まとめ

過去ログ784 2018/6/15 9:18

★日曜日情報
函館スプリントS
ダイアナヘイロー
今回は条件が良い1頭。
この舞台はハイペースになりやすい割に上がり切らずに3角付近で少し息が入ってL2最速になりやすい傾向があり、これはこの馬にとってはプラス材料です。
洋芝適性に不安はありますが、一昨年から函館は高速化しており、昨年のような軽い馬場なら洋芝でも問題ありません。
力の要る馬場よりも軽い馬場の方が結果が出ているため、7秒台半ばぐらいの時計なら勝負に加われる1頭です。

ダイアナヘイロー
ハイペースでも少し息を入れれば一足を使えるタイプですが、高松宮記念は力の要る馬場で速い流れに乗ってしまって対応しきれませんでした。
この馬は高速馬場の時計勝負で良さが出ており、力の要る馬場では結果が出ていません。
今回は洋芝がカギとなりますが、最近は函館でも開催序盤は異常に軽い馬場となっており、昨年と同じような軽い状況なら条件的にはかなり面白い1頭と言えます。
ただ、この馬は基本叩き良化のイメージがあり、宮記念の反動があることも考えるとそちらの不安の方が気になります。

ナックビーナス
前半が速く後半が消耗するスピード型の競馬で良さが出ている馬ですが、どれも力の要る馬場での軽い馬場で質的なスピードを要求されるとダイアナヘイローやジューヌエコールが厄介な存在となります。
また、ペースが落ち着いてしまうとトップスピードの質・持続力ではティーハーフが浮上し、強敵が揃った1戦と言えます。
ただ、総合的にみればある程度先行力もあってゲートも上手い馬だけに、内から立ち回ってギアチェンジを生かせればチャンスはあります。
トップスピードの持続力は少し足りませんが、函館1200m戦なら平均よりは上がる可能性は高いため、そこまで嫌う材料は少ない1頭です。

ナックビーナス
前走の高松宮記念はハイペースになった中で前半ついて行くスピードは他の方が速かったため、そこで無理をしなかったことと馬場が重かったことで結果的に脚を温存してバテずに入れた事が好走の要因と言えます。
今回は高速馬場で速いラップを踏まれても前が一息を入れてもう一度加速となった時に後ろからでどうかがポイントとなり、器用に立ち回れる馬だけに内目の枠の方が良さそうですが、函館スプリントステークスの傾向はL3で緩むところで4角で内が凝縮するために内枠では包まれて詰まってしまうために内過ぎてもリスクはあります。
この馬は高速馬場での実績はありますがスローでの後半勝負での1戦だけに、軽い馬場で32秒台の競馬では不安があります。

ティーハーフ
前半は平均まででトップスピードの持続力で勝負したいタイプ。前がペースを引き上げてしまうと強敵相手になると追走に苦労するし脚も少し削がれるのでなかなか上位進出までは難しい。3年前の函館スプリントステークスの場合はレベルに恵まれたと思うし時計的にも遅め。あまりあてにはならない。スローでトップスピードの質が問われると切れ味をそこまで持っている馬ではないので難しい


ティーハーフ
京都で相性がいいのは3角の下りからの勝負になりやすいためですが、今回の函館1200m戦も下り坂がありますが京都とは違って、この地点は4角地点になっており直線が短いためにL2地点での加速になりやすい傾向があります。
そのため、函館1200mではあまり狙いたくないタイプの馬で、3年前は勝ってはいるものの時計的には平凡で、今回のメンバー構成で高速馬場でスピードを問われると厳しくなりそうな1頭です。

★日曜日情報
函館11レース

セイウンコウセイ
昨年は超高速馬場でスピード的に苦労してオーバーペースになってしまいましたが、昨年ほど軽くなければ巻き返せる1頭です。
この馬の場合は8秒台の決着が理想で、その中でハイペースで勝負できれば浮上してこれます。
シルクロードSは少し恵まれた面もあり、宮記念が悪くないバランスの中で踏ん張り切れずの5着だけに、今の力関係としてはナックビーナスの方が上の評価となり、高速馬場なら更に割引が必要です。

セイウンコウセイ
昨年のような超高速馬場では前半に脚を使ってしまって厳しくなりそうな1頭。高松宮記念勝ちやシルクロードS2着のパフォーマンスを考えると、高速馬場ではない方がこの馬は走れており、馬場への依存度が高い1頭と言えます。
昨年の高松宮記念は力の要る馬場で消耗戦気味になったところで楽にポジションを取れて最後まで踏ん張ることができただけに、パワー型のスピード勝負タイプのこの馬にとっては高速馬場では分が悪くなりそうです。

キングハート
北九州記念ではダイアナヘイローに完敗し、昨年の函館スプリントステークスではジューヌエコールに0.4差の完敗を喫していることからも、馬場や展開などを考えてもオーシャンSは恵まれていました。
トップレベル相手では能力的に足りないなというのが現時点での評価となります。

