まとめ

過去ログ720 2017/12/19 13:42

★日曜日
中山11レース

有馬記念
サトノクラウン
この馬の場合は完全なポテンシャル特化戦に持ち込めるかどうかがポイントで、今回のメンツで前半から実質的にハイペースというのはまず考えにくく、レースの中心はキタサンブラックとなります。
キタサンは秋天で見せたように後ろからになっても問題なく、好位でもハナでも問題ありません。
そういう馬に対して後ろから突く意味がない以上、ペースを引き上げて行くのは難しくなります。
宝塚記念で見せたようにサトノクラウンの場合は6Fぐらいのロングスパート戦でもばてずに外を回して完勝できるポテンシャルが最大の武器となり、向正面をフルに使って押し上げていっても良いレベルの馬です。
ここで動ききれずに3〜4角で更に加速していく形になると苦戦は必至で、ムーア騎手ではなくM.デムーロ騎手の様に腹を決めて動けるような騎手でないとなかなか今回の条件では狙いづらい1頭です。

ミッキークイーン
基本的には仕掛けが早い方が良いタイプで、宝塚記念のように6Fのロングスパートで終始11秒後半をキープするような流れなら最後までばてません。
またトップスピード戦でも質はそこまで高くはありませんが、持続力はかなりもので今年のエリザベス女王杯でもL1は伸びてきていました。
今年のヴィクトリアマイルの様に馬場が軽く紛れの大きな展開となると11.8 - 12.3 - 12.2 - 11.1 - 10.8 - 11.9と最速10.8、ギアチェンジも高いレベルで問われて中団外から進めながらも伸びあぐねてデンコウアンジュに最速地点であっさり交わされており、基本的には出し切りたいので加速性能が問われると良くありません。
その辺りを考えると今回は展開面がカギとなり、サトノクラウンにM.デムーロ騎手が乗っていれば連れて突っ込んでくるタイプの馬ですが、ムーア騎手に乗り替わるのでサトノクラウンがそこまで積極的に動いてこない可能性が高点は割引材料となります。
今回はこの馬自身が向正面の地点で早めの仕掛けを行う必要があり、2段階加速に調整されてL2の4角地点でキタサンブラックがスッと加速してしまうと置かれてしまうかもしれません。

スワーヴリチャード
アルゼンチン共和国杯はある程度のペースから3〜4角で1段階目、L2でもう一段という2段階加速戦となり、この競馬の中で鋭く脚を使ってポテンシャル面を見せてきたのは良い材料と言えます。
右回りを除けば有馬記念の適性は高い1頭で、L2でもう一段速い脚を要求される競馬で鋭く加速できるのはこのレベルでも武器になります。問題は右回りでどうかという点で、皐月賞ではコーナーの地点で既に速い脚を要求されていたのに右手前で走り続けたことでキツくなるのが早くなってしまい、ダービーでも瞬間的な伸びは良く見えましたがL1は甘くなりました。
レイデオロがジャパンカップでキタサンブラックを楽に差し切っていることや神戸新聞杯のパフォーマンスを考えてもダービー2着のL1の踏ん張り自体は悪くありません。
手前をしっかりと換えて最後まで踏ん張れていることを考えれば右回りは不安材料となり、要所の反応は問題ありませんが、未勝利勝ちを見ても右回りでは手前をなかなか換えずにL1でようやく換えたという感じがあるだけにベストは左回りとなります。
右回りでは3〜4角で速いラップを踏んで右手前での負担を増やされると直線で甘くなる不安があり、逆に2段階加速程度で直線での勝負になってくれれば浮上してきます。

