まとめ

過去ログ560 2015/8/28 11:15

★日曜日
札幌1レース
ヨシオ
新馬戦の芝の1200mでは最後に息切れしてしまったため、前走はダートの1000m戦に使われた同馬。
前走はパサパサに乾いたダートで前残り傾向。大外枠のスティルプリンスが比較的楽に逃げて、3F目も緩んだままでレース序盤のテン争いはせず、前の組が持ったままの展開。
中団からの馬も手応え残しつつ前に進出し、直線に向くと逃げたスティルプリンスが一杯に粘る所に、最後ビービーサレンダーが確り伸びて完勝する形となりました。
1000mにしては珍しく前半が遅く、後ろの組は脚色一緒となってしまった展開で、前に行って粘れなかった同馬は今回要注意の1頭と言えます。

スティルプリンス
前走はヨシオと対戦して1馬身先着しての2着。
馬体も絞れており、抜群のダッシュを決めてハナを奪い、1馬身程のリードを保って4コーナーを余力十分に回っていましたが勝ち馬の決め手に屈しての2着。
条件2走目で変わり身を見せ、この馬も今回注目の1頭となります。

★日曜日 共通
札幌11レース

オメガヴェンデッタ
ルチャドルアスールが除外されなければスプリント色が強いレースになっていた可能性が高く、そうなると追走して脚を削がれるリスクがあった1頭。
ルチャドル、ホウライアキコの除外により、ペースを引き上げてくる馬がいなくなってしまった事で、総合力で良さを見出してきたこの馬としては非常に大きな材料と言えます。
前走でややハイペースまで対応してきているため、ある程度厳しい流れからでも一瞬の反応は活かせそうです。
そうなれば前走同様内枠で2列目あたりを確保できれば仕掛けを待てる立場になり、完全なハイペースにならなければこの馬の要所の反応は活かせそうです。
ここはポテンシャルタイプが多くいますが、ローブにせよレッドにせよ、ルチャドルがいなくなって困るタイプの馬で、相対的にこの馬やティーハーフといったところが浮上してくる可能性が高くなったといえます。
この馬にしてみれば溜めれば鋭い切れ味を発揮できる一方、1200mである程度のハイペースからでもスッと加速して突き放すという競馬ができているので内枠なら怖い存在と言えます。
ただ、それでも1200m戦ならエポワスの方が強く、函館日刊スポーツ杯は緩みがあって1200m色は薄い競馬だったのも確かです。

サクラアドニス
この馬もオメガヴェンデッタとタイプ的には近く、タフな馬場の中京1200長篠Sでリトルゲルダを撃破できており、この馬自身時計がかかる洋芝適性も見せています。この馬は基本的に馬場に関わらずオーバーペースになりにくい条件で良さが出ていて、平均ペースが理想と言えます。
ルチャドルアスールが除外になったことでオーバーペースや厳しい流れになる可能性もかなり小さくなったため、ここの馬とってはプラス材料と言えます。
過去のレースラップを見てもこのレースは他のスプリント戦に比べるとL2で再加速するというケースが多いため、今回は特にルチャドル回避でより平均的な流れになる可能性が高くなり、その分だけ要所で動く能力が問われる可能性が高くなります。
単純に1200mへの対応力という観点で見れば7秒台で対応できている点を考えても同じタイプのオメガよりもこちらの方が信頼できそうです。
前半無理をせず、要所での反応を活かすならある程度前で競馬をしないと行けないという点で条件が必要ではありますが、今回はルチャドル回避でレース序盤のスピードの幅の範囲内でレースが収まる可能性が高くなり、ポジションを取りに行ってオーバーペースというリスクは小さくなりまし。
平均ペースぐらいでコントロールして、3〜4コーナーでロスなく立ち回れるポジションを確保できれば要所の反応でスッと出し抜くというのは非常に怖い存在です。この馬の好走パターンは、平均〜ややスロー、仕掛けどころが遅くなるレース。
今回は好走できる条件が揃いつつあるので、内枠を引けば積極的に狙っても良い一頭だと言えます。

スギノエンデバー
今回はルチャドル除外のためにペースそのものが上がらずコントロールされる可能性が高いため、札幌の場合L2最速という流れになりやすく、コントロールされてからスッと動く競馬に持ち込まれるとこの馬としてはあまりいい展開とは言えません。
ペースどうこうというよりも仕掛けどころで加速が問われて、L2最速になると厄介となります。
前が平均〜ややスローぐらいまで入ってしまうと後半の仕掛けも遅く、加速が問われると勢いをつけるまでに時間がかかり、
前も仕掛けを遅らせやすいコースな分だけ粘り込みやすすくなります。
過去の傾向を見ても、基本的に前が圧倒的に有利なコースであり、今回は速い逃げ馬が不在。
札幌はフラットでコーナーが長いだけに、なかなか後ろも仕掛けにくく、この馬としてはなかなか有利な展開になりにくいコース、メンバー構成と言えます。

