まとめ

過去ログ644 2016/3/16 22:08

★日曜日
中山11レース

スプリングS

16頭立てにおける平均配当は、単勝813円、馬連4210円、3連複1万6553円と低めの水準。
コース全体での単勝回収率も56%と低く、かなり順当決着傾向が強いコースであると言えます。

枠番による成績差はほぼ無いため、これが人気馬が能力を発揮できている理由だと考えられます。
ただ、内枠である馬番1〜4番の成績がイマイチであるのは、気になります。
好成績なのは馬番5〜8番で、信頼度・回収率がトップとなっています。

脚質については、後方待機組の成績不振が目立ち、中団からの差しは十分に届いていますが、4コーナー11番手以下のポジションから好走した馬は皆無。
今年のスプリングSは少頭数ですが、それでも割引は必要です。


1番人気は[3-4-2-0]とすべて馬券に絡んでおり、過去10年の勝ち馬もすべて6番人気以内。
2〜3着のヒモには人気薄もそれなりに来ていますが、1着に関しては必ず人気馬が来ています。

脚質面では後方待機組が大不振ですが、対照的に4コーナー5番手以内で回った組の信頼度は非常に高く、ハッキリと先行勢優位であると言えます。
そして前走クラス別成績では、「前走G3組」ともっとも高く評価。
そこで3着以内に好走していた馬は、トータル[5-4-2-15]で連対率34.6%、複勝率42.3%と信頼度が非常に高くなっています。

そして注目したいポイントは「前走馬体重」。
連対馬18頭のうち、17頭までが、前走馬体重480キロ以上馬。
今年の登録馬でこの条件を満たすのは、アドマイヤモラール1頭だけとなります。
あとは、中4週以上のゆったりしたローテが好成績であることや、前走3着以内馬と前走4着以下馬で成績差が露骨に違うのも、押さえておきたいポイントとなります。

★日曜日の見解
中山11レース
スプリングS

マウントロブソン
ディープの仔にしてはこの段階で既にステイヤー色が強い1頭。
2走前はそれなりのペースでやれていますが、それでもレースレベルやパフォーマンスを比較した時にはあすなろ賞の方がインパクトは大きく、コーナー最速の形であれだけロスがありながらも最後までしぶとく踏ん張れたのはもちろんポテンシャル型としては世代でも上位のレベルにあると言えます。
トップスピードの質に関しては新馬などからも物足りないところはありましたが、早めに仕掛けることで良さが出てきたというのは中山1800m戦は噛み合う可能性が高いように思えます。
スローのロングスパート戦に持ち込むなら向正面で前が少しペースを上げてもしっかりと突いていく意識が必要で、3コーナーまでに好位列には最低でも取り付く意識が必要になります。
馬場にも依りますが、先週のような馬場状態ならこの馬にとっては競馬がしやすいように思えます。
いずれにせよポテンシャル面で非凡な競馬をしてきている一頭で、この馬主体の仕掛けで5F戦に持ち込めればチャンスは浮上してきます。


ハレルヤボーイ
過去のパフォーマンスを見ても、この馬は切れる脚を使えるわけではありませんが、ペースが上がってもトップスピードを引き出す余力があるため、スピードの幅がかなり広いタイプだと考えらえます。
前走はトップスピード戦にはなっていないものの、ある程度タフな馬場で47.3-47.7と平均ペースでもしっかりと再加速ができて突き放しています。
4着以下の馬はスピードの幅で苦しく加速する余力がなかった中で上位はそこからも脚を引き出せていました。
この馬はそこから一脚を使って抜け出す競馬ができており、その辺りを考えてもこの馬の良さはペースが上がっても脚が削がれないところにあるとみるのが良さそうです。
逆にスローになってしまうとトップスピードの質もそれなりには見せていますが、スマートオーディンのようなキレキレの脚を使えるわけでもありません。
朝日杯はペースどうこうというよりも12.7まで極端に緩んでそこから10.8という極端なトップスピードの質を問われたのも響いたかなという感じがします。
未勝利も前走もですが、雨で少し渋って良さも出ており雨が降ってペースバランス的に平均の競馬にシフト、仕掛けが遅れる形なら面白い存在になりそうです。
スピード面ではマイネルハニーも厄介で、2000でmの実績や同じパフォーマンス比較ならマイネルを上位に取るべきだとは思いますが、それでもこの馬も平均的な流れになれば仕掛けが遅れやすいレースなので警戒する必要はあります。