キタサンブラック
秋の天皇賞では不良馬場で出遅れて内からリカバーしながらサトノクラウンを一瞬の脚で一気に引き離し、天皇賞春では高速馬場で比較的淀みない厳しい流れでサトノダイヤモンドやシュヴァルグランをバテさせており、距離に関しては3000mぐらいの方がスピード的に優位てますが、非常に高い総合力で2000mまでこなせています。
この馬はゲートが上手く、スピード面も高いレベルにあり、ギアチェンジも備えて、トップスピードの質もそこそこあって、トップスピードの持続も高く、ポテンシャルも持っている馬で、すべてを高いレベルでもっているのでどういう条件でも勝負になります。
今回の有馬記念は総合力面が問われてもう一段のギアチェンジ面も含めて2段階加速になりやすい傾向にあります。
今年の馬場ならL2でのもう一段の脚の性能を問われる可能性が高く、サトノクラウンやシュヴァルグランよりは適性は噛み合うと思う舞台と言えます。
この舞台で強敵となるのは2段階加速で鋭く動けるタイプですが、今年はそのタイプが不在で、適性と能力だけを見れば古馬ではトップレベルと言えます。

★注目馬
ブレステイキング
(中山・2歳未勝利)
「まさか、新馬を落とすとは思わなかった。」とレース後に陣営が話していた1頭で、新馬戦は出遅れを含めてスムーズなレースができず、出遅れて外に出せずにスペースの無い競馬となってしまいました。
道中は馬群に包まれて動くに動けず、直線は懸命に差を詰めるもスローペースで前も止まらない展開で6着となりました。
上がり3Fは最速をマークしており、今回は芝2000mを石橋脩騎手で予定しており、必勝命令が下されている1頭となります。

日曜日阪神12レース
レッドゲルニカ
休養明けの2走前は出遅れていつもと違うレースとなり終いを生かす競馬を試すも12着に大敗。
しかし前走は間隔を開けてしっかりと調教を積んでレースに挑み、58キロを背負って2番手からのレースで完勝。
オープンでは4走前の欅Sで3着の実績があり、昇級でも力の差はありません。
1週前の攻めではルメール騎手を背にしっかりと動けており、大型馬のだけにまだ上積みが見込めます。
芝スタートは問題なく、引き続きベストの1400mでハンデ戦なら勝ち負け必死の1頭と言えます。

土曜日中山8レース
ポップシンガー
ダート戦はこれまで4戦して(5)(1)(1)(2)着と堅実駆け。
昇級戦の前走は、少し馬が力んでいたため返し馬でリラックスさせた事で力まないでスタートを切り、好位2番手から最後まで渋太く脚を伸ばしてクビ差2着。
道中のペースは先行馬には決して楽なものではありませんでしたが、勝ち馬に交わされてからも食い下がっての2着で、その中で3着には2馬身、更にその後ろは2馬身半差突き放したという内容は高く評価できます。
取り口も安定しており、再度同舞台となる今回は勝ち負け濃厚の1頭と言えます。

土曜日阪神9レース
フロムマイハートこの馬は前半スローからのロングスパート戦が得意なタイプで、現級を勝った時も阪神芝2000mのスローからのロングスパート戦で渋太い伸びを見せていました。
この馬は3〜4角でどうしても外から進める形になり、最後は届かずに3着という競馬が目立ちます。
休養明けの7月からの競馬は4連続3着の後は道悪競馬が2度続いて5,8着。
この馬は道悪では(0.0.0.6)の成績で緩い馬場が苦手なタイプで2,3走前の5,8着は参考外のレースと言えます。
良馬場となった前走はムーア騎手の進言で2200m戦に使われましたが、結果は3着。
復帰後の良馬場では(0.0.5.0)という成績となっていますが、今回は現級勝ちを決めた阪神2000m戦となり、逃げ馬パワーウーマンはスロータイプだけに、現級勝ちを決めたようにスローからのロングスパートの展開に持ち込める1戦となりそうです。

日曜日阪神10レース
ビップレボルシオン
この馬は大跳びで不器用でスタミナ型で、過去の馬券内好走は全て外回りコースで、特にタフな中京と阪神(外)に良績集中する馬。
3走前は外回りコースでも新潟外回りなので必然のスロー上がり勝負となり、全く走力不足で及ばずの5着。
4走前は得意条件で3着に好走し、5走前は10着でしたがHレベル戦だったので堅実さを見せた印象の結果と言えます。
前走は7頭立てだったせいで5着でそこまで人気落ちしませんが、直近4激走のうち3走は全て二桁着順からの巻き返しになっている馬だけに、条件好転時は常に激走マークしなければならない馬と言えます。
前走は阪神コースでしたが、内回りコースに使われて適性外の1戦で8着となり、今回は阪神外回りコースでの1戦となるだけに、前走の敗戦で妙味が生じる1頭と言えます。

