まとめ

過去ログ754 2018/2/22 9:42

★日曜日
阪神11レース
阪急杯

シュウジ
この馬は融通が利くタイプの馬ですが、折り合い面で出して行くと掛かるというリスクが大きく、ゲートが安定しないのでそこで選択肢を狭めてしまう印象があります。
ハイペースについていくだけの軽いスピードはありますが、脆さもあるため、掛かるのを覚悟でコントロールする必要があります。
スロー〜平均で息を入れられる形なら逃げても問題ありませんが、流れた場合なら控えて好位〜中団での競馬が理想です。
とにかくこの馬は折り合い面が課題となるため、壁を作れる内枠が条件となります。
昨年の阪神カップでは崩れましたが、上位のイスラボニータ・ダンスディレクターは一昨年に破った相手で、上手く流れを読んでしっかりとその流れに合ったポジションを意識できれば力は通用する1頭です。
枠次第で評価がガラッと変わってくる馬ですが、内枠なら実力的に最上位の1頭と言えます。

シュウジ
一昨年の阪神カップは時計が例年の年末阪神らしく稍重でもタフな馬場状態で、ペースは平均で収まってコーナで若干息が入ってからのL2最速11.3と一足を問われてL1の上りで大きく減速する形となっており、パワー型のスピードもある程度問われました。
その地点での一足と、L1で踏ん張るポテンシャル面も問われるレース内容で、ここで結果が出ている事からも本質的には1200mよりも1400mの方が良さそうです。
レースは2番枠から出負けして後方からのスタートとなりましたが、そこからある程度リカバーして好位の中目で入り、道中もポジションをキープして3〜4角で息が少し入る流れでも好位の内目で我慢させ、4角で外へのスペースを探しながら促して好位で直線に入って最後はフィエロの内からしっかりと前を捕えての勝利となりました。
最後の伸びは一番て、前後半のバランスが問われた中でイスラやフィエロ、ダンスディレクターに優位に戦えたのは大きく評価できます。
このパフォーマンスは1400m戦ではトップクラスの実力馬のモノと言え、前半もそこそこ高いレベルでスピードを問われ、そのうえで後半の末脚を要求されるという「流れた中での末脚で良さ」が出たと言えます。
昨年の阪神カップは、スピードを非常に高いレベルで問われた中で前半であそこまで後ろになってしまうと苦しくなり、自身で36.2-33.5と極端な後傾バランスになってしまっているようにこれでは末脚の絶対量が無いと届きません。
一瞬の反応の良さが後半の売りであるこの馬としてはそこまで長く脚を使えないのにあの位置ではどうしようもなく、溜めて爆発させるようなトップスピードの質はありません。
この馬はペースが上がった中で相対的なキレを生かすタイプで、ペースに合わせてしっかりと融通を利かせられれば好走可能の1頭です。

ディバインコード
橘Sを34.3-35.3とハイペースで制しており、少し力の要る馬場で厳しい流れの方が良いタイプと言えます。
近4走はそこまでの流れにはなっておらず、もう少しスピードを高いレベルで問われた方が良さそうな感じがあり、その点で阪神1400m戦は合いそうです。
橘Sはレベル的に高いそうですい1戦で、内枠を引いて2列目ポケット辺りを確保して、1秒程度のハイペースなら近走よりもパフォーマンスを上げてくる可能性はあります。

★日曜日
中山記念

マイネルハニー
1800mではマルターズアポジーの方が上の方かとなり、それ以上の評価は難しい1頭。
ただ、この馬自身が連勝して好調をキープしているため、内枠を引いてマルターズ、アエロリットが飛ばす中で離れた3番手で理想的なペースとなればチャンスはありそうです。
今回は前の馬も強敵ですが、ペルシアンナイト、ヴィブロスといったGI馬にコース適性の高いサクラアンプルールやウインブライト、復調気味で小島太調教師ラストのディサイファも流れると厄介な存在となります。
このメンバー相手では内枠は必須で、枠の並びが良くても3着までの評価となります。

