まとめ

過去ログ756 2018/2/27 9:55

★日曜日
中山11レース

弥生賞

ダノンプレミアム
この馬は折り合い面の課題があり、前半がゆったり流れる弥生賞は折り合い面がポイントとなります。
ここ2走も掛かり気味に追走していましたが、しっかりと前との間にスペースを取れていたのでそこまで心配ありませんが、今回は62秒ぐらいの緩い流れとなる可能性が高くなります。
新馬戦は2段階加速で結果を出してきており、ポテンシャルとトップスピードの2段階のギアを使えていた事からも、距離自体は問題なさそうです。
この馬が強いのは間違いなく、緩い流れで3F勝負に特化した時に切れ味に秀でた馬たちに見劣らないかが今回のポイントで、折り合いに多少の不安はありますが、これまでのレースレベルで判断してもここでは素直に高く評価したい1頭です。

ダノンプレミアム
前走の朝日杯ではかなり強烈なパフォーマンスを見せており、ややスローで課題の後半要素、トップスピードの質、持続力で圧倒してきました。
道中は掛かり気味でしたが、2列目のポケットで前にしっかりとスペースを置くぐらいには折り合えており、3〜4角でも最内を立ち回って直線で外に出すと直線序盤でスッと反応して先頭に立っての圧勝となりました。
最後はステルヴィオやタワーオブロンドンを全く問題とせずに3馬身半差をつける圧勝となり、後半勝負の割合が大きくなった中でステルヴィオを圧倒してきた点は大きく評価できます。
ダノンプレミアムの方がトップスピードの質・持続力の絶対量の差で2枚上と言え、この感じなら余程の不利が無い限りステルヴィオに逆転の目はありません。
同日の準OP元町Sとの比較で見ても互角以上の競馬をしており、クラシック主役級の1頭と言えます。

ジャンダルム
現時点での評価は控えめにしたい1頭。
ここ3走で評価できるのは要所の動きの良さで、新馬戦ではL2の最速地点でスッと動くことができており、デイリー杯もホープフルSも要所での反応の良さを見せていました。
デイリー杯はL1最速のラップの中で内で上手く脚を残しながら直線400mに上手く爆発させており、恐らくこの馬が使える良い脚は一瞬だけの可能性があります。
スローからのL2最速の展開なら反応面で優位に立てそうですが、L1までしっかりと踏ん張れるかどうかが今回は問われそうなだけに、評価としては2〜3着候補の1頭となります。

ジャンダルム
前走のホープフルSは参考にはしづらい1戦で、全体のレースレベルはあまり高くありませんでした。
2.2秒のハイペースということもあり、スローで流れる弥生賞に関してはあまり参考に弥なりません。
ただ、3〜4角で前がペースダウンしてL3−2で12.8-11.9とギアチェンジ自体は問われており、ペースが速かった分、仕掛け自体は遅くなっていました。
道中はハイペースの流れの中で中団の外でルーカスの後ろを進めながら仕掛けを待ち、3〜4角で前がペースダウンする地点でルーカスの外からじわっと取り付きながら先頭列で直線。
直線序盤でスッと抜け出しにかかりましたが、その外から一気にタイムフライヤーに来られてしまい、最後は食らいつくも甘くなっての2着となりました。
厳しい流れになって脚を使わされながらもラストはしっかりと動けており、3〜4角での淀みで馬なりで取り付いていって、そこから直線入りで加速できているように要所の反応は良いタイプと言えます。
時計的には古馬500万下とほぼ同じレベルで、ラップ推移的にはこちらの方が優位ですがレベル的にはそこまで評価できません。
ハイペースでスピードが問われた中では凡戦だったために過大評価は禁物の1頭です。

★注目馬
土曜日 中山10レース
 ハイランドピーク
初ダートだった中山の1800m戦で2着してダート適性の高さを示した次走で、8馬身差の圧勝を決めた際には陣営が海外遠征も口にするほどの馬で、その後も中山のこの条件では大崩れしておらず、前走は味のある競馬で後続をち切る一方での鮮やかな逃げ切り勝ちで2着馬には10馬身の差をつけていました。
変に小細工をしなくても、能力を発揮させればオープンまで行ける器で、ここは通過点の1戦となりそうです。

土曜日 中山10レース
ハイランドピーク
前走は少し速めのペースでしたが、マイペースで行けたことは大きく、逃げて上がり最速という競馬で後続を10馬身突き放す圧巻の勝ちっぷり。
脚抜きのいい馬場だったにしても、同日の準オープンを凌ぐ開催最速の時計を記録していました。
しかも、道中は手前を1度しか替えておらず、まだまだ良化の余地を残しており、レース後もすぐに落ち着いていた事からもまだまだ力を出し切っていない中での圧勝劇と言えます。
1週前は7ハロンから時計を出すなど丹念な攻め内容となっており、明け4歳でまだ成長余地も十分見込め、引き続き同舞台で昇級即通用の1頭と言えます。

ゴールドクロス(中山・3歳未勝利)
エスポワールシチー産駒の牡馬で、500キロ近い大型馬。
デビュー前の稽古はさほど動いていたわけではありませんでしたが、下見所から馬っぷりの良さが目立っており、初戦からセンスのいい走りで好内容の3着。
二の脚もついて良いポジションにつけられ、最後も渋太く伸びて初戦としては良い内容の競馬ができていました。
レースを使いながら中身が伴ってくれば、未勝利クラスはすぐに突破できる馬で、実戦を一度叩いた上積みが見込める今回は、2戦目で更に高いパフォーマンスを期待できる1頭です。