日曜日阪神10レースor11レース
ラヴィエベール
2走前は外枠から終始外を回り、前に壁を置けずに多少力みながら走っていましたが、4角では馬群の大外に出して最後は力強く伸びてクビ差の2着。
勝ち馬が最内枠から経済コースを通ったことを踏まえれば相当強い内容だったと言え、ここまで9戦して8連対の安定感は魅力です。
近走は発馬も安定しており、3走前には後のオークス馬ディアドラとクビ差の競馬(3着以下には3馬身半差)をしており、しかも当時はこちらが5キロ重い斤量を背負っての重い馬場での競馬でした。
前走は4着となりましたが、スローペースで馬群が密集して直線で突けるスペースが無く、外に出すもそこでも前が開かずにもう一度外に出すロスがありました。
最後はしっかりと伸びていただけに、もったいない1戦で、まともならここでは一枚上の存在です。

ラヴィエベール
2走前は格上挑戦でも2着に好走する形となりましたが、もともとこの馬は準オープンで連続2着の実績がありました。
2走前は併せ馬の形にはなりませんでしたが、稽古では大きく先行して後ろから来たレイデオロを寄せ付けない勢いを見せており、万全の態勢でしたが、レースでは勝ち馬との斤量差や枠順の差で負けた内容で、内でロス無く立ち回った軽量馬に足元をすくわれる2着となりました。
4走前の早春Sは13.0 - 12.4 - 11.3 - 10.9 - 11.2と超スローからのL2最速戦で最後方からじっくり構えて直線で大外に出し、L2の坂の上りでしっかりと伸びてL1まで維持しての2着となりました。
向正面で流れたとしてもロングスパート適性は2走前のムーンライトHでも見せているように展開不問で信頼度の高い1頭と言えます。
前走はスローで馬群が固まり、直線でも行くところが全て詰まるロスがありながらもスペースができるとしっかりと伸びての4着となりました。
このクラスでも勝てる能力を秘めているのは間違いなく、近走は不運が重なる競馬が続いていますが、スムーズならこの馬でアッサリ決まる1戦と言えます。

★注目馬
ブレステイキング(中山・2歳未勝利)まさか、新馬を落とすとは思わなかった。出遅れを含めてスムーズなレースができなかったが、上がり600メートルは断トツで最速。マンハッタンカフェも新馬は脚を余した。芝2000メートルを石橋脩騎手で予定。いい内容で勝ちたい。

レッドゲルニカ(阪神・ギャラクシーS)前走はスタートを決めて2番手から正攻法のレースで完勝。4走前の欅Sで3着の実績があり、昇級でも力の差は感じない。1週前の攻めではルメール騎手を背にしっかりと動けていた。復帰戦が完調手前に思えただけにまだ上積みが見込める。芝スタートは問題なく、引き続きベストと思える1400メートル、ハンデ戦なら勝ち負け。

ポップシンガー(中山・舞浜特別)ダートでは4戦して(5)(1)(1)(2)着と堅実駆け。昇級戦の前走では、好位2番手から最後まで渋太く脚を伸ばしてクビ差2着。道中のペースは先行馬には決して楽なものではなかったが、そのなか3着には2馬身、更にその後ろは2馬身半差突き放したという内容は高く評価できる。取り口も安定しており、再度同舞台でひと押しを期待したい。

