まとめ

過去ログ719 2017/12/13 9:26

★日曜日
中山11レース

朝日杯フューチュリティステークス

ダブルシャープ
クローバー賞でタワーオブロンドンを撃破した馬で、クローバー賞は後半の札幌洋芝、パワーを問われた中で瞬間的な切れ味は不必要な流れで、その中で3〜4角の立ち回りもこちらが優位となり、勝ちに行ったパワーに対して余力を残してL1で抜け出しました。
この馬は札幌2歳Sまで含めて後半のポテンシャル面で良さが出ており、サウジ戦ではかなりの高速状態で先行し、中弛みで巻き込まれた中でも対応はしてきた点は評価できます。
ただ、スピード戦でダノンプレミアムとは比較できるレベルに達しておらず、底を見せなかったステルヴィオとの比較で見ても物足りません。
スローで流れた場合はトップスピードの質、持続力で未知数で、産駒傾向を見てもトップスピードの質でトップレベルを期待するのは難しいように思えます。
この馬は長い距離でのロングスパート戦が合っている印象があり、皐月賞で見てみたい1頭と言えます。

ファストアプローチ
トップスピード戦でもキレ負けはしていましたが、芙蓉Sの感じから全く対応できないわけではありません。
マイルの高速馬場で流れた中での一足は使えそうな感じがあり、未勝利勝ちが札幌1500mで、1角ポケットからのコーナー3つで外枠不利の中でというのもあえい、好位〜中団を確保できれば、というのは好走条件としては当てはまりそうです。
機動力も高いタイプで、明確な欠点はありませんが、明確な武器も持っておらず、現時点では材料に乏しい1頭と言えます。
各要素で見てワンパンチ足りない馬で、良い置を取れれば3着辺りで拾えても、噛み合わなければ苦戦必至の1頭です。

ステルヴィオ
前がを落としてくればトップスピードの質、持続力で逆転可能の1頭。
重馬場よりは高速馬場の方が良いタイプで、サウジ戦も新馬戦でもある程度の流れで良さを削がれておらず、前走のサウジ戦ではあのペースで追走しながらL1まで底を見せない末脚を見せてきたのは評価できます。
あの流れであれだけの脚を引き出せたなら本番で心配する要素は少なくなりますが、新馬もサウジ戦も伸び始めは少しだけ遅く、ギアチェンジの性能はそこまで備えていません。
それでも阪神の外回りなら下り坂で各馬の仕掛けの意識もある程度早くはなるため、出し切りやすいコースと言えます。
前走ハイレベルの中でL1まで底を見せていないというのはかなりの魅力で、ダノンプレミアムとの比較で見れば今回逆転してくる可能性は大いにある1頭です。
ダノンプレミアムが前走同様に淡々とした流れの中で競馬ができれば強敵となりますが、少し緩んで後半勝負にシフトすればこちらの方が有利となります。
スピード面、マイル適性、阪神外回りがプラスに働きそうという点で見て魅力が大きい1頭です。

★日曜日
中山11レース

朝日杯フューチュリティステークス

フロンティア
結果を出した2走が極端なスローだったことを考えるとリスクは大きい1頭。
末脚の絶対量で見ても、トップスピードの質的にはアドマイヤアルバに見劣っています。
デイリー杯の敗因が時計が掛かる馬場が合ってなかったのであれば今の時計が出る阪神なら巻き返し可能という面はありますが、現状は前半のスピード面で不安があり、後半ではトップスピードの質で足りない可能性があります。
ペースが上がればダノンプレミアムに対しては不利になる可能性が高く、後半勝負ならステルヴィオやタワーオブロンドン、ダノンスマッシュにも見劣る可能性は十分に考えられます。
ポジショニングが良いというのも最序盤のゲート、二の足の問題で、ペースが上がってそこでしっかりと脚を使えるかは別問題です。
高速馬場のマイル戦では前半、後半で見て強気になれませんが、内枠を引いて好位内でペースがスローからのL3最速戦で噛み合ってくればチャンスはあります。

ダノンスマッシュ
ここ3走は1400m戦ですが、前半ゆったり入れば入るほど後半のトップスピードの質、持続力といった面を高めてきています。
前走のもみじSは当時の馬場を考えるとラスト2Fは優秀で、傾向としてはマイルへの延長がプラスに働く可能性は高い1頭です。
ただ、1400mの平均ペースでパフォーマンスを落としているため、マイルでも平均まで上がった時にどうかという不安はあります。
この馬の場合は末脚勝負に持ち込めるかどうかがポイントで、その上で高いレベルでトップスピードの質、持続力は底を見せていないのでこれは魅力と言えます。
血統的にはスプリント色が強そうな配合なですが、好位〜中団ぐらいで無理せず流れに乗って末脚を引き出してくればチャンスはあります。

アサクサゲンキ
前走で1400mに対応しましたが、基本的に距離が長くなるほどトップスピードの持続力を要求されやすくなるため、特に阪神マイルではL2最速でもL1の坂の上りでの減速もあり、コース形態的にL3最速になりやすい舞台でもあるので一瞬しか脚が無いタイプでは苦しくなります。
この馬はトップスピードに乗ってきたタワーオブロンドンにはラストだけで圧倒されており、こうなると阪神マイルでは分が悪い1頭と言えます。
この馬の場合は直線半ばの上り坂で速い脚を使う、自力加速が問われる府中の方が合っているように思えます。
ここ2走を見ても適性の幅はある程度持っているタイプですが、阪神マイルで優位に運べる要素は乏しく、ここでは買い辛い1頭です。

