まとめ

過去ログ785 2018/6/15 16:06

★注目馬
土曜日阪神11レース
15サトノファンタシーG1C
この馬は揉まれずにスピードと体力を押し出す競馬ができれば強い馬で、3〜4走前は外枠から揉まれずにスムーズな競馬で3,1着。
3走前にデムーロ騎手が強気の競馬をしたポラリスSは圧巻の内容で、オープン上位のコウエイエンブレムを3角から並びかけて潰した上で手応えを残して4角を回り、しっかりと追われたのはラスト1ハロンのみで差し馬の強襲を凌いで勝利した強い競馬でした。
この馬は一度ブレーキをかけるとエンジンが掛からないタイプで、3〜4走前の好走以外はオープン昇級後はことごとく揉まれこんでレースになっておらず、2走前のオアシスSも内枠を引いて武藤騎手のノーアイデアの騎乗で13着。
前走は内枠から外枠に替わり、鞍上も積極的に乗る石橋脩騎手で11番人気ながらも3着に好走。
今回も好枠に入れたため、揉まれずに外目の中団を追走できればハイペースで前がバテたところを差し込んで圏内に入ってこれそうな1頭です。

15サトノファンシーblast
砂を被るのは良くないタイプの馬で、最近は馬込みに入ると馬自身がやめてしまう面を見せています。
スムーズに競馬が出来たレースは共に中外枠からのスンナリの競馬で3,1着。
特に3走前はデムーロ騎手が大外枠捲り早め先頭という強気の競馬で圧勝しましたが、2走前は一転して内枠で鞍上弱化(デムーロ騎手→武藤騎手)テン乗り騎手で揉まれてしまい、最初から最後まで何の工夫なく砂を被り続けるポジショニングでの競馬は勉強不足だったのではないかと思わざるを得ない内容で13着。
武藤騎手騎乗のオアシスSは何もできずの大敗で度外視可能で、3走前のポラリスSはHペースを押し切り圧勝という強い内容の競馬が出来ており、コウエイエンブレムやルグランフリソンを置き去りにした相手関係的も評価できる結果でした。
外枠替わりと鞍上強化で、外目でスンナリと流れに乗る形で前走は3走前に近いパフォーマンスで好走しており、今回も外枠には入れて好走条件が揃った1頭と言えます。


日曜日 函館10レース
ウォーターシャウト
この馬は行き脚こそつきませんが、このクラスでは無理矢理に途中でまくる競馬でも上位争いできるくらいの能力を持っている馬で、3〜5走前は馬場や展開が向かないレースで参考外のレースです。
5走前は凍結防止剤の撒かれた中京ダートで全く差しが効かずに4着。
4走前は前が残る展開のヨーイドンの競馬になってしまい、デムーロ騎手が直線入り口で競馬を諦めて全く追われていない中での7着で参考外の1戦です。
3走前はハイペースでも前が残る中京ダートらしい決着で10着となりましたが、時計もかなり速いのでこの馬が走るのは無理なレースでした。
この馬は体力と決め脚は上位ですが、立ち回りとスピード決着に弱いというタイプで、前が止まらない中京ダートはこの馬向きではなく、上がりが確実にかかって前も止まる小回り1700mの消耗戦の方が合っています。
今回は前がやり合う想定だけに、仕掛けどころさえ間違えなければ好走できる1頭問えます。
2走前は適条件の小回り1700m戦でクビ差の2着、前走は適性外の新潟1800m戦で3着に好走しており、今回は適条件の小回り1700m戦で勝ち負けになる1頭です。