ローレルジャック(中山・古1000万)
ダート2度目となった2走前の東京1300m戦で500万勝ちを決め、久々で昇級戦の前走は出負けから気合をつけて先行し、道中は掛かり気味に追走した分、さすがに伸び切れずに9着となりました。
この馬は高い能力を持っていながら気性面に課題があり、2走前に勝ったレースの時も返し馬の途中で止まったり(他馬が全て返し馬を終えてから待機所へ行っていました)、ゲートでうるさい面を見せたりしていました。
折り合い面から距離短縮ならレースはしやすいはずで、攻め駆けしない馬にしては1週前の稽古では動けており、上積みが感じられます。
揉まれると良くないタイプの馬だけに、内枠に入ると危険な1頭となりますが、外目の枠から気分良く追走できれば巻き返し濃厚の1頭と言えます。

カルヴァリオ(中山・古1000万)
現級を勝った後に1600万を一度使って9着となりましたが、その後は11カ月の休養。
前走は昨年12月の中山で0秒3差3着。
1800mへの距離延長で外枠に入ってしまい、前に壁を置けずに力んでしまった点や、相手が強かったことを思えば復調の兆しはハッキリ窺えた内容でした。
前走は1800メートルのうえ前に壁を作れずにスローペースという厳しい展開でしたが、この中間は丹念に乗り込まれて、改めての中山マイル戦に短縮して挑みます。
今回は好走条件に好転する1頭と言えます

★注目馬
ワンダーグロワール(小倉・古500万)
軽い骨折明けとなった前走は、小倉を目標に乗り込まれていましたが、外枠と言う事もあって無理させずに道中は3列目の外からの競馬で3着。
コーナーで外を回らされる形となり、4角では促されるも前に離されてしまい、3着がやっとという内容でした。
2走前の福島では前残りの展開でも足を延ばして2着に食い込めており、3走前は雨の馬場でも苦にせず3着を確保しています。
前向きで行きっぷりも良いタイプで最後まで走れるだけに、叩き2戦目の今回は内目の枠には入れれば勝ち負け濃厚の1頭と言えます。

ドリームジャンボ
芝では2、4、4、7、12着という戦績の同馬ですが、3走前の4着は上位3頭が上のクラス(500万下)でも善戦する様な強い馬に次ぐ着順で、道中で前の馬が早目に下がってくる不利があってのものでした。
2走前は内有利な場でのハイぺース追い込み決着という競馬で、大外18番枠からの先行という厳しい競馬となりました。
外枠で前に壁を作れずに掛かってしまい、早め先頭に立つ競馬となり、最後の坂で失速してしまいましたが、それでも先行馬で最先着していた点は評価できます。
久々でやや重目を感じさせた前走をひと叩きしてこの中間は素軽さを見せて前走以上の気配を見せています。
新馬戦2着と素質はある馬ですが、出遅れたり、道中の不利があったりしてまともに力を出し切れていないだけに、スムーズに競馬ができればここでは力上位の存在だけに勝ち負け必死の1頭と言えます。
近走の敗戦で妙味も大きい1頭と言えます。
 
コスモレリア(中山・3歳未勝利)
中山は(3)(3)(2)(3)着。
3走前の東京の7着は菊花賞の週の道悪競馬でしたが、「中山の方が安定しているので、東京はパスさせてもらいました。そろそろ順番でしょう」と奥村武師。
前走は4角でペースを上げられた事が敗因で、最後は強い馬を追いかけた分だけ甘くなってしまいました。
「2走前は休み明けで馬が神経質になっていましたが、使われる毎にガス抜きが出来て状態はいいですよ。」との事で、この条件でスムーズに競馬が出来れば勝ち負け濃厚の1頭と言えます。

日曜日
ラヴファンシフル(小倉・3歳未勝利)
「小倉は確勝級」と陣営が星勘定している1頭。
前走は優に勝ちタイムレベルで、ここはアッサリ勝ち上がれそうな1頭。
前走はスタートして出たなりで脚を溜め、3〜4角で前を射程圏に入れてしっかりした脚取りで伸びるも、勝ち馬にも同じだけ脚を使われてしまい2着。
2走前は出遅れて3着となっていますが、この時は頭を下げた時にたまたまたゲートが開いてしまい、不運なでおくれで、ゲートに関しては問題の無い馬です。
使われる毎に馬体が引き締まっており、今回は確勝級の1頭と言えます。

ウインヴォラーレ(中山・潮来特別)
昨年の潮来特別で0秒1差4着のあとは丸1年3着を外していない同馬。
2カ月半ぶりに復帰した2走前のグッドラックHで3キロ斤量が軽い相手とクビ差の2着で、「精神面が成長して落ち着きが出てきました。自在性もあるので、前を見ながら良い形で運べるので崩れませんね。」との事。
京都遠征の前走は「もっと前からのレースを考えていましたが、テンに踏ん張りが利かずにあの位置からになってしまいました。いつもの走りではありませんね。多分輸送が良くないタイプだと思います」と松岡騎手。
前走は先着2頭とは2キロの斤量差があり、1年前にはハンデ戦の方が斤量は軽かった馬ですが、今は定量戦が有利な立場となり、今回はホームの中山競馬場となり、勝ち負け濃厚の1頭と言えます。