土曜日阪神9レース
フロムマイハートこの馬は前半スローからのロングスパート戦が得意なタイプで、現級を勝った時も阪神芝2000mのスローからのロングスパート戦で渋太い伸びを見せていました。3,4走前走はスローからのトップスピード持続寄り、平均ペースで先行、スピード面を高めてきた点は評価できましたが、この馬は3〜4角でどうしても外から進める形になるのは前走の開幕週での小頭数だと不安がありました。結果的には勝ち馬に切れ負けしての3着となり、直線で勝ち馬に並びかけられたところで既に手応えが劣っていました。今回は『少し早めに動いての粘り込みをさせます』との事で、近3走連続3着というツメの甘さが解消される可能性が高い1頭となります。

日曜日阪神10レース
ビップレボルシオン
この馬は大跳びで不器用でスタミナ型で、過去の馬券内好走は全て外回りコースで、特にタフな中京と阪神(外)に良績集中する馬。前走は外回りコースでも新潟外回りなので必然のスロー上がり勝負となり、全く走力不足で及ばずの5着。2走前は得意条件で3着に好走し、3走前は10着でしたがHレベル戦だったので堅実さを見せた印象の結果と言えます。前走は7頭立てだったせいで5着でそこまで人気落ちしませんが、直近3激走は全て二桁着順からの巻き返しになっている馬だけに、条件好転時は常に激走マークしなければならない馬と言えます。今回が阪神・中京なら最適条件となりましたが、大雨開催も経ての最終週尚且つ週中の雨の影響も残る馬場レベルなら京都でも好走の期待が持てます。京都では[0-1-0-7]と、複勝率が4割超の中京阪神よりは劣りますが、京都距離2200以上に限れば「2着・5着(上がり33秒台の瞬発力勝負)・5着(高速上がり瞬発力勝負・3着まで0.0秒差)・9着(高速上がり瞬発力勝負)・7着(高速上がり瞬発力勝負で0.3秒差)」で、そうなる可能性が高い京都では走れていませんが、非瞬発力勝負でなければ前回2着した時のように結果を残せておかしくありません。京都凡走例はどれもこれも極端なスローペース戦が多かったため、そこでの不振戦績で不人気なるなら今回は妙味ある穴馬と言えます。今の低速馬場なら過去の惜敗時よりも確実に有利な条件下と言え、好走圏内可能性がある1戦と言えます。

日曜日阪神10レースor11レース
ラヴィエベール
前走は外枠から終始外を回り、前に壁を置けずに多少力みながら走っていましたが、4角では馬群の大外に出して最後は力強く伸びてクビ差の2着。勝ち馬が最内枠から経済コースを通ったことを踏まえれば相当強い内容だったと言え、ここまで8戦して未だ連対を外していない安定感は魅力です。近走は発馬も安定しており、2走前には後のオークス馬ディアドラとクビ差の競馬(3着以下には3馬身半差)をしており、しかも当時はこちらが5キロ重い斤量を背負っての重い馬場での競馬でした。馬場不問のタイプで、ここも勝ち負け濃厚の1頭と言えます。ラヴィエベール前走時は格上挑戦でも2着に好走する形となりましたが、もともとこの馬は準オープンで連続2着の実績がありました。前走時は併せ馬の形にはなりませんでしたが、稽古では大きく先行して後ろから来たレイデオロを寄せ付けない勢いを見せており、万全の態勢でしたが、レースでは勝ち馬との斤量差や枠順の差で負けた内容で、内でロス無く立ち回った軽量馬に足元をすくわれる2着となりました。ルメール騎手はもう1頭のお手馬トーセンマタコイヤよりもコチラに騎乗する事になりましたがこのレースはこの2頭のマッチレース濃厚となります。ラヴィエベール2走前は小頭数の外枠で、各馬がペースをコントロールしながらの競馬で2着。この馬はゲートがそこまで上手くないため、この枠なら多少出負けしてもリカバーしていきやすくなります。3走前の早春Sは13.0 - 12.4 - 11.3 - 10.9 - 11.2と超スローからのL2最速戦で最後方からじっくり構えて直線で大外に出し、L2の坂の上りでしっかりと伸びてL1まで維持しての2着となりました。向正面で流れたとしてもロングスパート自体は前走のムーンライトHでも見せているように強い馬なので問題ありません。