まとめ

過去ログ727 2018/1/3 15:31

★日曜日
中山11レース

フェアリーステークス

プモシーン
ディープ牝馬はノーザン系との配合が圧倒的に強く、この辺りは良い材料と言えます。
またディープの仔はスピード自体は問題としない馬が多い傾向にあり、この辺りも好材料と言えます。
要所で動けるのは新馬でも見せていますが、トップスピード戦でパフォーマンスを上げてきているため、中山マイルで分散しながらだと爆発力は削がれる可能性があります。
前走は後ろから行くことで質の高いトップスピードを長く維持できており、要所でも動けていました。
器用さも持っているため、2列目で進めながらスッとという競馬でも十分勝負になりそうなうな馬で、軽視はできない1頭と言えます。

★土曜日
京都11レース

京都金杯

ラビットラン
ローズSのパフォーマンスだけ出せれば最上位の存在ですが、この馬にとってはマイルは短い印象があります。
全体のペースが遅めだった前走のターコイズSでもある程度流れに乗って3〜4角で外から動いて行って甘くなっていました。
スローで流れても前半はできるだけ無理せずに早めに仕掛けてトップスピードに乗せてトップスピード持続を引き出すという競馬が合っており、その点では中山マイルよりは京都マイルの方が合うとは思いますが、それでも1800の方が良いのは間違いありません。
京都金杯はペースが読みにくいレースで、緩い流れになることもありますが、スローだとL4の下りからのロングスパート気味の競馬になるため、中団内で前半47秒半ばぐらいまでで、スローからのトップスピード持続になれば実力的には勝ち負けできる力はあります。
この馬は後半のL4からの競馬自体は合う可能性が高い1頭で、馬場はできれば軽い方が良さそうなタイプと言え、あれだけ悪条件での開催が続いた京都だけに1カ月で劇的に良くなるかは微妙ですが、土曜日は高速馬場なら1つ評価を上げたい1頭です。

ウインガニオン
この馬が直線で伸びてきているのは全て左回りで、直線右手前に換えている競馬です。
コーナーで速いラップを踏まれていない直線勝負となった京都マイルの右回り六波羅特別でも直線で置かれており、左手前で鋭い脚を使ってこれるイメージはありません。
コーナリングで左手前を使う分には問題ありませんが、トップスピードを左手前で引き出せるタイプではなさそうです。
右手前なら関屋記念でも直線速いラップを踏むところで踏ん張れており、この辺りからも典型的なサウスポーと言えます。
ペース自体は多少速くても問題ありませんが、それでも自身では少しスロー〜平均ぐらいが合っているイメージがあり、トップスピード持続が左回りでは高いレベルにあるため府中の1800m一番合っている印象があります。
今回は右回りで3角の下りからコーナーで分散する形になりがちな京都マイル戦となり、前走のマイルCSの様に4角辺りで右手前での持続力を使い果たしてしまう可能性が高くリスクが大きい1戦となります。
単純な能力比較では一番ですが、右回りでは大きな割引が必要な1頭と言えます。

ブラックムーン
基本的に高速馬場の場合ではマイルは少し象があり、マイラーが揃っ場合にマイルの流れにコントロールしてくると3〜4角で外々から動いていったとしても質的に切れるわけではないため、L1バテ差しだけでは届きません。
この馬は後半要素をスローにすることでパフォーマンスを高めてきているため、1800mの方が適性的には合っているように思えます。
平均ペースに近い流れでも結果を出しているパターンは大体時計が少し掛かる力の要る馬場で前が落ちるレースとなっており、この辺からも1800m寄りの適性と言えます。
スローからのトップスピード持続ならここではクルーガーが強敵ですが、他のメンバーが相手なら1枚上の存在です。
流れてもタフな馬場で前がある程度落とすなら差し込むチャンスは大きな1頭で、変にコントロールされて全体の仕掛けが遅れるパターンが避けたい展開とります。
エンジンをかけていく過程が重要なタイプの馬で、段階的に加速していく意識が強い武豊騎手との相性は良さそうです。
昨年は45.9-46.9とハイペースの流れに中団で乗って中途半端になりましたが、マイルならゆったり入った方が良く、後は噛み合うかどうかが鍵となります。

