まとめ

過去ログ526 2015/8/6 18:38

★土曜日
札幌3レース 1/2

ルノンキュール
データ
前走はダートで一変して2着となった1頭。前走は乾きかけの馬場で砂煙は上がる水準。スタート直後は5頭以上が雁行状態でしたが、そのから勝ち馬が単独で抜け出してどんどん引き離す展開となり、1000m通過は60秒6。道中も全く緩めずに行って後続の方がむしろ追っ付け通し。4コーナーで2番手以下が集団に飲まれるのを尻目に、逃げたスマートノエルは一番の脚でさらに突き離し、この勝ちタイム1分44秒9は1000万クラスの好タイム。2着以下は差し馬に流れが向いたと言える展開だっただけに、勝ち馬以外は大きく評価できるものではありません。

脚抜き良い稍重。最初は数頭でテン争いをして、雁行の中から最内のロックステップが制して先頭。しかし息をつきたかった向正面で初ブリンカーのシャトーブリアンが一気に捲って出て、隊列が入れ替わる。先行馬もペース急変で脚を使わされ、差し馬が動きやすい流れに。直線シャトーブリアンも脚がない中で良く粘ってるが、外枠のパパラヴズマンボがいい勢いに乗って差し勝ち、2着にも外を押し上げたルノンキュールが入線。捲りで一気に流れが激変した。

クロイツェル
データ
2走前は不良馬場での時計勝負で2着。勝ったバイタルフォースは終始楽な手応えで完勝し、未勝利戦にしてはかなり時計も速く、上のクラスでも十分通用する好内容でした。2着のクロイツェルも砂を被ると頭を振って嫌がる素振りを見せていましたが、直線で外に出してからの伸びは際立っており、力がある所を見せました。ただ、展開が嵌った感もあり、馬がやめてしまうために前走のように極端な競馬しかできない弱みがあります。前走はパサパサに乾いて時計の掛かるダート戦。最内枠減量騎手のウソハッピャクが押して逃げ、外枠各馬が付かず離れず接近し、道中で目立った動きは特にありませんでしたがペースも締まり、常に1列目が4頭以上雁行で進んで直線はバテ合いとなりました。上がりはかなり掛かっていましたが、先行3頭もそれなりに耐えていて、差してきたクロイツェルと拮抗した争い。最後はコースロスなく運べた利が活きて、サトノコスミックがクビ差凌いでの勝利で。枠順・隊列が別なら2着のクロイツェルが逆転していた可能性もあります。良馬場の前走でも2着に好走していますが、良馬場では手応えがあまり良くないため、理想は2走前のような湿った馬場となります。今回は連闘後の中1週後の連闘というハードなローテーションとなり、状態面での不安があります。

Hペースバテ合い。前に行った馬が緩めず運んでいたが、断然人気のクロイツェルが早めに動いて更に厳しい流れに。上位2頭はクロイツェルが動くのを見てから仕掛け、タイミングもバッチリだった。

メイショウテンロウ
データ
前走はヒロノドラムから2馬身半離されての3着。勝負どころでも我慢していたヒロドラムとは対象的に、こちらは勝負どころで勝ちに動いて一度は2番手に上がっていましたがその分だけラストに甘くなってしまい展開のアヤでの3着でした。2走前は内枠3頭が叩いて先手争いをし、1コーナーを奪ったのは勝ち馬で2番手に3着馬が並んで2コーナーで息を入れ、一旦は隊列が固まる展開。向正面からスパートが始まり、直線は前2頭の一騎打ちかと言った所に内を進んだワールドレジェンドとメイショウテンロウが急接近して最後に3着馬を交わしての2着。このレースは走破タイムは標準で上位4頭は高い評価が出来ます。今回は展開1つでヒロノドラムを逆転できる1頭です。

乾いて標準馬場。やや外枠優勢、先行有利。少頭数なのに大半が出遅れ、内枠のサトーリアスとツクバイーメーカーが楽なペースで逃げる。向正面から先頭2頭、後続も2頭づつの隊列。その先頭2頭が向正面から徐々に引き離し、後続が追いつけないぐらいにリード。直線は逃げていたサトーリアスが止まってしまい、ツクバイーメーカーが後続を楽々離してしまう。メンバーレベルが低く、追走すら苦労する馬同士で楽な流れになったもの。

