まとめ

過去ログ623 2015/10/15 17:27

★土曜日
東京6レース

アンヴェイルド
乾いてパサパサ、上がりが掛かる馬場で比較的前有利。アンヴェイルが特に追わず先頭、2番手がセイカアヴァンサ。追っ付けてアムールスキー、外から押してマイネルカペラと2頭−2頭の隊列にすぐ決まる。1周目はかなりスローペースに落とし込んだが、誰も捲っては動かない。2周目向正面から徐々にスパートし始め、アカノジュウハチを含めた5頭でほぼ固まる。しかし人気のアカノジュウハチは4角手応え甘いようで内を回り、直線外に持ち出しても反応しない。前に行った2頭の一騎打ちとなり、最後はセイカアヴァンサが斤量の差で交わした。序盤の貯金が活きて行った行ったの決着に。断然人気のアカノジュウハチは展開で負けたというよりも、スイッチが全く入らず最後もバテている。

直前に大雨。脚抜き良い馬場で圧倒的先行・外有利。外枠のエクセレントミノルがかなり無理して先手を奪い、それに外枠各馬が好位を固める。向正面動きがないままペースも緩んで団子の隊列、コーナーでも外の馬の動きが慎重。直線に向いてから一気に加速する流れで、ゴドリーが楽に抜け出す圧勝劇。離れた2着争いは上位人気4頭が叩き合いとなるが、最後間を割る形でマイネルボルソーが浮上した。アサクサスターズは3列目の外から押し上げが遅すぎ、鞍上が馬の加速力を信じすぎたか。

ポルトボナール
前日雨が残り脚抜き良い超高速ダート。スピード必須でバテにくく断然前残り傾向。押してキングノヨアケが先手を奪い、ダイワエクシードと争って後続を大きく引き離す大逃げの形に。1000m通過が60秒1ととんでもなく速いラップを刻んだが、キングノヨアケは全くペースを落とさず飛ばし脚色が衰えない。直線でも大きなリードを築いたまま、上がりまでキチンとまとめて完勝。1分50秒4は500万下のタイムではない。超高速馬場だったとは言え、ラップ構成は優秀。差してくる馬も、この決着では内枠からロスなく回ってこないととても足りなかった。石川裕紀人騎手はこれが中山ダート1800m初勝利。

比較的脚抜き良い高速ダート。比較的上がり速く、走破力必須で先行有利馬場。外からサムソンズライトがかなり押して逃げ、8枠2頭が離れず追走。2角で一瞬ペース緩む場面もあったが、向正面辺りから2番手のロードシャリオが強気にスパートし、3角から先頭に出る。2列目の組みも追っ付けて追走するが、ロードシャリオの勢いが全く落ちず、直線全馬脚色一緒のまま。1分52秒台に乗る速い決着で、走破力で劣り外を回った馬のロスが響く展開。ゴールドリーガルはコーナーを回る時に外へ膨れすぎた分、2着馬に及ばなかった。

ジャコバイティズム
データ
前走は福島のダート1700m戦で3着となった同馬。前走時は乾いて前内が有利な馬場状態で、内枠のエンカウンターが出鞭入れて先手も、2コーナーで外からスプリングアースとサノタイクーンが並んでペースが落ちない展開となりました。全く緩めていないにも関わらず、向正面で捲り集団が迫ってきて隊列が入れ替わり、その中から減量騎手騎乗のアクティブボスが先頭に並んで直線へ。エンカウンターは外に張る気配見せましたが立て直し、最後アクティブボスとの競り合いを凌いでの勝利となりました。全馬ほぼバテて脚色が止まる流れで、最後離れた3着に展開が向いてジャコバイティズムが入線する格好となりました。

テンの入りが速く、バテ合いの形。勝ったジャコバイティズムには展開も向いたが、ここでは体力が一枚上手だった。

★土曜日
東京3レース

ナックビーナス

絶好の馬場でフラット、やや内有利。スタートは出遅れ多数。中からレイアンドキスが好スタートを決め、ほぼ単騎の形で先導。向正面から既にペースは緩みっぱなしで、4コーナー過ぎまで前の組に絡んで行く馬がいない。そして直線、2番手ナックビーナスを引き離すようにレイアンドキスが粘り込みを図るが、外から唯一伸びてきたのが人気のワンブレスアウェイ。少々蛇行しながらもゴール寸前で差し切った。まだ途上の馬が多く、道中のプレッシャーも皆無で、展開も相当前の組に有利な形だったはず。勝ち馬の瞬発力は評価したい。

ゴールドエフォート
Mペース持久戦。道中では前2頭が後ろを離す隊列となったが、3〜4角では後続も追いついてきた。それでも直線では逃げたヒルトンヘッドがそのまま押し切り。早めに動いてきたアートラヴァーが脚を続けて2着に上がった。

