まとめ

過去ログ569 2015/9/4 9:56

★土曜日 共通
札幌11レース

アラバスター
新馬戦は時計的、ラップ的に見ても大物感は感じない1戦で、ペースが流れていた事もあり、そこで良さが削がれている可能性がある血統だけに、中央開催でゆったり進めて末脚を引き出してくればというタイプのように思えます。
札幌1800m戦で相手強化されれば前半をもっと要求される事は確実で、前走もそれなりに流れた中での印象としては後半が物足りませんでした。
今回もメンバーではコスモス賞組にも見劣る印象で、そこから一気に押し上げてくることができるのかという点も含めて人気馬ということを考えてもあまり積極的に狙いたいとは思いません。
この血統に縁のある福永騎手が乗っていないという点も違和感があり、新馬戦の内容を含めて妙味の低い1頭となります


アフターダーク
田中騎手が「大物」と評価する1頭。
新馬戦ではスピードを見せ、ゲートセンス、二の脚が抜群で1800mで大外枠からハナを取り切れるレベルのものを示しました。
そこからコントロールしただけである程度スピードに乗せて勝負することができそうな印象があり、走破時計は平凡ですが、これは当日の雨の影響で稍重表記以上に時計が掛かっていたため、特に気にする必要はありません。
あの馬場で3Fで12秒前後を保ってきたというのは立派で、L1最速の競馬に持ち込んでいて余力も見られました。
現時点では要所の反応がそこまで良くは見えなかったため、逃げられないまま内ポケットという展開不安はありますが、レースの主導権を上手くとって行ければ面白い1頭です。
初戦を見る限りでは12.5-12.3と比較的速いラップを楽に刻んでおり、コントロールしてのスロー。
トップスピード勝負だとまだ読めないところはありますが、スピードは高いレベルで持っていだけにこの条件では期待したい一頭です。

ディーズプラネット
札幌の1800m戦で洋芝、49秒ぐらいのペースにはなる中で平均的な流れになってしまうと要所での反応やトップスピードの質という点を削がれるリスクが大きく、1400〜1600mで狙いたい1頭です。
使える脚が短く、クロフネ産駒でポテンシャル面で押してくる馬は芝ではほとんど見当たりません。
その点を考えていくと、札幌の1800mがプラスに働くイメージは無く、前走を見ても超スローで掛かり気味なのは当たり前なのでついていく脚自体は持っていそうですが、そこで脚を使ってという形になるのと、平均的なラップを刻まれてメリハリのない競馬になると惰性でバテ差してくるポテンシャルタイプ相手に苦戦しそうです。

★日曜日
札幌10レース

オデュッセウス
データ
ファルブラヴの仔なので血統的には洋芝で時計が掛かってパフォーマンスを上げてくる可能性が高い1頭。ペースを引き上げて前後半差2秒程度のハイペースでパフォーマンスを上げてくる血統なので、ハイペースとはいえ1秒程度だった新馬戦からの上積みも可能性としては考えられます。ただ、前走の走破時計や内容から評価するなら時計的には9秒台で走って欲しかったところです。出脚は速いものの、ゲートはそこまで上手くない印象があり、ここに入ってハナを取り切れないように思えます。ブランボヌールやメジェルダの2頭が時計・ラップ的にも優秀で、ドナルチアは後半型としては優秀なラップを刻んでいます。ブランボヌール、メジェルダは高いタフな馬場適性、ハイペース適性を見せた上で再加速を見せてきました。これら2頭を相手に新馬の内容で互角に戦えるかは疑問で、まずハナを切れるかどうか、仮にハナを切ったとしてもスピード勝負に持ち込んでしっかりとパフォーマンスを上げられるかがカギとなります。人気すれば妙味が無く、人気が無ければ押さえておきたい1頭です。

最終週に雨で時計の掛かる馬場。この時期の2歳戦にしては厳しい流れ。勝ったブランボヌールはその流れを自分から動いて突き抜ける圧勝劇。ここでは力が違ってた。2着のメジャーも位置取りは後ろ過ぎたが、直線での脚色は良く、力の要る馬場になったのも良かったか。

