ立場を選択するように思えます。