サンセットトウホウ
データ
新馬戦はスタートを決めた4頭が序盤争う構えを見せましたが、どの馬も抑え気味でその中から内枠のサンセットトウホクが若干リードを取って逃げる展開となりました。特に捲る馬もなく、向正面から早くも極端にペースダウンし、固まった隊列のまま直線。ラスト3Fで急激にペースアップして加速力勝負となりましたが、逃げて上がり33秒台で粘るサンセットトウホクを、最後尾にいたレプランシュが大外からズバ抜けた末脚で差し切った格好。サンセットトウホクは完璧な騎乗だっただけに、勝ち馬の鋭さが光る1戦となりました。「クビ差差されましたけど、勝ち馬は離れたところから来ましたからね。併せる形なら違ったと思います」との事。後続は2馬身以上千切っていただけに、今回も勝ち負け濃厚の1頭です。

開幕週絶好馬場も速い上がりが出る差し優位馬場。新馬戦で逃げたサンセットトウホクが馬なりでの逃げ。外枠各馬が外から被せつつそれに並びに行き、2コーナーで内枠の馬は後退。あまり先頭で競ることもなくスンナリした展開だが、道中ペースをあまり落とさず流れる。タンサンドールが3角過ぎから1列目の2頭に追っ付けて並びかけ、そのまま直線も叩き合う流れになり、最後ゴール寸前で外からラインセイラとクラウンスカイが強襲。ここでサンセットトウホクが粘り通せず、外の馬が優勢になった。全体もまずまず好タイムで、上位4頭はタイム差なし。この日は逃げ馬が捕まる馬場状態でもあった。

★土曜日 共通
東京11レース

府中牝馬S

レッドリヴェール
この馬はマイル以下でスピードを活かした方が良いイメージがあり、トップスピードの持続力が武器だったはずですがヴィクトリアマイルは悪くない展開の中でL1で甘くなっており、クイーンSは緩すぎない流れからの3F戦と総合的な要素を要求されながらも、メイショウスザンナにあっさり交わされてしまったというのは不満です。
上位人気になる一頭だと思いますが、府中の1800m戦でとなると不安の方が大きくなります。
トップスピードの質は強気になれる馬ではなく、トップスピードの持続力もヴィクトリアマイルで多少底を見せた感はあります。
今年のヴィクトリアマイルはハイレベルで、ケイアイエレガントもトップスピードの持続力はかなり高いレベルにあった馬なので5着以下の面々を見ても、悪くありません。
この馬はある程度厳しい流れの方がいい印象なので、平均的な流れになった時にはチャンスも生じます。
ただ、それでも現時点での過大評価感は拭えません。
今回はヴィクトリアマイル不発組も強敵で、カフェブリリアントや好走したケイアイエレガントは強烈な武器を持っており、ヴィクトリアマイルで非常に高いトップスピード持続力を見せて番手から出し抜き粘り込んだケイアイエレガントは相当侮れない存在です。
また、メイショウスザンナを1800m戦で問題としていないスイートサルサもトップスピードの質を秘めた馬で、東京1800m実績も十分です。
ミナレットの府中1800がどう出るかという点も面白いところがあり、レッドリヴィエールは正直なところここで重い印を打てるほどの能力的な魅力は感じません。

ケイアイエレガント
スローのトップスピード持続戦で府中のマイル戦ならレッドリヴェールよりは上の存在です。
問題は1800m戦で、福島牝馬Sの内容通りなら息を入れてトップスピードの質をある程度要求されれば力は発揮できそうです。
ただ、それでもマイルで溜めてトップスピードの持続力を引き出してきた節分Sや、ヴィクトリアマイルの内容的にもマイルでスローからしっかりとトップスピードに乗せてやれる展開が理想です。
1800mはベストな条件というわけではないので枠や展開といったところの影響は考えないといけません。
ただ、今回は前が飛ばしそうなメンバー構成で、ミナレットやセキショウがある程度ペースを引き上げていく意識が働きそうなので、これらを離れた2列目でという形でヴィクトリアマイルをイメージできればチャンスは大きくなります。
基本的には余裕をもってトップスピードに乗せたいタイプなのは間違いないので、平均ペースまでに上がり切ってしまうと多少甘くなる意識は持っておきたいところです。
理想は極端すぎない程度のスローでポジションとってのトップスピードの持続戦です。

カフェブリリアント
問題は東京1800mという舞台で、少なくとも阪神牝馬Sでは前半のスピードの高さを活かして追走し、誤差程度の加速についていってL1をポテンシャル面でねじ伏せた形となりました。
近2走がマイルに延長、序盤スローからトップスピード持続戦になって位置取りの差で負けたということもできるので何とも言えませんが、マイルと1400mでどちらが良いかは何とも言いにくいところです。
トップスピードの持続力ではまだ底を見せていないというのは距離延長で良い材料とも言え、中団から比較的時計が掛かっていた2月の節分SでもL3最速戦で外から差し込んできています。
後半型の競馬でも出し切れれば結果は出ているので、東京1800でもこなしてくる可能性は高いように思えます。
関屋記念に関しては極端な競馬になっており、直線ではスムーズさも欠いていました。
今回は東京1800mで岩田騎手ということもあり、内からL3最速戦で2列目あたりから抜け出してくるというイメージは湧きそうです。