★日曜日の見解
中山11レース
スプリングS

ロードクエスト
後半のトップスピードの質、持続力も少なくとも余力のあったハートレーを捻じ伏せきれないレベルという点での底は見せましたが、それがどの程度の評価につながるかはハートレーの共同通信杯の負け方からは判断できません。
同日の有馬記念比較で考えても動いていってこの上りを叩き出しており、ハートレーも超スローならまだ見限れないという前提でひとまずクラシック戦線で勝負になるだけの武器は持っています。
ただ、一方で新潟2歳Sではハロン12というラインを後方で進め最低限のラインでクリアしてきましたが、あの時点ではそこそこ速い流れとしても皐月賞を戦う上ではあれでもまだ足りません。
少なくともサトノダイヤモンドはきさらぎ賞で高いレベルでクリアしており、リオンディーズもそこは弥生賞で一発でクリアしてきました。
最低限弥生賞のマカヒキレベルでクリアできればと思いますが、ホープフルSは自身で測ればマカヒキの弥生賞よりも2秒近く遅い63秒半ばぐらいの通過。2000mでペースが上がってやれるかというのは有力馬がクリアしてきた今の段階では不安があります。
今回はスプリングSで中山1800m戦で、中山牝馬Sや中山記念でもそうですが坂スタートで入りが遅くなります。
その点ではこの馬としては序盤の出負け癖をリカバーするには比較的楽なコースと言えますが、その分だけ向正面からのロングスパート戦にになりやすいコースでもあります。
開幕週の中山の様にL2最速11秒前半が問われがちの馬場状態ならある程度信頼できますが、ポテンシャル戦は未知数です。

ドレッドノータス
ここ2走は掛かり気味な状態をコントロールしながらの競馬となっており、これをしっかりと流れに乗せてハロン12の流れでしっかりと後半加速する脚を使えるかどうかがポイントとなります。
ハービンジャーの仔はベルーフやプロフェットもそうですが意外と中距離で良さが出る馬が多く、案外それ以上の距離延長がプラスに働かないケースが多い印象があります。
トップスピード戦でも最低限の対応はしていますが、マカヒキやリオンディーズ、ロードクエスト辺りに対しても府中でのトップスピード勝負では明らかに分が悪くなります。
この馬の武器であるゲートの安定感とコントロールして仕掛けを遅らせても早めに動いても戦えるという点は武器で、血統的にはある程度流れても大丈夫なはずです。
ロードクエストとは真逆に条件は良い1頭と言えます。

マイネルハニー
皐月賞戦線では最低ハロン12(1000で60秒ペース)に最低限対応してこないと難しく、高いレベルなら昨年の皐月賞でも59.2でハロン11.8のレベルは要求されていました。
リアルもドゥラメンテも共同通信杯で中弛みとはいえハロン12に楽に対応しており、この馬の場合はそのハードルを高いレベルで既にクリアしています。
今回は中山1800mなのでスピード面をそこまで要求されない可能性が高く、ここで最低限権利を取ってくれればというところです。
この馬は坂スタートが噛み合わない感じのスタートを見せており、今回もそこは非常に難しい材料で、ハッキリとした不安と言えます。
こをクリアすればタイプ的にも前受ができ、トップスピードの質ではロードクエストやアドマイヤモラールの方が上ですが、前である程度ペースを作ってそこからでも脚を長く使えるという点は武器と言えます。
後半特化で後方からだと流石に勝負にはならないため、とにかくスタートがカギと言えます。
皐月賞路線の上位陣はかなりハイレベルですが、その3頭との適性比較をしたときにペースを引き上げてスピード勝負に持ち込むことでチャンスを作れる可能性は秘めています。