まとめ

過去ログ757 2018/2/28 9:52

★日曜日
弥生賞

ワグネリアン
タイプ的にはダービー向きの馬で、後半のトップスピードの質、持続力で勝負したいタイプの馬と言えます。
2走前の野路菊Sで見せたギアチェンジ面はそこまで高いレベルには無く、しっかりと動いていく意識が必要な印象があります。
トップスピード持続は高いレベルで底を見せておらず、スピード面での不安は東スポ杯からかなり高いレベルで解消できていますが、前半はゆったり入って徐々にエンジンをかけて直線で爆発させるイメージが合っています。
そういう点では福永騎手の好む競馬とは合わないタイプと言えます。
ダノンプレミアムはスピードだけでなく後半の3要素を高いバランスで見せているので、それより後ろから差すなら3〜4角で早めに動いてプレッシャーをかける必要があります。
素材はかなり高いレベルにあり、強敵がそろったここでも勝ち負けに加われる1頭と言えます。

ワグネリアン
東スポ杯では厳しい流れの中で完勝でしたが、ペースは1.6でかなりのハイペースとなっており、ラップ推移的には3〜4角で緩まず、厳しい流れのまま前が引っ張る形となっていました。
離れた位置にいた馬でもスピードを問われており、3番枠から五分には出て、そこから控えて後方で進めていくという形で道中も前がかなり離して進める中で、後方4頭のグループで進めて3角に入っていく展開となり、3〜4角でも前が大きく緩めない中でじわっと前との差を詰めながら外目を追走して直線。
直戦序盤で4馬身はある中で後方からジリジリと伸びてL2で一気に先頭に立つと、L1でも渋太く突き抜けて最後は少し流す余裕を見せての圧勝となりました。
ただ、時計が出易い馬場とペースといった状況、2着がルーカスで3着がシャルルマーニュと現時点でクラシック戦線では厳しいレベルの馬が相手だった点を考えると、厳しい流れでこれまでの2走程に高いパフォーマンスだったとは言えません。
皐月賞よりもダービー向きのタイプと言え、理想は皐月賞で負けて妙味があるダービーで狙いたい1頭です。
ただ、能力が高いため、皐月賞でも好走→ダービーで人気で好走という可能性が高い1頭です。

オブセッション
この馬の末脚の破壊力は破格のレベルにあり、適性面のみが今回のポイントとなります。
新馬戦を見ると重馬場とはいえそこまで悪化してなかった状況で伸び自体は地味でした。
阪神外回りは勢いをつけやすいコースで、シクラメン賞の内容的にも前が離していて動いているダノンフォーチュンの後ろからロスなく完璧に直線まで勢いに乗せて入ってこれていました。
馬場が軽くなってワンターンで明かにパフォーマンスを上げてきているという点からも、1周コースの中山は適性的に微妙な印象があります。
弥生賞は3F勝負になりやすいのでゲートが下手、ポジショニングも含めて出し切れるかどうかの課題は生じます。
そういったところの不安はありますが、それでも前走のシクラメン賞は準OPを楽に超えており、完成度は高くはありませんが、これだけでも不安を無視したくなるぐらいの魅力はあります。

オブセッション
前走のシクラメン賞で大幅にパフォーマンスを上げてきた1頭。
昨年の冬開催の阪神は時期を考えると超高速状態という珍しい状況でしたが、それでもレコード勝ちしたパフォーマンスは評価できます。
ペースは平均でしたが、これは前の集団のもので、前もラップ的に息を入れていないので後半勝負にするならトップスピード持続力を相当高いレベルで問われているはずです。
道中は前の4頭が飛ばしていく中でこちらは少し押し上げつつ離れた6番手で進め、3〜4角でも前4頭から離れた6番手で最内を立ち回りながら徐々に前との差を詰めていました。
4角でダノンフォーチュンの直後を通してロスなく立ち回って直線で外に出すと、直線序盤での伸びも良くここで一気に先頭に近いところまでもってきてL1で更に突き抜けての完勝となりました。
レースラップ的に見ればラストは11.8と落としており、前とは4馬身をほぼ並ぶところまで来ているため、同馬はL2で10秒台は確実に踏んでいる計算となります。
長く脚を使えたのもありますが、この流れでしっかりとトップスピードの質、持続力をどちらも高いレベルで見せてきたと言えます。
軽い馬場でトップスピードにしっかりと乗せられる阪神外回りという条件も合っていましたが、翌日の逆瀬川Sは勝ち時計1:46.4で勝ち馬上がり33.5という内容でしたが、これを上回ってきている内容でした。
2歳の段階で準OPを超えてくるというのはクラシック主役級のパフォーマンスと言えます。