キングハート
オーシャンSはナックビーナスが外枠から難しい競馬になっており、こちらはうまくかみ合っていました。
昨年の函館スプリントSでは2着に健闘し、ハイペースで強さはあるので噛み合えば好走が期待できますが、まだトップレベルにあるとまでは言えません。
また、この馬はずっと使われてきており休み明けもあまり走れていないため、枠も含めて状態面もカギとなります。

ワンスインナムーン
ペースが上がってもやれるのは強みですが、噛み合えばダイアナヘイローの方が上の評価となります。
この馬はハナを取り切って主導権を取り、ペースをコントロールしてもしっかりと出し抜く脚を持っており、スプリンターズSで見せたようにトップスピード持続もこの路線なら高いレベルにあります。
ダイアナヘイローとの比較ではL3最速でコーナーで脚を使わせることができればチャンスは大きくなりますが、函館スプリントステークスはL2最速になりやすい傾向にあるため、例年の傾向通りならダイアナヘイローの方が噛み合いやすい1戦と言えます。

ワンスインナムーン
前走の京都牝馬Sは立て直しながらの中での競馬でしたが、そこで結果が出なかったので立て直す選択をとってきたました。
この馬はサマースプリントを目指しており、前走で448kgまで戻して体重的には問題なく、そこからの調整なら立て直せるチャンスもありそうです。
今回はナックビーナスより良い位置を取れそうで、ダイアナヘイローが主張しなければ逃げる事も難しくないメンバー構成だけに平均〜ややハイの範囲なら安定して走れそうな1頭です。

ジューヌエコール
適性的にはハイペースでスピードを問われたほうがいいタイプですが、そういった競馬で近2走は走れておらず、条件としても昨年のような超高速馬場で内目の枠なら少し警戒が必要ですが、それでも馬券的には狙いづらい1頭です。


エポワス
洋芝が得意な馬で、夏に調子を上げる1頭。
ただ、昨年は大阪ハンブルクC辺りでも強い競馬ができていたことを考えると、今年は出来が落ちている印象です。
もともとは1400mでも戦えるタイプでトップスピード勝負でも対応できています。
昨年夏にはスピード面をかなり詰めており、ナックビーナスを撃破できているように力は足ります。
ただ、10歳馬でここ2走の内容が良くないだけに昨年のパフォーマンス以上は望めません。

★注目馬
サクラユニヴァース(東京・3歳未勝利)
自在性のある脚質で距離にも融通が利き、ここまでの3戦は(2)(2)(3)着。
前走は1角でごちゃつき、3角付近で中団から抑え切れないくらいの手応えで上がって行って直線入り口では先頭に立ち、ゴール前で後続の決め手には屈しましたが、最後まで長く脚を使ってクビ+クビ差。
「1角でリズムが崩れてしまってそれをずっと引きずって不本意なレースになってしまいました。それでも差の無い競馬をしていますし地力は上位です」と丸山騎手。
中間の動きは力強く、引き続き気配は良好。初の東京でも好勝負が期待できる1頭です。

日曜日 阪神10レース
ハイランドピーク
2、3走前は横山典弘に替わってため息が出るほど強い競馬で圧勝しており、前走の上総Sでは平均ペースで進めて中盤13秒台を2F踏んで息を入れながら後半加速でL2最速12.0はこの時の中山の馬場を考えればかなり速いものでした。
コントロールして後半要素でも上がり最速が示す通りで一番のパフォーマンスと言え、前半主張してペースを引き上げて、息を入れてというパターンは初茜賞と同じで、後半も4F戦でしっかりと上がり最速を引き出しているようにポテンシャル面でもそこからの速い脚、という点でも2枚上の力を示しました。
前走は9着に崩れましたが、返し馬の時点で馬が伸び切っており「レースの疲れが残っていましたね。発馬もひと息でしたし、まだトモがパンとしないのでこれからの馬ですよ」と横山騎手。
この中間は立て直されて力強い動きを見せており、巻き返し濃厚の1頭と言えます。


インディチャンプ
2走前の毎日杯では悪く良い脚を使って最後は伸びましたが、序盤にムキになってしまい押さえ込まざるを得ない展開となりました。道中はかなりのスローで進み、ラップ推移的にもL2最速でしたがL1が11.5とあまり落ちていないのでそこでの差し込みが難しくなっていました。
最後方でも3〜4角で外から動く形ならもう少し伸びて来れたと思いますが、直線のL2地点でも進路が確保しきれておらず、L1の手前で確保するも前も11.5と落としていないので差し込み切れずの3着まで。
前半は悪くない位置を取れていたにもかかわらず終始下げながらになったのも敗因で、最後も脚色が若干鈍っていた感じもあり、折り合い面を考えてもマイルまでの方が良い脚は使えそうな1頭です。