まとめ

過去ログ551 2015/8/26 16:22

★日曜日 共通
札幌11レース

エポワス
UHB賞だけの比較で見ても、高速馬場状態でスピード面をより要求されており、レッドオーヴァルやブランダムールといったポテンシャル面が武器の馬としてはレース序盤の比重が大きかったUHB賞で外差しからジリッとしか来れないのは仕方ありません。
今回は馬場が流石に重くなってきているので、そこを考えると上記2頭のバテ差しはもうちょっと肉薄してくる想定です。
また、ルチャドルアスールも本格化の兆しで、前走でも高速札幌とはいえ自身も1:07.6とかなり速い時計を引き出しています。
元々ダート馬でもあり、母父アジュディから時計が掛かってパフォーマンスを上げてくる可能性もあります。
それらと比較するとこの馬自身、時計がかかる馬場でもある程度やれるタイプで、ビッグアーサー比較で考えれば淀屋橋Sは相当強烈だっただけに、少なくとも互角には戦える1頭と言えます。
今回は前走から3kg増になるため、少なくとも対レッドオーヴァルで考えると馬場差、斤量差で逆転される余地は大きいように思えます。
それでも厳しい流れ自体がそこまでマイナスにならないため、前走が大外枠、今回、上手く立ち回れる枠ならば怖い1頭となります。
淀屋橋Sの様に内目の枠から上手く2列目あたりを確保し、3〜4コーナーで内を通せるのであればもう一段階パフォーマンスを上げてくる可能性があります。
今回のキーンランドCはかなり面白い馬が存在し、穴狙いをしたくなるレースですが、この馬はその中でも無視できない存在です。

レッドオーヴァル
関屋記念のサトノギャラントほど幅がないわけではなく、今回の条件は良さそうな1頭。
スピードタイプの馬に対しては後半の減速が早くなりやすくコーナーでシッカリと大外を回しても取り付きやすくなります。
ペースが上がれば前走よりはバテ差しが決まりやすくなる可能性が高くなり、斤量差もなくなるので今回は条件面で問題は全くありません。
札幌は長く緩いコーナーで本来大外から追走せざるを得ないというのは不利な条件ですが、GIでも通用する非凡なポテンシャルを持っているこの馬なら3〜4コーナーでの各馬の動きが少ないだけ力を引き出しやすい条件と言えます。
取りこぼすパターンとしては昨年のローブティサージュとの関係の様に、内から上手く立ち回ってくるポテンシャル面の強敵がどうかというところ。
今回もその点でローブティサージュは侮れない存在で、ルチャドルもエポワスも前走条件が良かったにせよ今回も侮れない存在と言えます。
ただ、ポテンシャル面だけを考えればこの馬が一番上なのは確かで、時計が掛かりだした今の札幌なら前走と同じ大外一気でも前の2頭は呑み込めるように思えます。
前走の負け方でどこまで人気を落としてくるか、ルメール騎手から岩田騎手に乗り替わり、インを突く可能性も一気に高くなりましたが、北海道の1200シリーズの岩田騎手は詰まっている印象しかないのでそこはリスクと言えます。
この馬の場合は多少ロスがあっても脚を出し切ることを優先した方が良いタイプで、相手関係を考えてもここは成功法でと感じる一戦です。
特にルチャドルが出られずにペースをコントロールされる中でインに絞ってしまうと苦戦必至で、メンバー構成や枠を考えても相性的にいいとは思いません。

★日曜日 共通
札幌11レース

ティーハーフ
力をつけてきているのは間違いない1頭。
彦根Sは自身の得意な展開で準OPにクラスが上がっても楽に勝ち切りました。
ただ、函館スプリントSに関しては出足もあまりに遅く、前がオーバーペースで3コーナーの段階で減速してその流れで余力を持っていた強敵が内で詰まったこと、コーナーで減速して3〜4コーナーの外を回すロスがさほど大きくなかったということを含めてやはりあの突き抜けを額面通りに受け取るのは早計です。
ハイペースで結果を残してきたとはいえ、この馬は本質的には自身走破平均〜スローバランスでトップスピードの質と持続力で勝負したい馬。
千種川特別のパフォーマンスからも、ハイペースだから要らないといえるレベルではなくなってますが、少なくとも今回これだけの強敵が揃った中でペースが上がれば不安は生じます。
人気になる可能性が高い一頭ですが、人気に見合うほどのパフォーマンスはまだ見せてきていません。
特に、札幌も時計が掛かりだしてきているのでハイペースになってくる可能性も高くなります。

★日曜日 ブラスト
札幌11レース
キーンランドカップ
(2013年→函館芝1200mで代替のため参考外)

流れはテンは33秒台上がり-34秒台後半の『前傾』になりやすく、基本は不利な流れでも4コーナー5番手以内の先行馬の好走が多い傾向。
それでも展開で有利な差し馬の好走も多く、基本的には先行・差しが中心。

血統の傾向は、チーフベアハートやファルブラヴやクロフネなど、大系統ノーザンダンサー系(=ダンチヒ系、ヴァイスリージェント系、リファール系など)の好走が多く、洋芝コースということもあり、欧州型血統が好走しやすい下地があります。

また、サンデーサイレンス系はこの重賞に関しては好走が少なく、あまり得意としていません。
同じようにスプリンター重賞ながら、サクラバクシンオー産駒も好走が少なく、苦手としている重賞です。
単純にスピードのみでは足りず、洋芝を好走できるパワーも問われます。
このレースで好走が多いのがフォーティナイナー系で、ダートも走れるパワーとスピードが活きやすい傾向となっています。
 
ステップの傾向は、函館SS好走馬がよく好走する傾向がありますが、2〜3着になることが多く、札幌コースが函館コース同様洋芝コースで馬場適性が似ているため好走しますが、前走分のストレスで突き抜けられない印象です。
また、CBC賞好走馬も好走が多く、以前は函館SSと両方を好走した馬は軸として最適(06年シーイズトウショウ、07年アグネスラズベリ)でしたが、12年より開催日程が変わりその両重賞を使う馬がいなくなってしまいましたが、やはりサマースプリントシリーズの函館SSやCBC賞やアイビスサマーD好走馬は好走可能と考えられます。