まとめ

過去ログ643 2016/3/10 18:48

★次走注目
阪神11レース
チューリップ賞

高配当の使者
カイザーバル

栗東CW 85.2-39.1-12.7 (馬なり)
3頭併せで併入ですが、古馬を相手に後ろから追い掛け、手応え優勢でデキは上向きです。

前走のこぶし賞は7着でしたが、雨で渋った重馬場の上に展開も追い込み決着となり、トビが綺麗なこの馬にとっては参考外の1戦と言えます。
坂路では4F51.5秒-1F11.9秒の自己ベストを記録しており、今週は時計の出やすい馬場状態でしたが、これまでの自己ベストであった4F52.6秒を記録した時とほぼ同程度の馬場差という事を考えると、今回のタイムは評価に値します。
この馬がまともに力を発揮できたのは新馬戦だけで、2戦目は東京遠征で外枠からまえに壁を作れずに折り合いを欠いてしまいました。
3戦目も外枠で前に壁を作る事ができず、テンに行きたがる素振りを見せていました。
今回の阪神マイルはデビュー戦で圧勝した舞台だけに、一変の可能性が大きい1頭となります。
近3走はまともな競馬が出来ておらず、過去最高の状態での適正舞台となる今回は高配当の使者として穴馬券が期待できる1頭です。

★日曜日情報
中山9レース

シルヴァーコード
昇級戦となった2走前は一度は並びかけましたがゴール前で相手がひと伸びして交わせず、ハナ差の2着。
直線に向くタイミングで動いて出ましたが、外の馬と接触してしまいスムーズに追い出せ無かったこともあり、その分だけ最後は僅かに届きませんでした。
昇級2戦目の前走は、好スタートを決めて内の出方を窺いながら先行集団に並びかけ、4コーナーでは抑えきれない手応えで4着馬に並びかけて直線で押し切りを図りましたが、ゴール寸前で抜け出した勝ち馬にハナ差交わされての2着となりました。
このクラスでも正攻法の競馬で微差の競馬が続いており、スムーズなら直ぐにでも勝ち上がれそうな1頭です。

★日曜日情報
サトノダイヤモンド2連勝

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土曜日の注目レースは阪神7Rの2歳500万下(芝2000m)。同週に行われるホープフルS(G2・芝2000m)を盛り上げる目的で、昨年まで行われていたエリカ賞(2歳500万下・芝2000m)を平場レースに格下げしたものです。

主催者側には、エリカ賞に出走してくる強豪をホープフルSに回したいという意図があったのですが、あえて重賞に挑戦するよりも、平場レースで確実に賞金を上積みしたいと考える陣営は少なくないため、皮肉にも今年のメンバーはエリカ賞時代よりも上ではないか、と思えるハイレベルなものでした。

レースは、中団につけたサトノダイヤモンド(1番人気)が終始外を回って突き抜け、クィーンズベスト(7番人気)以下に3馬身半差をつけて圧勝しました。稍重の勝ちタイムは2分03秒8。
https://youtu.be/JTDuwdgbn8Y

ケタ違いの強さでした。ラスト5ハロンのラップは12秒8−12秒6−11秒8−11秒5−11秒3。ゴールが近づくにつれて加速しています。ラスト1ハロンがその前の1ハロンより速いのは珍しいことです。阪神芝コースはラスト1ハロンが急坂となっており、スローペースであっても通常はラスト1ハロンのラップが落ちます。新しいコースに生まれ変わった06年以降、エリカ賞とラジオNIKKEI杯2歳S(G3・阪神芝2000m)はすべてそのようなラップを刻んでいます。

サトノダイヤモンドは残り200mを切って先頭に立ち、後続をみるみる引き離したのですが、ラスト1ハロンは11秒3。急坂をものともせずこんな脚を使われては2着以下と差が開くのは当然です。お父さんのディープインパクトにそっくりだな、と思いました。

ラスト1ハロンで11秒3以下を記録し、阪神芝2000mを勝った馬は以下の5頭しかいません。カッコ内はその後の代表的な戦績です。

・ニュービギニング(毎日杯3着)
・ルーラーシップ(クイーンエリザベス2世C)
・ラキシス(エリザベス女王杯)
・デニムアンドルビー(ローズS、ジャパンC2着)
・サトノラーゼン(京都新聞杯、日本ダービー2着)

5頭中4頭は重賞を勝ち、なおかつG1で連対しています。うち2頭はG1馬となっています。これらはいずれも良馬場での記録で、サトノダイヤモンドは稍重。価値が高いと思います。ちなみに、唯一重賞を勝てなかったニュービギニングのタイムは、新コース竣工直後の開幕週に記録されたもの。8ヵ月ぶりの競馬だったので絶好の高速馬場でした。