★土曜日
札幌3レース
ディーエスレイザー
データ
連闘で挑んだ4走前はハイペースのバテ合い追い込み決着となり、後半5F13秒台が続くバテ合い戦。強気にこの流れを作っていったサクラモチはさすがに最後は苦しくなってしまい3着で、2着の同馬は展開恵まれた1戦です。5走前は強風で時計が平凡な1戦となりましたが、ペースは遅くても全馬が消耗する状況で、前に行った馬が流れ込む決着。中団の外目にポジションを取って2着馬をマークする形で進め、4コーナーでは前を射程圏に入れて直線はメンバー最速の上がりで差を詰めるも流れが落ち着いた分上位2頭とはポジション差が響いての3着。この馬はブリンカーをつけてから上昇しており、4前走はこれまでで一番長く良い脚を使っており注目したい1頭ですが、中6週→中3週→中1週→連闘→中2週→中3週→中3週の1戦となり、上積みは見込めません。4走前は連闘でも坂路で追われていましたが、3走前時は美浦南Dコースで追われていました。勝浦騎手騎乗で69.4-52.6-38.5-13.5 (良馬場)(9)(馬なり) これまでも何度かDコースで追われていますが、この時計はかなり緩めのタイムでした。2走前も同じく美南Dコースで追われ、以下の時計をマークしています。助手騎乗で68.4-52.0-38.2-13.3 (稍重馬場)(7)(一杯)助手騎乗で69.6-52.7-38.9-12.7 (良馬場)(7)(稍一杯)助手騎乗でも良馬場で以前は67秒台で走っていただけに、この期間のタイムは「デキが下降気味」を感じさせます。前走は適性のある福島に使われましたが4番人気で7着。今回は札幌で使われ、さすがに疲労困憊の1頭と言えます。

パサパサに乾き上がりが掛かる良馬場。好スタートを決めたサトーリアスが内から張って先手も、序盤から執拗にラヴィダフェリーズが絡んでくる。向正面や3角でも捲りがやってきて息が入る間もない。結局サトーリアスは3角過ぎで脱落、ラヴィダフェリーズが先頭に立つが、これも直線でバテる。捲りの勢いに乗って接近した差し馬同士が噛み合い、最後叩き合いで初ダートのクレオールが差し勝った。決して最後の直線も弾ける脚色ではなく、展開恩恵は否めないところ。

クラウドサーファー
データ
前走は前走先行したビックマウンテンが改めて今回も主張してスンナリ逃げる展開。外枠の馬が2角で進出したのに対応して一旦リード、それに他の馬が追い縋れない。3コーナー以降もグングン突き離し、直線は1秒以上差を付ける圧勝。完全にラストはバテ合いの2着争いになっており、むしろ追いかけなかった差し馬が間に合うと言う流れ。ゼトスとはクビ差の3着となりましたが、こちらは展開が嵌ってのもので、大きな評価は禁物です。

パサパサに乾き時計掛かるダート。出鞭入れてディープブルーが先手を奪ったのと押してミスズミラクルが前に行った2頭だけが積極的な先行行動で、他は抑えての追走でほぼスンナリ。向正面でセイセイセイが捲り、3角で大外をノーブルクリスタルとゼトスがまた捲る。しかしどちらも勢いが中途半端で先行争いに影響少なく、最後の叩き合いで前1列目3頭はそのまま踏ん張っている。ノーブルクリスタルが地力で勝り外から差し勝ったが、展開はほぼ前の組有利の流れ。

★土曜日
札幌7レース
ヘルツフロイント
前走の福島ダート1700m戦は軽めの馬場で時計勝負。
レース序盤はシャイントラベラーとソルプレーサの逃げ争いかと思われましたが、ソルプレーサは突っついただけで引く展開。
その影響でシャイントラベラーは脚を使ったあげく掛かって自滅。逃げの技術の差が見られた序盤の攻防となり、後半はラップも落ちず時計の速い決着となりました。
ヘルツフロイントもクラス上位の時計では走っていましたが、勝ち馬が強過ぎた1戦です。
2,3走前は東京の2100mを使っていただけに、小回りの1700m戦は忙しかったように思えます。
コース取りを考えれば地力上位は明白です。

この馬は3走前は1000万クラスの東京2100m戦で3着となっており、小回りの長丁場向きなタイプだけに降級3戦目の今回は小回りの2400m戦で勝ち負け濃厚の1頭となります。

3走前の東京2100m戦はパサパサに乾いたダートで馬場は標準レベルの1戦。
最内枠のザンブローネが押して逃げましたが、その後ろはすぐ隊列が決まり、道中はそれほど早くもなく極端には緩めず淡々と進む展開となりました。
3コーナーでキネオワールドが捲ってきたのを合図に先団がスパートし、直線でザンブローネを交わしてエルズミーアが先頭に立つとそれを目掛けて好位勢が叩き合いとなる格好。
最後は4頭叩き合いで、道中ハコ内にいたプリンスダムが僅かに差し勝った内容です。
上のクラスでも勝ち負け出来る能力があるだけに、ここでは大崩れの可能性は極めて低い1頭です。

デルマコテツ
前走は雨が降って表面だけ湿っていましたが標準レベルの馬場状態。
やや外枠優勢で、先行有利な馬場状態となり、少頭数でメンバーレベルも微妙な中、内枠のバイタルフォルムが逃げるとすぐ隊列が決まり、道中は2周目向正面まで全く動く所がなく、13秒台半ばのラップがずっと刻まれる団子の展開となりました。
その流れを断ち切ったのが最後尾にいたデルマコテツの思い切った捲りで、そこからスパート合戦が始まりました。
対応できたのは人気の2頭で、他は速力比べに付いて行けず遅れてしまいました。
デルマコテツは切れるタイプでは無いため、ペースが落ちたところで一気に捲る作戦を今回も行う予定との事です。
休み明けを叩いた今回はさらに前進が見込めます。