まとめ

過去ログ520 2015/8/6 10:27

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小倉11レース

ベルーフ
この馬最大の武器はポテンシャルで、今回のポイントはスピードが問われてどうかという点です。
平均ペースとなった皐月賞では位置取りで苦労してしまい勝負できるポジションにいませんでした。
今回も59秒ペースにはな想定のため、まず後方からの競馬になる事が予想されます。
今年の小倉はL1での落ち込みは十分考えられるため、ハイペース〜平均ペースで追走しながら淡々とした流れで脚を使わされずに後半ポテンシャルを引き出せれば面白い1頭です。
ただ、ハービンジャー産駒はトーセンバジルを除いてほとんどがスピードの幅が狭い馬となるため、レース序盤に無理をせず中弛みで押し上げたりというようなステイヤー色が強い馬が本当に多くなっています。
ペースが上がって淡々とした流れになるとレース序盤でついていくだけで脚を消耗するという可能性は高くなります。
ハービンジャーの仔はタフな馬場適性は非常に高いため、今の小倉というのはプラス材料でそこに望みはありますが、このクラスならこの馬場でも59-59ぐらいは十分やってくると思うのでそれについていけるかどうかがポイントとなります。
この馬は菊花賞では面白い1頭で、小倉の2000mでのスピード勝負は分が悪いように思えます。

タガノグランパ
今の小倉の馬場が合うのかどうかが最大のポイントで、ペースそのものは2000mならついていける可能性は高く、ポテンシャル戦でバテ差したファルコンSの内容からも距離は違いますが単調な競馬そのものは合っているように思えます。
また、このレースの内容やセントライト記念でも好走できており、時計が多少掛かっても良馬場なら問題なさそうです。
その点で小倉の2000mという舞台ならこの馬の競馬はしやすく、トップスピードの持続力はそれほどでもありませんが、ポテンシャルに関しては菊花賞やファルコンSからもある程度高いレベルにはあります。
菊花賞を過剰評価にするのは危険ですが、単純比較でゴールドアクターとは差のない競馬ができており、このクラスなら通用していいものは持っています。
菊花賞やセントライト記念の立ち回りを見てもわかるように、この馬は馬群の中でスムーズに動いていけるタイプなので、その点からもある程度タイトにロスなくという競馬がしやすいのも良さそうです。
小倉2000mでうまく流れに沿って進められれば不気味さはあり、ダービーやセントライト記念の内容からも2200m前後良さそうな印象もあり、1400mとはいえ完全なハイペースを追走してのバテ差しは見せています。
小倉2000mが嵌る可能性は大きく、この馬は警戒しておきたい一頭です。

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小倉11レース

メイショウナルト
今回は秋山に替わる点が不安材料で、逃げてスピードをロールし、そこから後続の仕掛けを待って4コーナーで速いラップを刻んで出し抜こうとすれば今の馬場だとL1で甘くなってしまいます。
秋山騎手に関しては、今年の小倉大賞典でカレンブラックヒルで見せた向正面での積極的な仕掛けをここで見せられるのかどうかがポイントとなります。
理想は馬場に関係なく積極的にレースを作り、そこから早めに仕掛けて後続の脚をなし崩し的に使わせる展開です。
ただ、今年は馬場が明らかに例年より1秒近く時計が掛かっています。
レース全体が流れてしまえば逆に秋山騎手の良さが出る可能性もあり、馬自体は前走の内容ならほぼ状態面は上がってきているとみて間違いなく、この条件でこの相手なら流石に総合的に見ても上位の1頭です。

マローブルー
今回は夏の小倉でもいつもの超高速状態より1秒以上時計が掛かっているというのはこの馬にとってはマイナス材料と言えます。
ポテンシャル勝負では4走前で完璧に立ち回って最後が甘くなっているため、このクラスであの内容ではまず苦しいように思えます。
このクラスで小倉の2000mの舞台では先行策を取れるかどうかも微妙で、ついていけたとしても序盤のハイペースで揉まれて後半の良さを削がれる可能性が高くなるように思えます。
現時点での傾向から考えれば危険な1頭と言えます。
ペース全体が上がってしまえば追走で脚を使わされるという点で厳しく、今年は58秒台前半までの想定だけに、一昨年から比較すれば1秒以上は時計が出ない想定です。
前半59秒前後でも完全な平均ペース〜ややハイ程度になると思うので各騎手の意識次第となりますが、この馬からすればこれまでにないレベルで追走に脚を使わされることは確定的であると言えます。
今回軽ハンデの51kgとはいえ小倉の2000mで厳しい流れでは仮にインベタで立ち回れたとしても苦戦必至での1頭です。

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小倉11レース

マデイラ
この馬は適性的に東京コースなどのU字コースの方が合っているイメージがあります。
七夕賞は高速馬場でペースも上がり切らず、仕掛けのタイミングも遅かった上にメイショウが不利を受けて上手く拾った3着という格好です。
実力的にはこのメンバーの中では1枚下劣っています。
総合力が高い馬なので、理想は内枠からポジションを取って七夕賞の様に器用に立ち回りつつ前目で仕掛けを待てる展開でしうが、今年の小倉は例年に比べて1秒以上時計が掛かっている馬場状態となっており、ペースバランス的に楽がしたいこの馬にとって、59秒のペースで結果的に走破時計が58秒となるような平均ペースでは厳しくなってしまいます。
七夕賞ではL2最速がトップスピードを要求されるレベルになるぐらいに各馬に余力がありました。
要所でのギアチェンジやトップスピードの質を引き出したいこの馬にとっては、今の小倉の馬場は良い材料とは言えず、七夕賞は条件がかなり揃っていたという点を考えると、メンバー強化+適性面での不安、(しかも前走は実際完璧に嵌ったうえでメイショウナルトが半端な仕掛け+4コーナーの不利で下がったことで得た3着)という事を考えると前走以上のパフォーマンスは見込めません。

アズマシャトル
タイプ的にはポテンシャル戦の方が合っている1頭。
ただ、白富士Sは良い意味での参考外の1戦で、3〜4コーナーで各馬が動いている中で外から追走し、直線で速い地点でも伸びていながら最後までそれを維持してエックスマークやスーパームーンといった相手を問題にしていませんでした。
スピードは備えていますが、ポジショニングで苦労してもペースが速くて追走に脚を使わされて後半で動けないというタイプの馬ではありません。
逆に11秒前後の速いラップを踏んでからの脚は短いため、そういう競馬になりにくい分だけ小倉2000mは歓迎で、今年は少し時計が掛かっている点もプラス材料です。
今年の馬場ならポテンシャル戦になる可能性が高く、注目の1頭と言えます。
札幌の内容や白富士Sの内容はどちらも少し時計がかかるポテンシャル戦で底を見せておらず、この1点を考えるのであれば今回上位勢の中で一番適性的には面白いように思えます。
ただ、1点の不安材料はゼンノロブロイ産駒という点で、ロブロイの仔は大味な馬が多く、直線の長い府中やコーナーが緩い札幌での爆発力が凄い半面、コーナーが急なコースでは良さが削がれるイメージがあります。
ポテンシャル戦では間違いなく最上位の一頭だけに、積極的に狙いたい一頭です。