ドルチモア
データ
この馬の前走は35.6-35.3とペースが上がり切っておらず走破時計が平凡な中での競馬になりました。緩みがあって明らかな2F戦になっているので、時計が出にくいレースでした。しれでもメジャータイフーンほど極端に緩いということもなく、スピード的にはメジャータイフーンよりも1200mに適応する可能性は高いように思えます。動き出してからも反応よりはL1の方が良かったので、内枠に入った時にしっかりと対応できるかがポイントとなります。函館2歳Sはペースが上がり切ることがほとんどなので、極端な外枠でなければ楽しみは大いにある1頭です。ただ、血統的には洋芝よりは高速馬場の方がパフォーマンスを上げてくるイメージがあり、どちらかと言うと高速の平坦コースで見てみたい一頭です。

最終週に雨で時計の掛かる馬場。この時期の2歳戦にしては厳しい流れ。勝ったブランボヌールはその流れを自分から動いて突き抜ける圧勝劇。ここでは力が違ってた。2着のメジャーも位置取りは後ろ過ぎたが、直線での脚色は良く、力の要る馬場になったのも良かったか。

マダムクレアシオン
データ
新馬戦は少頭数の1000m戦。最初に結構押してコウキアツガールが前に出るも、最内からホワイトパンドラが抜け出ようと抵抗。この2頭が後続を先導し後ろは少し間が空く展開となり、4コーナーでレディトリスと出遅れたマダムクレアシオンが接近、直線で前に並びかけた後にしっかりと伸びたのはレディトリス。逃げたホワイトパンドラをギリギリ交わし、凌ぎ切ったという格好。癖の悪い馬がどんどん自滅したという流れで、あまり褒められる内容とは言えません。3着となったマダムクレアシオンは出遅れてしまい後方からの競馬で、最後は長く良い脚を使ってジワジワと追い上げていただけに、スタートが五分なら更にやれそうな1頭です。

全面的に蹄跡多く残る。仮柵移動後で内有利傾向。内から押して逃げたノアビジンが結構速いペースで逃げ、早め接近してた2列目でもそこそこの流れ。直線に向いて大半の脚が止まってどの馬もフラフラ、道中内を回していた馬が最後にもうひと踏ん張り。勝ったマダムクレアシオンは最初若干出遅れも、4角上手く馬群の間を割って惰性に乗れた。どの馬も弾ける脚は見せてない。枠順の差もあった。

★日曜日
札幌8レース
カレンマタドール
データ
前走は後半5F勝負となり、3着の同馬が早めに動いたことで体力勝負になりました。勝ったワイルドは勝負所での手応えが良くありませんでしたが、降級馬らしい渋太さを見せて差し切り勝ち。カレンマタドールは集中しきれない面があり、ずっと促しながらの追走となりました。向正面で叩いて3番手となり、勝負どころでも押し通しで余裕がありませんでした。もう少し真面目に走れるようになればもっとやれそう1頭です。

やや縦長の隊列のなか、2着のカレンが早めに動いて消耗戦。勝ったディーエスは勝負所で溜めた判断も良く、追われてからはアッサリ抜け出す快勝。休養の効果もあって成長が窺える内容だった

タマモネイヴィー
データ
3走前は久々にダートに使われてティーポイズンと対戦して4着。3~6走前は1000万下クラスで芝に使われていましたが差の無い競馬が出来ており、芝への適性も見せています。500万下クラスを勝った時は高速不良馬場で一貫ペースで息入らない流れ。この馬が好走している時は馬場の締まった時計の出る馬場の時で、渇いたパサパサのダートでは掲示板にギリギリ載れるかどうかの成績だけに、良馬場では買いづらい1頭です。また、砂を被って怯んでいたため理想は砂を被らない外枠となります。今回は大外枠に入り、近走の中では一番良い条件だと言えます。

雨影響で稍重へ。前有利状況は変わらず。モンドクラッセが先にハナ制してしまい、向正面からひとクラス上のラップを刻んで飛ばすので、番手以下の馬が早々に苦しくなってしまう。どんどんリードを築き直線では独走、まだ余力ありそうな脚色で逃げ切った。2着以下は向正面良いタイミングで押し上げた馬が並んでいて、全体にハイラップのような展開だったが、結果は時計優秀な前残りの流れ。

パッシングブリーズ
雨影響で稍重へ。前有利状況は変わらず。モンドクラッセが先にハナ制してしまい、向正面からひとクラス上のラップを刻んで飛ばすので、番手以下の馬が早々に苦しくなってしまう。どんどんリードを築き直線では独走、まだ余力ありそうな脚色で逃げ切った。2着以下は向正面良いタイミングで押し上げた馬が並んでいて、全体にハイラップのような展開だったが、結果は時計優秀な前残りの流れ。