まとめ

過去ログ517 2015/8/4 10:21

★日曜日 blast
小倉11レース

第51回 小倉記念 GIII

流れは、テン-上がりのラップ差から『前傾』が基本となります。
このレースは中盤で弛むことが多く、『中弛み』の複合ラップになることが多い傾向となっています。
小倉記念は展開的には先行・差しにはきついはずですが、好走馬の多くは先行・差しが多く、逃げての好走は少ないものの、4コーナー5番手以内の馬の好走が多く、先行馬が中心となります。
(近5年で4コーナー5番手以内の馬は10頭馬券になっています)

血統の傾向は、グレイソヴリン系やネヴァーベンド系の大系統ナスルーラ系の好走が非常に多く、サンデーサイレンス系は、スタミナ型サンデーサイレンス系のステイゴールドやダンスインザダーク、アドマイヤベガ、スペシャルウィーク、ディープインパクトなどが好走しています。
欧州スタミナ型のトニービン系の好走が多いことから、スタミナが問われるため、スタミナ型サンデーサイレンス系も好走しやすいと考えられます。
ミスプロ系も好走していますが、『前傾』の流れがダート質な流れに近いことが好走要因で、先行タイプの好走が多くなっています。
 
牝系の傾向は、No.〔1〕の牝系の好走馬が多い傾向。No.〔1〕の牝系は、クラシックの時期に成長し完成することが多く、古馬は相手との力関係で好走が決まることの多いタイプ。
そのNo.〔1〕の牝系は6歳や7歳の高齢馬(=もう成長力は少ないはずなのに)が好走しているので、コースとの相性が良いように思えます。
No.〔8〕の牝系も近年は好走馬が複数出ていて、06年・08年・11年と1'57秒台での決着での好走から高速馬場に強い特性が活きていると思われます。

また、このレースは、メイショウカイドウやニホンピロキースなどリピーターがよく好走しています。
特に前述の2頭は母父ハビタット系。ハビタット系はメジャーな血統ではないのに好走馬を出していることから、相性が良いと考えられます。

今年のリピーターはメイショウナルト。この馬は一昨年の覇者で、昨年も3着。現役屈指のコース巧者と言えます。
過去2年と違い、今年は1週前に小倉に入厩済みで直前輸送がないのは魅力です。

★日曜日 共通
札幌11レース

ノットフォーマル
桜花賞やフェアリーSでは前を向けたということも大きく、フラワーCは距離と決めつけるのは早計です。
フェアリーSを見ても1秒程度のスローからの4F勝負に近い競馬でしっかりと動いて2列目を離している事や、桜花賞も含めてペースコントロールは問題なくできるタイプと言えます。
こういう馬は基本的には距離への融通が利きやすく、速いラップは踏めなくても割と長くトップスピードを維持してくるタイプと言えます。
開幕週の札幌でコーナー地点が長く緩いというのはこの馬としては競馬が進めやすく、スローでコントロールしながら3コーナーでしっかりとペースを引き上げて外から上がってくる実力馬に脚を使わせることができれば斤量も含めてチャンスは大いに出てきます。
ポイントは『強気の仕掛け』ができるかどうかで、前を向ける位置を確保できればまだ底を見せていない馬だけに、警戒は必要です。
理想はある程度外目の枠。
包まれてしまうとフラワーCで何もできなかっただけに、コントロールされて前が壁の状態でギアチェンジ面も要求されると楽厳しくなります

フレイムコード
関門橋Sや五稜郭Sで、ある程度タフな流れでポテンシャル面を見えてきたというのはなかなか面白い材料と言えます。
このレースは基本的にはある程度前目に付けられるスピードを持ち、そこからポテンシャル面を活かせる馬が強いため、適性的には合っている可能性が高いように思えます。
この馬としてはパワー型のスピードを持っていると考える方が良さそうで、ターコイズSは時計が少し掛かっていたのである程度やれたとも考えられます。

★日曜日 共通
新潟11レース

サカジロロイヤル
開幕週の新潟1000で斤量差のない56kgは面白い条件で、この馬の場合はとにかく馬場が超高速かどうかがカギとなります。
適性的にはフラットよりもスローの方が良い馬なので、頭数が減ってネロやルベーゼドランジェがいないということで主導権をとっていきやすい条件が揃いました。
これは新潟1000m実績が物足りないとはいえ、かなり力強い材料になります。
今回は韋駄天Sよりも良い条件となり、ネロが勝った駿風Sのような条件、展開になるようなら非常に面白い存在です。
ただ、新潟1000mのフラットペースで思わしい結果が出ておらず、それでも超高速馬場ならパフォーマンスを大幅に上げてくる馬でもあり、まともなペースで53秒台が出るような馬場状態なら恐らくこの馬らしい後半のトップスピードの質、持続力の高さは引き出してこれるように思えます。
ペース的には主導できる立場になる可能性が高く、エーシントップが逃げ馬としては手ごわくなりますが、韋駄天Sや函館スプリントSから飛ばして沈んでいるだけに、この辺りはコントロールしてくる意識も働くように思え、穴で注目したい1頭です。