まとめ

過去ログ808 2018/11/12 7:33

★注目馬マイルCS
g1cペルシアンナイト
昨年は富士S5着→マイルCS1着となりましたが、昨年の富士Sは不良馬場で道中は無理をさせず、本番を見据えた騎乗での5着となりました。昨年の富士Sの調教内容は、デムーロ騎手が騎乗して 以下の内容です。栗東 CWコース 稍重 83.1-66.7-51.4-37.9-11.7(6)馬なり1週前に強い稽古(CWコースで83.9-----11.2の時計)を課していただけに、微調整程度の内容となっており、本番のマイルCS時にはデムーロ騎手騎乗で以下の内容で追われていました。栗東 CWコース 稍重 84.4-67.7-51.8-38.4-12.3(6)馬なり今回の富士S前の稽古ではCWコースで81.5------11.5、82.1-------11.5、81.1-----11.9と好時計を連発しており、昨年以上に走れる状態となっています。デムーロ騎手は本番ではギベオンに騎乗予定のため、最大のライバルとなる同馬をここで目一杯の競馬で勝たせて次回にお釣りを残させないような騎乗をするのは明白です。これまでもデムーロ騎手はそういった騎乗で重賞での勝利を稼いでいるだけに、ここは現役最強クラスの同馬がG3で本気で走ってくるために、昨年のような無理をさせない騎乗ではなく、本気で勝ちを狙いに来る1頭と言え鉄板級の1頭と言えます。平日段階では上記内容の情報公開となりましたが、最終追切はデムーロ騎手騎乗ではなく、助手騎乗で85.3秒。デムーロ騎手の思惑とは裏腹に、陣営の考えは59キロのここで激走した場合の反動は避けたいところで、珍しく最終追切でジョッキーを乗せない内容での調整となりました。陣営としてはここは叩き台と位置付けていることは明白で、多少の割引が必要となります。

121ロードクエストこの馬はピッチ走法で一瞬の加速力が優れていますが、長く良い脚は使えないタイプの馬で、直線の短い右回りコース向きの馬と言え、今回の京都芝1400mという舞台はベストに近い条件となります。以前まではスタートが不安定だったために直線の短いコースでは差し届きませんでしたが、短距離に使われ続けた事でスタートが改善されました。2?3走前は左回りコースで突き抜けるかという手応えから伸びあぐねて2,5着。前走は得意の右回り条件でスタートも決めるも4コーナーで位置を落とした上に直線で詰まってしまい、最後は捌いて伸びるも4着まで。3着馬は富士S1着となったロジクライで、そこから不利が合ってハナ差の4着なら評価できます。今回はスタートが安定してから初めての距離短縮ローテとなり、前走のペースや位置取りを考えれば、モズアスコットよりも前で脚を溜める競馬をしてきそうです。外が伸びるタフ馬場もこの馬向きと言え、ピッチ走法からも道悪馬場は問題なく、ここで賞金を稼いでおかないといけない同馬にとってはここは勝負の1戦となるだけに、前哨戦となるモズアスコットとは勝負度合いが異なる1頭と言えます

ロジクライ
もともと3歳時にシンザン記念を制している重賞ウィナーですが、古馬になって本格化しました。前走の節分Sは中盤を全く緩めないミドルペースでの逃げを打っての押し切り勝ちで、走破時計はペースの違いこそありますが東京新聞杯よりも0.2秒速いものでした。このラップを刻んで東京マイルを逃げ切るん内容は強いパフォーマンと言え、今回はオープン昇級初戦となりますが前走で既に重賞通用の能力は示しています。今回は1枠1番を引いた事でトラストがミドルペースで淡々と逃げる可能性が高く、それをインで追走して追い比べに持ち込めればこの馬の能力と今の馬場を考えても止まるとは思えず、1分33秒台前半の上がり3F=34.0ぐらいの末脚で勝ち負けになる想定です。

★注目馬マイルCS
ペルシアンナイトkkkma
は3戦未勝利。通算で馬券圏内を外した3回の内、2回が東京競馬場という事もありペルシアンナイトと東京コースの相性が悪い印象がありますが、東京の3戦は敗因がはっきりしています。最初のアイビーS(OP)2着は、負けたのが後の2歳女王ソウルスターリングで、当時の完成度の差が出た形。2戦目は日本ダービー(G1)で7着でしたが、これは距離が長かっただけで、3戦目の富士S(G3)5着は特殊な展開と不良馬場が敗因で、どちらも悲観するような内容ではありません。また、ペルシアンナイトは昨年のマイルCSを優勝しており、マイルCSは3歳馬にとって、本来2kgあるはずの斤量アドバンテージが1kgしかない圧倒的に不利なレースと言え、昨年まで過去10年の3歳馬の成績は[0.0.1.30]と、壊滅状態でした。3歳馬でマイル王になったのは、1988年のサッカーボーイ、1997年のタイキシャトル、2000年のアグネスデジタルの歴史的な名馬3頭しかいませんでした。さらにペルシアンナイトは3歳馬の斤量アドバンテージが1kgになってから、初めての優勝馬で、そういった意味では、この3頭以上の快挙をやってのけたことになります。ペルシアンナイトがタイキシャトルやアグネスデジタル級の馬なら、ここはアッサリ勝てる力を持っている1頭と言えます。