ダノンプレミアム
この馬は速いペースでもしっかりと中間的な脚を引き出せ、L1まで減速を止めてきているので使える脚も長いタイプと言えます。
これはポテンシャルとトップスピードの二段構えとなった新馬戦でもL1で良さが出ていたので間違い0ありません。
極端なトップスピード勝負以外では今のこの馬に不安要素はありません。
新馬戦でもポテンシャルで分散しながらあれだけのトップスピード持続力を本仕掛け後に見せてきました。
前走はスピードを引き上げたことで後半のトップスピードの質は問われませんでしたが、そこでしっかりといい脚を引き出せていました。
今の高速馬場の阪神の馬場で2〜3秒のスローや、中弛みが健著になるとL2で10秒台まで入ってくる可能性が高く、トップレベルでは10秒半ばぐらいのキレも問われます。
超スローに持ち込まれるとタワーオブロンドン、ステルヴィオといったところはかなり強敵となり、33秒台の上がりを出せていない同馬にとってトップスピード勝負では分が悪くなり舞う。
そういう競馬に特化しないように平均で流れる競馬に持ち込めればここでは敵はいません。

★注目馬
土曜日
中山10レース
クロフネビームス
芝で直線では不利があった4走前の長岡Sは参考外で、距離を延ばした赤富士Sでは3着まで末を伸ばしてきました。
この時は直線でハミをかけ直すと馬が突っ張ってやめており、「前走は距離延長で抑え込むような形でレースをしましたが、あの形が合っているようですね、癖は分かったので今回は大丈夫。」との事でした。
この馬は1600〜1800メートルで良績を残してきましたが、今は長い距離での対応できており、昨秋、現級で(3)(2)(2)着の安定した成績を残したようにもともと高い能力の持ち主だけに、復調を示した近走の内容からも注目したい1頭となります。
2走前は前が狭くなってしまい立て直すロスが響いての5着で度外視可能で、前走は大逃げした馬を追いかける展開で終いも脚を使って最後の最後に頭が上がってしまい3着となりましたが、「東京2100mに使ってから最後に脚を使う感じが戻ってきました。前走はゲートで待たされた分、スタートがひと息でしたが最近は返し馬でも硬さを見せていませんし、スムーズに競馬ができれば勝てる馬です」との事。

日曜日
中山11レース
グレーターロンドン
この馬は後傾バランスで異常なぐらい長く切れる脚を使えるタイプで、適性的にはマイルがベストの印象があります。
ただ、後半要素で非常に高いレベルのものを見せている馬というのはある程度そこから距離を延ばした方が良い傾向が出ており、この馬も最終的には1800〜2000が良さそうで、マイルでも高速馬場で全体のペースが上がってくると不安は生じます。1000万下を勝った時の馬場で4Fを45秒で入れれば、5Fも56秒半ば〜57秒で行けており、ここまで破壊的な脚が使えるなら大阪杯に出ても面白かったように思えます。
トップスピードの質、坂の上りでの加速も素晴らしいので、この面子で取りこぼすとしたらスピードを問われる全体の競馬になる展開です。
それでもこの馬のリズムを崩さなければ好勝負可能の1頭と言えます。

グレーターロンドン
この馬は後半の4Fを異次元に高めて来れるので、例えばマイル戦で46-46の1:32.0で決着したとしても、この馬自身は48-44でその時計を出してこれる可能性が十分にある1頭です。
そういう点でも高速馬場状態なら後半を極限まで高めてくることが出来、1800m戦ならペースに対する不安は少ない1頭と言えます。
この馬自身後半のトップスピードの質が抜群に高く、トップスピード持続も高いタイプと言え、加速段階で脚を使っても削がれないイメージなので超高速馬場で終いに特化すれば上がり32秒台半ばは出してこれそうです。
トップスピードの質が抜群に高いタイプだけに、それを引き出すことができるかが焦点となりますが、4Fから長く脚を使ってこれる馬なのでしっかりとそこを頼ってエンジンをかけて行けるかがポイントとなります。
高速馬場ならこの馬は後半4Fで44秒前後を意識できる素材ですが、それはL4地点でしっかりと加速する意識を持てていないと難しくなります。その点に関しても積極的な田辺騎手との相性は良い1頭と言えます。

日曜日
中京12レース
アガスティア
5か月の休養明けの1戦となった2走前は、立て直した効果で普段から落ち着きがあって雰囲気が良く見えましたが、勝負どころで少し気を抜くところが見られ、久々で体が10キロ減も響いての3着。
最後は盛り返しての3着となった内容は大健闘と言え、もともとが叩き良化型で、「久々の分もあったし、使ってグンと良くなっています。前走は勝負所で気を抜く面がありましたが、そこを我慢できればアッサリ勝てる力はあります」と熊沢騎手が話しており、前走は100メートルの距離延長も条件的にプラスとなり、叩き2戦目で上積みも大きそうな1戦でしたが結果は4着。
不良場馬場で前が止まらない競馬となり、自身の位置を守っての4着で悲観する内容ではありません。
前走で馬体を戻すことに成功しており、今回は大型馬の叩き3戦目で本領発揮となる1頭です。