まとめ

過去ログ671 2016/12/1 14:49

★土曜日
ステイヤーズS

ファタモルガーナ
3、4走前は休み明けの影響があったステイヤーズS、かなりタフな馬場でポジションを取れなかったダイヤモンドSで参考外としても、昨年のダイヤモンドSでもフェイムゲームに楽に突き抜けられており、ステイヤーズSでもベストバウトのデスペラード戦の時は中間的な脚を要求されて良さを見せていました。
前走の京都記念では直線で左右の馬に伸び負けて絞られるような形になってしまい、距離不足の1戦となりました。
この馬は少し軽いぐらいの馬場の方が合っており、実質スローの目黒記念でもスピード負けしなかったぐらいなのでディープ産駒でもあり高速馬場になれば噛み合う可能性は高いように思えます。
ただ、使える脚そのものはそれほど長くはなく、ポテンシャル戦では甘くなり、トップスピード戦でも新潟記念3着時に対応していますが、そこまで決定的に伸びてきたというほどでもありませんでした。
長距離路線では甘くとも強さを見せてきた一頭だけに、枠と立ち回り次第ではヒモ穴として警戒したい一頭と言えます。

アルバート
2走前の天皇賞春はスローからの4F戦で昨年のステイヤーズSに近い形でしたが、後方の内でポジションを取れず、直線で追い出されてからジリジリとは伸びていましたが3角の段階でのポジションが悪すぎました。
ルメール騎手はその辺りのポジションのリカバーの意識が薄くいため、本仕掛けと仕掛けまでのバランスのとり方を上手く使い分けできないタイプだけに、ポテンシャルで勝負したい馬とは合いません。
前回は戸崎騎手に替わりましたが、戸崎騎手も動きが甘い騎手なので、鞍上変更は特にプラスではありませんでしたが2着に好走。
スタートで遅れ、1角でも接触する不利があり、4角で息を入れて坂下で外に出すときに勝ち馬に張られて勢いを削がれた事を考えると、強い競馬の2着と言えます。
完全なポテンシャル戦ならステイヤーズSで5馬身ちぎったパフォーマンスは相当なレベルで、この条件なら積極的に狙いたい1頭です。

モンドインテロ
前走のアルゼンチン共和国杯は休み明けで56.5キロを背負いながらも1番人気となりましたが結果は4着。
先団直後の内に待機してスムーズに折り合って直線を待ち、ラスト300mから間を割って抜けてきましたがゴール前に甘くなっていました。
この馬はルメール騎手が「重賞を勝てる馬」と評価しており、2走前の札幌日経オープンではトゥインクルを撃破しています。
この中間は追走して先着する内容で叩かれた上積みが大きく見込める1頭となります。

カムフィー
昨年の2着馬。
昨年はアルバートの5馬身ちぎられましたが、長く脚をつかってジリジリと渋太く伸びていました。
昨年のダイヤモンドSでは3着の実績もあり、一瞬の切れはありませんが長く脚を使えるため、長丁場で渋太さを発揮するタイプと言えます。
今年のダイヤモンドSでは11着に大敗していますが、稍重発表以上に重い馬場状態だったため、後方で脚を溜めるもバテた馬を交わしただけの平凡な内容となってしまいました。
今年のダイヤモンドSは参考外の1戦で、長丁場では注意が必要な1頭となります。

★日曜日
中京11レース

チャンピオンズC

モンドクラッセ
8走前の内房Sはこれまでのレース内容とは違う展開になりましたが、問題とせずに5馬身ちぎる圧勝。距離延長と直線の坂が課題となりましたが、これも問題とせず、自分の競馬に徹しての逃げ切り勝ちとなりました。ラップで見ると12.5 - 11.7 - 12.1 - 12.2 - 12.5 - 13.5と、2コーナー過ぎの下りから一気に加速して向正面が最速となる仕掛けの早い展開となりました。
3〜4コーナーでは徐々に減速していく流れとなりましたが、それでも楽な手ごたえで突き放し、同型のショウナンを潰して直線に持ち込むと、直線序盤でもまだ余裕を見せながら、最後までばてずに伸びていました。
4走前の大沼Sは直線の追い風が厳しい状況となり、水は引いて脚抜き良いスピード馬場で前が有利な状況となりました。
トミケンユークアイがモンドクラッセの頭を叩いてハナを切るも、モンドクラッセは意に介せず2番手で悠々と運び、3番手にはビービーバーレルが進出。比較的速い流れを、向正面でヴァンヌーヴォーが捲って押し上げましたが、中途半端で早々に脱落し、3コーナーでは4番手以下との差が徐々に開き、ほぼ前3頭の競馬となりました。
しかしモンドクラッセが4コーナーでいち早く先頭に立ち、従来のレコードを0.3秒更新しただけでなく、後続を0.5秒千切った非常に強い内容での勝利となりました。
前走のみやこSはハナを切るまでに脚を使ってしまい、早めに促して後続を離しに掛かりましたがラスト1ハロンで掴まって踏ん張りきれずに4着となりました。
今回は強力な同型が存在し、先行勢も強敵が多く、力関係・展開面で強気になれません。

