まとめ

過去ログ538 2015/8/18 10:31

★日曜日 ブラスト
札幌11レース
札幌記念

流れは『加速』や『前傾』とありますが、『中弛み』が近年では共通しており、基本は『中弛み』の傾向です。
好走馬のほとんどは4コーナー5番手以内に位置しており、過去5年で4コーナー5番手以内の馬が12頭馬券になっています。

血統の傾向は、サンデーサイレンス系×欧州スタミナ血統の配合が好走しており、サンデーサイレンス系ならスタミナ型サンデーサイレンス系(=マンハッタンカフェ、ダンズインザダーク、スペシャルウィークなどが好走している)が合っています。
欧州スタミナ型血統は、大系統ノーザンダンサー系(=リファール系、ニジンスキー系、サドラーズウェルズ系など)、グレイソヴリン系やロベルト系も好走馬は多く、洋芝のスタミナ適性が合うので要注目となります。

牝系の傾向は、No.〔3〕〔13〕〔16〕が近年では複数好走馬を出しており、牝系もスタミナ豊富なタイプは好走しやすい傾向となっています。
分枝記号は、c・fが好走しており、分枝記号cは、開幕週・最終週の持久力勝負に強くパワーのある馬が多く、洋芝の力の要る馬場に向いているため好走が多いと思われます。
分枝記号fは、休養明けを苦にせず間隔をつめて好走する特性があり、ここでの好走馬の多くは今まで重賞好走歴のあった実績馬の休み明けからその特性が出ているものと考えられます。

また、過去の好走馬には中山1800mの好走馬(=バランスオブゲーム、ローエングリン、トウカイポイント、フミノイマージンなど)も多く、このコースは欧州型のスタミナ血統向きのコースなため、持続型のスタミナが必要なコースとなります。

ステップの傾向は、函館記念好走馬は好走しやすい傾向(=函館記念→札幌記念:07年3着→3着サクラメガワンダー、08年2着→3着フィールドベアー、09年1着→3着サクラオリオン、11年3着→2着アクシオンなど)。
また前走クイーンS組は特注で、特にクイーンS好走馬は、札幌記念でも好走することが多く(=クイーンS→札幌記念:05年2着→1着ヘヴンリーロマンス、06年3着→2着レクレドール、07年5着→1着フサイチパンドラ)、似たようなロングスパート型の傾向になりやすく、札幌芝コースの馬場状態が似ている点が要因だと考えられます。

3歳馬はダービーからの休み明けでの好走馬(=サクラプレジデント、アドマイヤムーンなど)がいますが、これらは中山芝2000m好走歴があり、中山コース適性はポイントとなります。

★土曜日 
札幌3レース
カワキタキャッスル
前走は複数の馬が追い通しでテン争いに参加し、内枠のシゲルハナガサが何とか先手を取る形。
4〜5頭が1列目で並んだまま進んで厳しいペース。
内外の差でシゲルハナガサが何とか振り切って直線粘りこむも、カワキタキャッスルが減量分でジワジワ追い詰め、ハナ差凌いだ所がゴール。
ラスト1F13秒6で、シゲルハナガサも一度リードを取ったというより他の馬の脚が止まったという印象で走破時計も速くはありませんでした。

キャロライン
連闘でダートに使った前走は水飛沫が上がる高速不良馬場で2着。
外の各馬が行き脚良く、隊列の前を外枠が固める展開。
4コナーで3着馬シャトルソニックが狭い所で強引に間割って入った時に1列目7枠の馬2頭に不利があり、逃げたウェーブランチャンが急に甘くなって、セイウンアワードがギリギリ凌ぎ切った格好です。
キャロラインはスタートで躓いてしまい、盛り返してからはリズム良く運んでいましたが最後は内にモタれながらクビ差まで迫っての2着。
発馬と外を回るロスがあったことを考えれば評価出来る1戦です。

★土曜日 
札幌6レース

ララエクラーテル
新馬戦は渋った馬場でスローからの直線勝負。
好位の内に進路を取り、道中は逃げ馬の後ろで気合をつけつつ3コーナーではムチが入っており促しながらの競馬となりましたが、コーナーワークも上手く前から離されずについていきましたが、直線は勝ち馬に離されての2着。
エンジンが掛ったのはラスト50mだけでしたが、2戦目はスローからの上がり4F勝負で2着。好スタートを切って他馬の出方を窺いながら中団のインから進めましたが、馬込みで嵌ってしまい4コーナーでは仕掛けを待たされた分だけ勝ち馬に水を開けられてしまう形。
直線は内からしっかりと伸びてゴール寸前に2着に浮上。
その後は3,5着に着順を落としましたが前走は函館では最終週に雨で時計の掛かる馬場となり、緩い流れで後半4F勝負。
3着のララエクラテールは発馬で滑って後手を踏んでしまい、直線でも詰まってスムースさを欠いた1戦となりました。ラストはまた伸びていただけに、スムーズなら勝ち切れていた内容でした。

ニシノインシュアラ
2走前はウインスペクトルと対戦してこちらは逃げて3着。
他の馬が行かなかったため、道中はマイペース。しかし勝ち馬にピタッと来られて厳しい形でしたが最後まで踏ん張っていました。2走前の東京はパンパンの良馬場で時計も速めの決着。ニーマルゴールドとアドラビリティが併走で逃げて、向正面はずっと遅いペース。
トリプルミッションも早捲りという勢いではなく、慎重に近づいたという格好で、3コーナーからほぼ馬群はひと塊になっていました。徐々にペースアップしつつ直線急加速でもないしのぎ合いとなり、逃げ馬が止まって隊列が入れ替わると最後は3頭叩き合いとなり、ニシノインシュアラは上手く内を捌いていましたが僅かに及ばずクビ・クビ差の3着となりました。
前走は荒れ始めていましたが先行有利で、外差し不発の馬場状態。
外枠各馬が良いスタートで、サウスポールツアーがかなりペースを落として逃げる展開となり、スタンド前はほとんど一団。
2コーナーから最後尾に居たウインスペクトルの捲りに対応する形で、人気のジュンファイトクンが先頭に立つ格好。
前半楽していた分、そこから一気のロングスパート勝負になり替わり、他の馬は徐々に引き離されて最後は上位人気馬が直線で生き残る形になり、ゴール前でウインスペクトルが先頭に変わりました。
ズブい馬でも動けるほどのレース展開で、小回りに合う合わないが結果に出た1戦です。
ニシノインシュアラは各馬が動いた2週目の向正面で置かれてしまい、直線では前を掴まえるほどの勢いは無く小回りコースよりも広いコースで狙いたい1頭です。