★日曜日
札幌4レース
パンデイア
3走前に乗ったルメール騎手の進言で初ダートとなった2走前は脚抜き良い高速重馬場。出遅れた馬が多数いましたが、先行争いも5頭ほどが最初並んでいて、中からラックアサインが抜け出す展開。
それほど中盤も緩まず進みましたが、スピードの乗りがいい馬場で先行勢の手応えは楽な様子でした。2番手追走のショウナンマラークが最初に直線で抜け出し、逃げていたラックアサインもなかなかの粘りを見せ、後続も脚色が一緒になってしまって、速い上がりでまとめての行った行ったの決着となりました。
馬場の影響もあって走破タイムは非常に速く、スピード性能がないと厳しい1戦でしたがパンデイアは初ダートで砂を被りながらも気にせず最後までしっかりと伸びてコンマ3秒差の3着となりました。
馬場と流れの分だけ最後は掴まえられませんでしたが、ダートにメドが立った1戦と言えます。
前走はパサパサに乾いたダートで前残り傾向。
休み明けのポリアフが混戦の中でサッと先手を奪い、遅めのペースで淡々と逃げる形。
途中で捲りも来るが勢いが中途半端で大勢に影響は無く、直線最後まで踏ん張りが効いたポリアフは、走破タイムもまずまずで評価できる1頭です。
パンデイアはルメール騎手騎乗となりましたが、レース前からテンションが高く、ゲート内でもチャカついて立ち上がっていました。
ゲートを上に上がるように出てしまい、出遅れて後方からの競馬。
向正面で一気に動いて先頭集団に並びかけましたが、そこまでに脚を使った分だけ勝ち馬には届かず、まともにスタートが切れれば勝ち負けできる1頭です。


ベストエビデンス
初ダートとなった前走は、上がり掛かるバテ合い戦。
砂を被ると嫌がる面を見せていましたが、最後は良い脚を使ってあと一歩のところまで差しこんでの2着。
小柄でもダート適性は十分の1頭です。


マラカイトスター
3走前はパサパサに乾いたダートで、出遅れた馬が多数おり、内枠のマラカイトスターが先導し、7枠2頭が併走する格好。前半のペースが速すぎたわけではありませんが、フロイラインシチーが途中で捲って並んでコーナーで一切緩めず4頭雁行で直線に向き、内の2頭が抜け出す形となりました。
逃げたマラカイトスターだけでなく追いかけた側もバテてしまい、勝ったオンユアマークのバテ度合いがマシだったという流れで、道中の通過タイムは標準ながら、走破タイムは当時の未勝利戦の中ではかなり遅いものでした。
マラカイトスターは直線の長い東京コースを最後まで踏ん張っており、コンマ3秒差の3着。
2走前は水飛沫が上がる高速不良馬場。
最内から好発を決めたトリアンドルス、出鞭入れたマルトクビクトリーが併走で逃げ、道中それほど緩めず淡々としたラップを刻んで進む展開となり、道中後ろの馬が押し上げるにはペースが速く、4コーナーで前の4頭が後続を置き去りにする格好。逃げていたトリアンドルスが直線で脱落し、前の3頭の叩き合いになり、休み明けのガロファノが最後もう一伸びしての勝利で、マラカイトスターは半馬身差の2着となりました。このレースの走破タイムは優秀で、初勝利は時間の問題を感じさせるものでした。
しかし前走では9着に大敗。
敗因は揉まれてしまった事で、他馬が行く姿勢を見せたため、無理せず好位に控えてしまい、追走に汲々としていました。
直線がバラけてからも伸びておらず、揉まれない展開が理想となります。


イロジカケ
2走前は短距離路線からの延長馬エメラルエナジーが先手を奪う展開となりましたが、コントロールが難しいのか後続が早めに殺到したか、単騎で行ったはずなのに案外息を入れられずオーバーペース気味になっていました。後続も2頭づつ並ぶ隊列でペースダウンできないまま3コーナーへ進入し、後続はほぼ追っ付け通しの形となりました。
4コーナーで少々馬群が膨れ、直線に向くと先団がみな脚色がバッタリとなり、中団内でロスなく運べたイロジカケとモアニレフアが良い形で伸び、この2頭の一騎打ちとなりました。
最後は減量がある強みか、ヨレながらもモアニレフアが凌ぎ切った格好です。このレースは全馬がバテてる流れで前で残せただけで、走破タイムも上がりも平凡な1戦と言えます
前走はHペース差し決着で3着のハヤブサが緩めず運んで差し馬の展開。
牡馬相手で外を回っていた事を考えるとマズマズの内容で、牝馬限定の今回はチャンスがあります。