レッドアンシェル
総合的に見て隙が少ない馬で、トップスピードの質はそこまで高くありませんが、力の要る馬場だった富士Sで内から加速してエアスピネルに抵抗できており、顕著に高速だった前走のリゲルSでもL2の地点で先頭に並びかけていたました。
速い地点でも脚を使えており、ここ2走ではそれを前目から引き出せています。
ゲートも安定して良くなっているのでそこは心配あせんが、ここ2走の鞍上である福永騎手から幸騎手に乗り替わっても好発を切れるかがカギとなます。
仮に少し出負けしても内枠で先行勢の後ろを取れれば問題ありませんが、外枠で壁を作れず中団外々となると折り合い面が不安要素とります。
相手関係を見ても厄介な馬は多い1戦ですが、総合的に見れば適性・実力で最上位の馬で、平均〜ややスローと適度なペースで好位、3〜4角でそこまで外々を回さなくても良い位置取りを確保でき上至の1頭です。

★土曜日
中山11レース

中山金杯

デニムンドルビー
今回、マイネルミラノがいるということは不器用な馬にとっては好材料で、3〜4角で勢いをつけた状態で直線に入ってくれば持ち味のバテ差しは利きやすくなります。
また、この馬の武器のトップスピード持続力が宝塚記念とJCで高レベルで通用しており、ポテンシャル戦でも強い馬なのである程度時計がかかる中でのスローのロングスパート戦なら問題ありません。
ただ、全体のペースが上がるとパフォーマンスが下がるため、その点で2000mは少し短い印象があります。
また、中山実績も微妙で、オールカマーはこの馬にとって面白い展開となり、上手く立ち回った割に最後の伸びは物足りませんでした。
この辺りからも、良かった頃からは2段階ぐらい落ちてきている印象があり、展開的に怖さはありますが、3着までの1となります。

ダイワギャグニー
左回りの府中ばかり使われており、唯一の右回りの実績である弥生賞では完敗しています。
その時の敗因は加速していく過程で右手前で厳しくなってコーナー地点で手前を換えてスムーズさを失っていました。
そう考えると右手前がプラスになるとは考えにくい1頭です。
マイネルミラノがコーナリングの上手さを活かして3角以降で一気に仕掛けてきたときにここで脚を使ってしまうと4角で厳しくなる可能性は高くなります。
平均で流れてもプリンシパルSで強い競馬ができているし、トップスピード戦ならここでは屈指の1頭ですが、それでも右回りでマイネルミラノがおとなしくしているとも思えない流れの中で、手前の問題のある右回りで3〜4角で脚を使って力を発揮できるかは疑問です。


ウインブライト
ステイヤー色が強く、皐月賞では流れてそこで脚を使った面とコーナーで速い脚を問われて速度的に苦しくなってしまいました。
この馬は時計が掛かる馬場の方が合っており、紛れのないポテンシャル戦だった福島記念で高いパフォーマンスを見せており、今回も同様にマイネルミラノのアシストがある可能性が高く、ミラノの仕掛けにミラノの後ろぐらいで進めて3〜4角で福島記念ほど外を回さない状況ならば面白い1頭と言えます。
また、近2走はゲートも良くなってきているのでこの辺りも良い材料と言えます。
今回は有力馬にそこそこ不安があり、ミラノが動いていく流れについていってポテンシャルで捻じ伏せるという競馬ができればチャンスはあります。
急に高速馬場になってL2最速11秒前後というような競馬にならなければ好勝負可能の1頭です。

セダブリランテス
アルゼンチン共和国杯の好走で更に評価を上げる形になりましたが、好走といっても結構恵まれた中でソールインパクトに完敗していました。
ラジオニッケイ賞は前半のペースがそこそこ速くて平均の中で前目でスピードを活かした形なので、2500mは長く2000mへの短縮はプラスと思われます。
ただ、スローに振れてしまうと後半のポテンシャル戦では強敵が多く、高いレベルで戦ってきているという点ではダイワキャグニーは手強い存在となります。
中山金杯は顕著にスローになることも多いレースなので、そうなった時に速い脚を問われて甘くなるというリスクはあります。
この馬は内で上手く立ち回って結果を出しており、ラジオニッケイ賞は3頭分外からしっかりと捻じ伏せていました。
その辺りの立ち回りの幅は広く、信頼度は高い馬ですが、理想は少なくとも1秒前後のスローまでで流れる展開です。
中山2000m適性は高いのは間違いありませんが、能力的にはそこまで高いレベルにはありません。
今回はマイネルミラノがいるため、各馬が出し切った時に破壊力が高い馬にやられる可能性もあります。