★土曜日
オーシャンステークス

レーヌミノル
1400mへの短縮が良い印象がありましたが、前走の阪神カップの内容はやはりあまり良くありませんでした。全体のペースも速かった中で足りなかったため、意外と質的に高いレベルのスピードを持っていない可能性があります。
今回は1200mへの短縮がどう出るかは微妙になってきた1頭で、先週の中山1200mも8秒前後の時計が出そうな感じがあり、この馬にとっては少し渋った方がチャンスはあります。
ただ、評価のポイントがタフな馬場のマイルで厳しい流れ、ということを考えると1200m戦ではスピード不足となる可能性もあります。
雨が降ればパフォーマンスを上げてきそうですが、軽い馬場では信頼度は下がります。

ネロ
前走はあまり評価できない内容で、あそこまで楽に逃げられたのはある程度マークが薄かったこともあり、馬場が悪かったので各馬が牽制していたという事も影響していたように思えます。
今回も逃げられるかどうかがポイントで、枠の並びもかなり重要な要素となってきます。
ゲートは不安定で二の脚は遅めとなるため、基本的には行ききれないリスクが大きい馬と言えます。
ただ、中山1200m自体は相性は良さそうで、坂の下りで勢いに乗せやすいのとこの時期なら極端な高速馬場は考えられません。
今回はメンバー的にもナックビーナスの出方次第ではハナを取れる可能性はあり、悪くとも番手外ぐらいでは入って行けそうです。

★土曜日
チューリップ賞

ラッキーライラック
スローでも平均ペースでも脚を引き出せており、ポジションの自由度も高い馬。
折り合い面もコントロールできている方なので序盤からある程度ポジションを取りに行っても問題ありません。
トップスピード戦でも阪神JFでは最上位のものを示しており、ギアチェンジもある程度備えており、アルテミスSではスピード、ペースダウン、L3最速で長く脚を使えていました。
これまで見せたパフォーマンスからも、ここでは本命の1頭となります。

ラッキーライラック
阪神JFでは強い競馬で勝ち切っており、阪神JFは上位3頭が抜けていた内容でしたが、スローで流れて中弛みがあってL3が11.9と遅く、仕掛けのタイミングが遅くてある程度ギアチェンジやトップスピードの質が問われました。
道中は折り合い面でもほとんど抑える必要もなく追走し、3〜4角でも好位の外からリリーノーブルの後ろを通して直線に入ると、直線序盤で渋太く伸びてL1でリリーノーブルを捕えての完勝となりました。
器用に動けるリリーを目標にしてギアチェンジが問われる中で差し切っており、対リリーでは一枚上の競馬をしたと言えます。
少なくともアルテミスS〜阪神JF路線の馬との比較なら最上位の存在と言えます。

マウレア
桜花賞よりも仕掛けのタイミングが遅れがちなチューリップ賞の方がチャンスは大きい1頭。
前走は前に行って甘くなったので、今回は意識的にどういう競馬をしてくるかがポイントとなります。
前走のゲート良化はこの馬にとっては重要な要素で、しっかりとポジションを取って仕掛けを遅らせる立場で入りたいところです。
外枠では割引が必要で、その理由は折り合い面で壁を作れないリスクを嫌って後ろからになりそうな点です。
ラッキーライラックが外枠でこちらが内となり、ラッキーより2列ぐらい前で仕掛けを待って直線入りでスッと動く競馬ができれば勝ち切るチャンスも出てきます。
逆に、同じような位置取りでは苦しく、使ってきている点、賞金を加算したい点、権利も必要という強みはあるので枠順とペースが噛み合うかどうかがポイントとなります。