ペルシアンナイト11net
3走前のマイルCS勝ちは稍重で力の要る馬場だったこともあり、走破時計も1:33.8と時計が掛かっていました。大外枠から内に入れてロスなく立ち回り、直線では馬場のいいところを選んでエアスピネルの後ろを選択できたため、前のスペースも心配する事なく進める事が出来ていました。このマイルCSはこれ以上ない競馬と言え、その中で後半のポテンシャル面を引き出しての勝利となり、パンパンの良馬場での安田記念とは求められる適性が異なります。大阪杯では後半特化の流れに中団で進めながら末脚を引き出してきたことを考えてもマイル戦は若干忙しい印象があります。前半から流れ勝ちな安田記念は適性的には合っていませんが、メンバー的にスローになる可能性が高い今年は好走の可能性がある1頭と言えます。

g1ペルシアンナイト
ゲートがどうしても甘いのでマイルで一歩目が遅れるとポジショニングで苦しくなり、マイルCSはデムーロ騎手の好判断の進路取りと雨の影響で少し渋って1:33.8になって条件が向いた感じがあります。今回は59kgを背負って後ろからになるリスクを考えると信頼はできません。また、デムーロ騎手は本番では同馬に騎乗しないため、ライバルとなる同馬にここでお釣りを残さないようなメイチの騎乗が想定されますが、昨年は富士S前の稽古にデムーロ騎手が乗って調整されており、5→1着と本番を目標とした調整を行いCWコースで83.1→11.7という時計でした。今年は助手騎乗で85.3→11.7というかなり遅い時計をマークしています。元々が叩き良化タイプという事もありますが、今回は『絶対にここでお釣りを残して本番に向かう』という意識が感じ取れます。これまでペルシアンナイトは最終追切はジョッキー騎乗となっていますが、条件戦時代のように今回は久々に助手騎乗での最終追い(時計も遅め)となっており、ここでの勝負度合いは低い1頭と言えます。

★注目馬マイルCS
ステルヴィオ1nin
去年はまだ体が全体的に緩く、位置取りが後ろになっていましたが、今年はそうした面が解消されて、良い位置でレースができるようになってきました。前走は中団からの競馬で差し切っており、ダノンプレミアムに2戦連続で敗戦を喫したサウジアラビアロイヤルC(G3)、朝日杯フューチュリティS(G1)のようなスタートからやや置かれ気味の競馬とは一味違う競馬をしていました。サウジアラビアRCの東京や、朝日杯FSの阪神外回りコースと比較すれば、皐月賞は最後の直線が短いため、前走のスプリングSで経験した各馬がなだれ込むようなレース展開となる可能性も高くて後方一気の競馬では苦しくなります。過去10年の皐月賞の勝ち馬を振り返ってみても、東京で勝ったオルフェーヴルを除くと4コーナーでの位置取りが10番手以下だったのは、極端なハイペースとなった2016年のディーマジェスティのみです。皐月賞の傾向を考えると、ステルヴィオが前走のスプリングSで中団からレースを運べて差し切れた内容は大きな収穫と言え、本番でも前を意識した位置取りが可能になりそうです。これまでの唯一の弱点と言える序盤のポジショニングが改善されてきた今なら道悪でも苦にしない同馬が今年の皐月賞の最有力候補と言えます。

ステルヴィオg1
この距離なら前半から出していくという競馬も可能で、内枠を引いて壁ができる状況なら意識的に前半から流れに乗せられそうです。厳しい流れとなったサウジアラビアRC戦では、稍重馬場で不利な外枠から強烈なパフォーマンスでダノンプレミアムの2着となっており、流れても対応できる点は大きな武器と言えます。毎日王冠は基本的にはスローのトップスピード持続戦になりやすいレースですが、アエロリットはスピードを活かしたいタイプだけにある程度飛ばす可能性もあります。そういう展開になったときにも対応できるのは魅力で、信頼度の高い1頭と言えます。近2走の皐月賞とダービーは共に外枠でスローで流れる厳しい競馬となり、馬場が緩んだ皐月賞、距離が長かったダービーと敗因は明白なだけに今回は巻き返し必死の1頭です。

ステルヴィオwins
追い切りが非常に良くなっており、力強くラストを伸ばしてきたのは当時の美浦南Wの馬場状態やこの馬自身のこれまでの追い切り時計と比較しても評価できます。レコード決着となったサウジアラビアRCは、ハイペースで追走に苦労しながらも11.8-12.2-11.5-11.5-11.7のラップ推移の中でL1までダノンプレミアムが落とさない中で急追しての2着。最後は3〜4馬身ぐらい詰めており、トップスピードに乗ってからの持続力勝負になればかなりパフォーマンスを高めてきます。ダービーは距離が長い上に外々を回すロスの多い競馬で伸びあぐねましたが、それでもコンマ4秒差で大きく崩れていません。またダービーの上位が神戸新聞杯で強かったことからもレベルが高かったと言えます。神戸新聞杯1着 ワグネリアン(ダービー1着)2着 エタリオウ(ダービー4着)4着 エポカドーロ(ダービー2着)古馬相手でもこのレベルなら後半の決め手で勝ち負け可能で、スプリングステークスで高いパフォーマンスを見せたように非根幹距離適性は高く、新馬戦やサウジアラビアロイヤルカップを見ても明らかに東京コースが向きそうなタイプ。今回は非根幹距離で東京コースという最高の条件が揃う1頭となります。1か月前に発熱で39度まで熱が上がったようですが、翌日には熱が下がっており、特に影響は無さそうです。馬体を見ても毛ヅヤはピカピカで太め感もありません。