★注目馬
土曜日 函館7レース
9ブレイヴバローズ
この馬は頭の高さがあって芝のレースでは勝ち切れず、古馬が相手になってからは精彩を欠いていましたが、7走前あたりから頭が下がって来ており、6走前にはチークピーシーズを試して変わり身を期待するも一本調子の競馬で最後は失速しての16着。
その後、初めてダートに使うと3馬身半差の圧勝劇を見せ、先に動いた2着馬の後から外に出して直線半ばで並びかけるとアッという間に突き放していました。
昇級戦となった次走は0秒1差の4着でいきなりメドの立つ内容で、勝ち馬は準オープンでも小差4着に好走し、2着馬が次走勝ち上がりとハイレベルな相手での1戦でした。
速い流れでも楽に追走できており、最後は盛り返すようにジワジワと伸びていましたが、「あの感じなら前に壁を作る形の方が合っていますね。ダート適性は間違いありませんし、次は決めます」との事で、次走は控えて手綱を引っ張っている時にペースが上がってしまい、直線でも砂を被ってピリッとした脚が使えずに5着となりました。
そして2走前は前のレースで流れに乗れなかった事から逃げる手に出てスローペースに落としましたが2着馬に交わされると苦しくなって5着。
この2戦で手綱を取ったデムーロ騎手が「すごく乗り難しい馬」と話しており、前走は500万下勝ちの福島1150m戦に使われて5着。
ゲートで突っかけて後ろからの競馬となり、キックバックを受けながらの厳しい競馬で直線も追い出しを待たされるロスがあって不完全燃焼の競馬となりました。
まともに走れれば1000万クラスでも通用する馬だけに、降級のここはアッサリ勝ってもおかしくない1頭です。


土曜日 東京7レース
サノサマー2100メートル以上の長目の距離に使われだしてからの5戦中4戦が、いずれも0秒1差以内で、(2)(3)(2)(2)(2)着。
状態が上がってきた事もありますが、持久力に秀でたタイプで脚質的にも距離適性の高さは明らかです。
1600〜1800mに使われていた頃は後方からの決め打ちで結果が出ませんでしたが、2400mの5走前はこれまでと同様に後方からの競馬でしたがズブさを見せてなかなかハミを取らず、4角で外に出してからハミを噛んで最後に鋭い伸びを見せて2着となりました。
4走前はズブさを見せる事無くスムーズに競馬が出来ており、今までにない行きっぷりの良さを見せての3着。
3走前は重馬場となりましたが砂を被らずに向正面から動く競馬で2着に好走。
「近走は背中の硬さがなくなって前と後ろのバランスが取れるようになりました。前回はモタついたのでダメかと思いましたがそれでも最後は伸びてくれましたし、もう本物と言えます」との事。
前走は間隔を開けてリフレッシュされて積極的な競馬で2着となりましたが、相手が悪すぎた1戦です。
少し硬さのあるタイプだけに、しっかりと追い切りが消化できていること自体状態の良い証拠と言え、体調面は充実しておりここも勝ち負けになる1頭です。


土曜日 阪神8レース
9ナンヨープランタン
母が芝中距離で活躍しているような血統の馬で、胴も手足も程良く長いために距離は1800m辺りが合っている印象がありましたが、新馬戦は函館芝短距離に使われて1着。
普通であれば函館芝1800mデビューの馬ですが、芝1200m2戦は評価できる内容で、新馬戦では明らかに忙しい距離ながら、内で粘るカシアスを測ったように差し切り、2着に負かしたカシアスがその後に連勝して函館2歳Sを制し、京成杯2歳S2着、シンザン記念3着となっています。
2戦目の函館2歳Sではゲートで躓いてしまい、追走に苦労していまいしたが最後は大外を回しで最速上がりで6着まで詰めてきました。
カシアスを物差しとしても強いのは間違いない1頭で、前走は2000mへの距離延長で少し噛んだ分だけ最後は甘くなりましたが、久々+初の2000m戦とすれば上等の内容で、慣れが見込める今回は叩き2戦目でさらにパフォーマンスを上げそうな1頭です。

6ブリラーレ
前走はナンヨープランタンに先着しており、初めてのコーナー4つの競馬でも崩れずに2着に走れた点は評価できます。
道中で我慢が利けばこの距離も守備範囲なのは前走で示しており、内回りの2000m戦のペースが合っている1頭と言えます。

3ジユウダイ
3前に初めて芝に使われて2着に好走しましたが、2000mで1:59:6という好時計をマークし、1着アグネスリバティは上のクラスでも馬券に絡む実力馬で、3着以下は2馬身突き放しました。
2走前はワンターンの1800m戦でキレ負けした上に直線では外に張って追えていませんでした。
この馬はとにかく持久力勝負になれば強いタイプの馬で、3走前は良馬場発表でも緩んだ馬場でのもので、今回は高速馬場で淀みなく流れる2000m戦で適性条件とは言えず、前走同様に苦戦しそうな1頭です。