モーニン
崩昨年の武蔵野Sは1番人気で3着となりましたが、発馬でフィールザスマートと接触し、向こう流しでグレープブランデーに前をカットされ、その直後にはナガラオリオンと接触する不利がありました。
さらに両サイドから並ばれてしまい、コーナー手前で前に押し上げる形となり、結果的に正攻法の競馬を強いられてしまいましたが、直線では前との差を詰め切れずに3着となりました。
後ろから全く脚を引き出せなかったかしわ記念の内容的にも、東京1600の舞台でも淡々とした流れより、メリハリがあった方が良いタイプで、最序盤が速くてもコーナーで息を入れられる展開なら心配はありません。
現時点でのパフォーマンスとしてみると2走前に58キロを背負ってアウォーディーを相手に互角に戦えたのは大きな材料で、ハイペースになってもどこかで緩めば対応可能です。
前走の武蔵野Sは59キロを背負い、レースではリズムの悪い走りでテンに行きたがる面を見せていました。
3角ではぶつけられても踏ん張っており、そこでペースが上がって置かれてしまい、押っつけ押っつけの競馬で最後は盛り返しての7着となりました。
内容的にスムーズな競馬が出来なかったことが敗因で、59キロ・高速馬場が敗因とは思えません。
能力は上位の1頭で、スムーズな競馬が出来ればアウォーディーに土をつける可能性が高い1頭となります。

ラニ
この馬はポテンシャル面が非常に高い馬で、早めに仕掛ける形でしぶとく最後まで脚を使ってくるタイプです。
今の段階ではスピード的に少し不安があり、2走前のブラジルカップは完全に淀みなく入って2100mのスピードで押し切ったミツバを相手にL1で決定的とまでは言えず、ついていくだけの前半のスピードが乏しい印象です。
ハイペースバランスになってもやれるという点ではスピード面は持っていますが、単純に追走力不足になる可能性が高いタイプです。
UAEダービーを勝った時でも序盤はゆったり入っており、向正面で動く形でロングスパートに持ち込んだというのが大きな勝因です。
全体的にフラットに入ってこられると押し上げる余地も作りにくく、3〜4角だとロスも多くなります。
前走の京都では右回りでコーナーで傾いて走っており、エンジンが掛からないまま13着に敗れました。
前走は力通りに走っておらず、叩き3戦目の左回り1800m戦で消耗戦になれば巻き返し可能の1頭と言えます。

ロワジャルダン
この馬は昨年のチャンピオンズカップで2秒以上流れた時のバテ差しが印象的にも強く、フェブラリーSも含めて前半は明確に流れた方が良いタイプのように思えます。
その点でも見た目以上にスピード色が強く、東海Sのようにスローからの2F戦にも一定は対応してきましたが、それでも0.9差で、2F戦としては決定的な差をつけられてしまいました。
フェブラリーSからある程度ギアチェンジ面も見せてきたとはいえそれが武器になるほどではありません。
3走前のエルムSは好スタートを切って良いポジションで進めていましたが、結果的には前が残る展開で4着まで。
近走はハミを噛むようになっており、理想は真ん中よりも内目の枠ですが、昨年よりも力をつけてきているだけに、昨年のような消耗戦になれば圏内に入れる可能性はあります。

★日曜日
中京11レース

チャンピオンズC
ブライトライン
この馬は基本的にはみやこSを勝った時の様に47.3-49.5と明確なハイペースでちょうどいいイメージがあります。前走のプロキオンSでもそうですが、1400mの34秒前後のペースに楽に対応できてしまっているようにもともとスピードが勝ったタイプなのは確かで、オアシスSも平均では流れていました。
後半要素だけでは少し足りないところは見せているので、レースとしては流れてくれた方が良さそうです。
ただ、近走は年齢的にもパフォーマンスを落としてきており、狙い辛い1頭となります。

ホッコータルマエ
昨年のJBCクラシックはコーナーでも加速していくという流れになっており、コパノリッキーが大井の急コーナーで先に仕掛けてペースを引き上げていくのに対して2列目の外から動きたいタルマエは動けずにここで差を広げられてしまいました。
4コーナーでは激しく手が動いていましたが、直線序盤いつもの伸びが見られずにコパノリッキーに突き放されてしまい、最後はサウンドトゥルーにも差し切られての3着。
ただ、この1戦は休み明けで、本番に向けての叩き台だったのは間違いなく、それほど悲観するものではありません。
2年前のチャンピオンズカップはスロー前残り戦で、これまでのJCダートが中京に移ったレースとなりましたが、GTとしてはスローな流れとなりました。
4歳の主力どころが先行できず、中京では厳しい外回しの形で不発で、この流れでは先行馬に有利の展開だったと言えます。
ラップで見ると12.9 - 11.9 - 12.2 - 12.4 - 11.7 - 12.4とペースが上がり切らずに後半のコーナーでもまだ12秒台となっており、そこから直線の上り坂で加速するという後半の総合力勝負。
出遅れたコパノを尻目にホッコータルマエは2列目に付け、そのまま番手外に持ち出してタルマエのパターンとなりましたが、直線序盤で追い出されるとローマンレジェンドに食い下がられましたがラスト200mでローマンレジェンドを振り切り、ナムラビクターの追撃も体半分保っての押し切り勝ち。
コパノが出遅れた事で前半から緩い流れに持ち込めた点が大きな勝因で、昨年はタルマエにとっては苦手なハイペース戦となり5着。
それでも先行総崩れの中で最先着の5着で力は示しており、2着馬からはコンマ1秒差でした。
ハイペースでも大きくは崩れていませんが、理想は2年前のようなスローペースとなります。

メイショウスミトモ
重賞で通用するだけのパフォーマンスはまだ見せておらず、前走の武蔵野Sでは13着に大敗。
コーナー4つの小回り良馬場コースで狙いたい馬で、この舞台でこのメンバー相手では狙えません。