ウインブライト
スプリングSでは外から強烈な脚でまとめて差し切っているようにコーナーで動いていく競馬への適性は高い1頭。
ただ、スプリングSは低レベル戦で、皐月賞はペースがある程度流れた中で外から勝ちに行く競馬で甘くなっていました。
スローからのロングスパート戦なら外からでも楽しみはありますが、それでも前走の中山金杯を考えると4歳世代の上位勢には足りないように思えます。
1800で流れた時にスピード的に足りるかどうかはこのレベルでは未知数で、もう少し距離を延ばして前半のポジション取りを安定させた方が良いイメージがあり、高速馬場でスローではL2でキレ負けする可能性が高く、平均だとスピード的に足りない印象があります。
力の要る馬場ならチャンスはありますが、高速馬場では分が悪い1頭と言えます。

★日曜日
中山記念

サクラアンプルール
中山1800への適性が高い1頭で、有馬記念でも加速していく段階での良さ、札幌記念でポテンシャルの高さを見せ、昨年の中山記念2着ではしっかりとコーナーで速いラップを踏んできて内目で立ち回れていました。
要所で器用に動けて内からでも戦えるのでその辺りは問題ありません。
ただ、今年に限ればペースが上がる可能性があり、スピード型のアエロリット、マルターズアポジーとしては後半型の強敵が多い今回、前半からペースを引き上げてバランスの良い競馬に持ち込んでくる可能性があります。
そう考えると、この馬としては前半のスピード面が課題となります。
美浦Sは平均ペースの流れで好位から捻じ伏せていましたが、相手関係は結構楽で、基本的には2000が良い印象があり、1800mでも中山が合っているのは坂スタートで意識的に前半のペースが上がりにくいというコース形態が影響しています。
時計勝負での実績というのが乏しく、2段階加速やポテンシャル戦で良さが出ているようにどちらかというとステイヤー型のうまだけに、スピード型の出方次第という面はあります。
スローで向正面からのロングスパート、3〜4角での立ち回りが噛み合えば適性的には一番高い馬だけに穴の魅力はあります。

サクラアンプルール
昨年の中山記念は極端なスローからの5Fのロングスパート戦で、L5最速からのL2再加速という2段階加速になっていましたが、3角手前から強烈に速いラップを踏んでいるのでコーナリングの上手さも問われていました。
坂スタートでのゲートが少し微妙な感じがありましたが、スローの流れで後方からも、3角手前でペースアップしコーナー地点でもそれなりには流れていたのでそこで内を立ち回ってきたのはロスを少なくし、L2で加速する流れの中でも内からしっかりと反応してここでの脚はトップクラスでした。
前走の有馬でもそうですが、L2最速地点での反応自体は良い馬なので2段階加速率が高いレースなら内で我慢して立ち回った方が良いタイプと言えます。
前走の有馬記念は3〜4角で内外狙いつつ最終的に外から動いていく過程での動き出し自体は悪くなくてしっかりと置かれずについていけましたが、L2最速地点で両サイドから絞られて落馬寸前の決定的な不利を受けてしまい、参考外の1戦です。
相手も強敵だった中で一定レベルのパフォーマンスは見せており、不利が無ければ掲示板には載れていた内容でした。

マルターズアポジー
この馬は1800mの方が合っており、スローでもハイでも幅広くやれるのが強みと言えます。
スピード年でもアエロリットは強敵ですが、マイネルハニーやウインブライトよりは上の評価で、スローのロングスパートの形でも福島記念でゼーヴィントを撃破できています。
また、ある程度速いラップを踏む形となった関屋記念で結果を出せており、適性の幅が広いタイプで、それをしっかりと活かしながら総合的に勝負出来ればここでも戦えそうです。
アエロリットはスピード的に強敵ですが、向正面で後ろが仕掛けてくるのを待ってから3〜4角でペースを上げて行くという競馬ができればこの馬の能力は出し切れそうです。
この馬の出方次第でレース全体の流れも変わってきますが、マイネルハニーに対してはこれまでのパフォーマンス通りならスローのロングスパート戦気味でもハイペースで流れても上の存在となります。