まとめ

過去ログ728 2018/1/5 9:29

★土曜日情報
京都11レース

京都金杯

キョウヘイ
馬場次第の側面が強い1頭。
前開催の京都を考えれば高速馬場にというのは考えにくく、秋の京都ぐらい時計が掛かってくれればこの馬としては阪神2走からパフォーマンスを上げてくる可能性は高いように思えます。
ただ、阪神2走は最速地点で最短距離を通せているから今回もそういった展開、馬場が噛み合えばチャンスは大きくなります。
京都ではL4の3角地点からの競馬になるため、その点は良い材料と言えますが、クルーガーとの比較が今回のポイントとなります。
この馬はレッドアンシェルには完敗を喫しているので、良馬場ではハイペースまで上がってこないと厳しくなります。
また、リゲルSでロスがあったブラックムーンとの比較でとみると手を出しづらく、クルーガー、レッドアンシェル、ブラックムーンよりも上位には評価ができません。
重馬場なら評価は上がりますが、良馬場前なら序列は下がります。

クルーガー
今回のメンバー構成なら最上位に入ってくる1頭。レッドアンシェルとの比較で見れば富士Sで馬場の良い外からとは言え差し切っており、マイルCSでブラックムーンに見劣りましたが、パフォーマンス的には互角に近い競馬をしていました。
ペースが速くても末脚を引き出せ、トップスピード持続もかなり高いレベルにあるため、京都マイルで極端な高速馬場でなければそう崩れる事はなさそうです。
適度に流れて最速10秒台という競馬にならなければ互角以上に戦える馬ですが、淀の外回りとなると3〜4角での立ち回りが問われるだけに、理想は内目の枠となります。
平均ペースを中団ぐらいで進められればここもチャンス十分ですが、57.5kgを背負って伸び切れるかどうかがポイントとなります。

★土曜日のコロガシ情報
中山11レース

中山金杯

レアリスタ
府中なら面白い馬ですが、右回りで3〜4角ともに急な内回りでとなると不安があります。
トップスピード戦でも右手前のままで動けなかったのは不満で、ポテンシャル戦でもすぐに甘くなっていました。
この感じでは割り引きが必要で、前走のキャピタルSでも府中なら強敵相手に距離的にも短い中で強い競馬ができていました。
陣営が府中を選んで使ってきている事もあり、ステイゴールド産駒で中山でいかにもという感じはありますが、今回の右回りでは苦しい印象があります。

★月曜日
シンザン記念

ツヅミモン
この血統は比較的短距離色が強く出ている印象で、1200m勝ちが多く出ています。
あまり速い上がりを出せるタイプの方が少ない印象があり、母はカタマチボタンで繁殖牝馬として成功しているとは言えません。
シンボリクリスエス系として考えても母父ダンスで考えても割とパワー型基礎スピードが強く出る可能性が高い配合で、今の京都マイル自体は悪くなさそうですが、使える脚が長いタイプとは言えません。
新馬を見る限りでは3〜4角で分散されて直線で減速する形になってくるときに踏ん張れるかは疑問があり、今回は未知数でもパフォーマンス自体が高く面白い馬が多いことを考えると、現時点では様子見が妥当と言えます。

ファストアプローチ
ある程度のペースや、力の要る馬場でも一脚を使えてギアチェンも備えているのは魅力ですが、トップスピードの質そのものは最上位相手に足りません。
これは芙蓉S・朝日杯の両レースで示しており、武器としてはマイル〜2000mまででしっかりとポジションを取って折り合える点と、そこから動きたいときには動ける点です。
ただ、素材的には物足りない馬で、2000mぐらいでペースを引き上げて行く方が良い印象があります。
マイルの軽い馬場ではペースを引き上げるほどのスピードは無く、スローからだとキレ負けの懸念があります。
この辺りを考えても適度に時計がかかってほしいタイプで、朝日杯組の中では時計がかかれば京都マイルでプラスに働く可能性は高い方です。

アーモンドアイ
中距離である程度厳しい競馬になった方が合う可能性高い1頭で、その点でもこれまでそこまでスパッと切れるイメージでない、というのは血統的には合致しており、3〜4歳で距離を延ばして先行策で良さが出る可能性も高いように思えます。
ロードカナロアの仔なので距離適性はまだ読めませんが、今の感じなら距離は延ばした方が良い可能性があります。
この馬の場合はゲートと馬場がカギで、ヌレイエフが強めの配合とっているため基本的には力の要る馬場の方が良さうで、少し時計がかかってくればこの馬にとっては良い材料とりそうです。
現時点で一瞬の切れ味は物足りませんが、トップスピード持続が高いレベルにあるので最終的には母と同じようにオークスで台頭してくる可能性はあります。
ある程度時計がかかる馬場で展開が上手く噛み合えば血統的にも怖い1頭です。

エアアルマス
ここでは最上位の1頭で、今年のマイル路線の主役級を担うだけの力はあります。
ダノンプレミアムの場合はペースをあまり緩めずに進めてくる事ができ、スピードが高い上でラストの脚も鋭く引き出してきました。
現時点でのパフォーマンスではダノンの方が上ですが、打倒ダノンの筆頭にはなり得る存在と言えます。
今回は京都のマイル戦に替わるため、3角の下りでペースアップせずに直線勝負の割合が大きくなった時、平坦の状況で自分で加速していけるかどうかが一つのポイントで、馬群の中での競馬だと抜け出す反応の鈍さが気になります。
新馬との比較で見れば未勝利で2段階ぐらい上げてきているので高速馬場適性が高かった可能性もあり、時計がかかって1:34.0ぐらいの中で46.5-47.5ぐらいのペースになった時に対応できるかどうか未知数です。
少なくとも1400mよりは1600mの方が良いのは間違いなく、未勝利の内容なら恐らく1800mの毎日杯でも面白いように感じました。
今の段階なら完全に流れるより息が入った方が良く、総合的に見てペースが上がったとしてもエーピー系マジェスティックウォリアーの仔なら問題なさそうで、素直に評価できる1頭です。