★日曜日情報
ユニコーンS

グリム
芝スタートの上手さや、コントロールしてギアの上げ下げが上手い馬で、東京ダートマイル戦の舞台適性は問題ありません。
また、直線で鋭く11秒台の脚を使えてスピードもマイルなら2秒近いかなりのハイでも問題ありません。
オーバーペースになった場合は不安ですが、前半に無理をしなくても良いタイプだけにそこまでの不安はありません。
前走を見てもかなり高いレベルでトップスピードの質、持続力を見せており、3着だったオメガパフュームが先週の1000万下で相当強い競馬をしたのも大きな材料です。

グリム
前走の青竜Sはポンと出て折り合い、ペースが速い中で流れに乗って中弛みで我慢して直線で加速する競馬となり、東京マイルのお手本のような勝ち方でした。
ユニコーンSha前半にスピードが問われがちなレースですが、前走の感じなら問題ありません。
土曜の1000万下が稍重で1:37.5で最速ラップが12.0となっており、同馬はそれ以上のパフォーマンスをしめしてかなり強い内容と言えます。
決め手勝負で見劣らず、前半のスピードも持っているだけに、ゲートの上手さを生かして様子を見ながら好位から中団ぐらいの意識で入ってくれれば能力的には一番信頼できる1頭と言えます。

ハヤブサマカオ―
適性的には前半のスピードはある程度高いレベルにあるため、仕掛けを待ちたいタイプと言え、単調な競馬が合っている印象があり、府中なら前半ハイで進めて中盤緩い流れからのL2最速戦になりやすい傾向があるため、その点は好材料です。
また、軽い馬場で結果が出ているため、道悪になればなでしこ賞のような競馬も期待できます。
ただ、スピードだけで押し切るのは難しい府中マイル戦だけに、緩めたとしても速い脚を使える保証はありません。

グレートタイム
3走前は単調なスピード戦でもやれていますが、ポジショニングに関してはあまり期待できるタイプではありません。
この馬は要所でエンジンが掛かるまでに少し時間がかかるタイプで、前走は坂の下りで他より先に動いたことで勢いをつけて要所の4角以降に入って行く事ができました。
3走前は終始淡々とした流れで加速が必要い展開で、2走前のヒヤシンスSでは前半が速く中盤が遅い流れをフラットに前半無理せず中団から進め、中盤で前が下がったところで押し上げてきました。
その流れで直線外から動けずジリジリとなっていただけに、ギアチェンジを問われやすい府中では適性的に不安があります。

グラートタイム
ヒヤシンスS上位組は不在ですが、グリムがスマハマ相手に強い競馬を青竜Sで見せている以上、そことの差は大きいように思えます。
東京マイル戦は前半から良い位置を取るのも難しく、緩んで取り付いたとしてもヒヤシンスSのようにL2で11秒台となると対応が出来ない可能性があります。
完全なハイペースで前がやりあってのバテ差しが理想で、展開待ちの1頭と言えます。

セイウンクールガイ
今回の東京マイルの舞台で面白い1頭で、この条件なら無理をしなければスピード的にはクリアできており、緩い流れから一気に加速ができる点と、中京の沈丁花賞で見せているように坂の上りでの加速ができている点からも、L2最速戦になりやすいユニコーンステークスの傾向でみればピッタリ合致する一頭と言えます。
また、最速ラップで11.6をマークしており、トップスピード面を引き出せているのも大きな強みと言えます。
この馬は後半型でパフォーマンスを上げる余地が残っており、マイルへの距離延長もプラスになる可能性が大きい1頭です。

セイウンクールガイ
この馬は総合力が高いタイプで、その中でも要所で加速する競馬が合っています。
あとは芝スタートでハイペースになると入りが34秒台も十分にあり得るだけに、前半の立ち回りがポイントで、前半が速ければ中盤が緩む可能性が高くなるレース傾向だけに、そこで取り付くぐらいの気持ちで様子を見ながら入っていければチャンスはあります。