まとめ

過去ログ621 2015/10/13 20:14

★日曜日 共通
京都11レース

秋華賞

ミッキークイーン
今回ポイントは超高速の馬場状態で、昨年ぐらいのイメージが必要とみて良さそうです。
ゲートが下手で二の脚が遅く、トップスピードの質がそれほど高くないこの馬にとってみればこの超高速馬場は歓迎材料とは言えません。
超高速馬場に近かったオークスでも、61.3というスローだったためにある程度の位置につけることができており、昨年ぐらいのイメージで秋華賞を考えれば59秒でもスローバランスになってしまう可能性が高いように思えます。
昨年の秋華賞が58-59だったことからも、それぐらいのペースになったとしても前がローズSのようにバテるということはまず考えられません。
これはスピード不足でペースが上がれば基本はバテ差しというこの馬にとっては非常に厄介な馬場状態と言えます。
理想は内枠で、外枠からとなると1コーナーまでにまず最後方近くになってしまいます。
そうなると昨年でもそうでしたが超高速の淀2000mでは後方から一気にというのは前がバテないだけに非常に困難です。
スピードの幅そのものは持っている馬でスピードに乗った状態を維持するポテンシャルも非凡だけに、そういう意味で安定して末脚を出して来れる馬ですが、今回はどの位置でいつ差し込んでくるか。
少なくとも勝ち切るには相当上手く嵌らないと難しいように思えます。
前走のローズSは時計は出ていましたが、基本的には馬場はパワー型優位で、L3でトップスピードを要求された上でL2ではもう減速していました。
秋華賞で馬場が超高速化し、前が59秒前後のペース引っ張れば1〜2コーナーのコーナーワークでバラけてある程度縦長にならざるを得ません。
超高速馬場では狙いづらい1頭です。


トーセンビクトリー
超高速馬場の京都2000m戦ではレース序盤のポジショニングが非常に重要なレースとなります。
ローズS1,2着馬はポジショニングには大いに不安があり、超高速馬場の京都2000mでスンナリとポジションを取れるような馬ではありません。
一方で、この馬はここ数走は後ろからの競馬がメインにはなっていますが、出負けして後ろからではなく無理をせずに後ろから行っているという違いがあります。
中団を狙おうと思えば狙える馬なので、その点では京都2000mの超高速馬場なら最序盤のアドバンテージは持てます。
更に、この馬の場合はあまり速いラップを刻むような競馬にならない方がいいので、昨年の秋華賞の様なポテンシャル戦になった方が良さそうです。
ポテンシャルに関してはまだ高いレベルで未知数で、昨年の展開をそのまま当てはめればローズSの1,2着馬との逆転は枠順次第で十分にあり得ます。
ただ、この馬もまだ超高速馬場での適性そのものは見せておらず、中京だったり小倉でもAコースだったり、前走のローズSも時計自体はある程度出ていましたがエアレーションが成された馬場でパワー型優位にはなっていました。
小倉の内容からは京都2000そのものは良さそうで、今回は出たなりでポジションを下げずにできるだけ3〜4コーナーで内目をというスタンスで後続の押上げを待てる立場になれば面白い1頭です。
古馬1000万下を楽に撃破した実力はここでは侮れず、前走はトップスピード持続戦でもありました。
後半トップスピードを要求されないポテンシャル戦なら逆転可能です。

★日曜日 共通
東京11レース

毎日王冠

クラレント
この馬は基本的には自力加速戦に強い馬で、府中で相性がいいのは直線の上り坂でギアチェンジを発揮しやすいためだと考えられます。
マイルCSではハイペースで大外を回すロスが響き、阪神Cは1400mでペースが速く淀みないスピード勝負、マイラーズCはトップスピード特化戦でこれも外を回すロスが響きました。
同じようにポテンシャル戦で甘くなった左回りの中京記念がダメだったように、この馬はコーナーで勝負をするタイプの馬ではありません。
左回りの相性がいいというよりもコーナーで動かずに直線で動く競馬になりやすいのが左回りの府中と新潟外という事だと思います。
ハイペースにも対応できますが、少し緩んでの加速戦でパフォーマンスを上げるタイプで、スローでも対応できていますが超スローで団子でのトップスピードの質勝負になると加速地点では良くても最速地点でキレ負けしています。
昨年の京成杯AHみたいに超スローでも動ける馬なので、しっかりと脚を引き出せるというのは強みでこの辺りは相手関係次第と言えます。
理想は前半の要素をある程度要求される競馬で、ややスロー〜ややハイで極端な競馬にならない総合力勝負です。
総合力を生かす展開なら内枠が欲しいところで、外からでも府中ならさほど心配ありませんが、1800mのコース形態や開幕週を考えればやはり2列目ポケット、或いは単騎の番手という立場で良いペースを刻んで進めていきたいところです。

ヴァンセンヌ
この馬は基本的に前半は無理をしない方がいいタイプで、折り合い的に難があるだけにレース序盤はソロっと入って馬の気分で押し上げていくという形が理想です。
安田よりも酷い騎乗だった元町Sで勝ててしまうあたり、この馬の能力の非凡さとトップスピードに乗ってからの持続力の高さを証明したと言えます。
この馬は気性がネックで、距離不安というよりも前向きすぎる気性をどう克服し、コントロールしていくかがカギとなります。
トップスピードに乗ってからの持続力はマイル路線では最上位の1頭で、1800mでも相手関係を考えれば最上位と言えます。
ただ、前半で前向きになるし掛かって持って行かれてしまうとそこはどうしても鈍くなってしまいます。
前半をしっかりと抑えて進められれば後半のトップスピードの質、持続力は最上位で、それは京王杯スプリングCの超スローであれだけ詰めてきたところからも明白です。


ダノンシャーク
今回は1800mは4歳時のエプソムCからそこまで不安はありません。
この馬は流れた方が良いタイプで、近走のトップスピード持続戦では昨年の富士Sの内容が物足りず、関屋記念では総合力勝負で前々から進めつつもクラレントに完敗しています。
今年はパフォーマンスを下げており、やや狙いにくい1頭です。
ただ、追い切り自体は良く、近年はトップスピードの質も持続力もそれなりつけています。
この馬は前半のスピードが武器なので、流れてくれればワンチャンスは残されています。
理想は内枠から全体が流れる競馬。
昨年の安田記念では不良馬場での消耗戦でも強い競馬ができており、阪急杯も距離を考えれば善戦しています。
渋る馬場はこれまでの傾向からも確実にプラスに働くため、渋れば条件的にも面白い1頭です。
雨が降って高速馬場化しなければ面白い馬ですが、高速馬場のままペースだけ落ち着くと状況では苦戦します。

★土曜日 共通
東京11レース

サウジアラビアロイヤルカップ

イモータル
ゲート・二の脚ともにある程度のレベルは見せている1頭で、府中のマイル戦では他の有力馬に比べて器用さという点で一枚上の存在と言えます。
後半の破壊力もまだ底を見せておらず、前走のL1は落としていましたが、L3から11.0と速いラップをついて行ってしっかりと余力を残し、パフォーマンスを上げてきそうな内容だったというのも良い材料です。
この馬はマンハッタンカフェの仔でも後半型で結果を出しているだけに、マイルでペースが上がってしまうと不安は大きいかもしれませんが、それでも前走の感じなら最序盤のポジショニング自体は悪くないため、ポジションを取ってペースがある程度落ち着けば問題ありません。
トップスピードの質・持続力もアストラエンブレムは強敵ですが、以外なら見劣りません。
このメンバー構成ならペースが上がり切る可能性も低く、器用さに関して言えば明らかに優位な1頭です。