まとめ

過去ログ571 2015/9/4 13:01

★日曜日 
札幌10レース

オデュッセウス
ファルブラヴの仔なので血統的には洋芝で時計が掛かってパフォーマンスを上げてくる可能性が高い1頭。ペースを引き上げて前後半差2秒程度のハイペースでパフォーマンスを上げてくる血統なので、ハイペースとはいえ1秒程度だった新馬戦からの上積みも可能性としては考えられます。
ただ、新馬戦の走破時計や内容から評価するなら時計的には9秒台で走って欲しかったところです。


前走の函館2歳Sは、最終週に雨で時計の掛かる馬場。この時期の2歳戦にしては厳しい流れとなり、勝ったブランボヌールはその流れを自分から動いて突き抜ける圧勝劇でここでは力が違っていました。
オデュッセウスは外枠の分だけ行ききれず、前半は手前をコロコロと替えていました。
4コーナーでの手応えは怪しく、直線に向いて寄られたところで万事休すとなりました。
タフな馬場も堪えた印象で、参考外の1戦と言えます。
内目の枠なら見直せる1頭です。


ドルチモア
この馬の新馬戦は35.6-35.3とペースが上がり切っておらず走破時計が平凡な中での競馬。
緩みがあって明らかな2F戦になっているので、時計が出にくいレースだったと言えます。
それでもメジャータイフーンほど極端に緩いということもなく、スピード的にはメジャータイフーンよりも1200mに適応する可能性は高いように思えましたが、連闘でテンションも上がってしまい前走の函館2歳Sは11着に大敗。
血統的には洋芝よりは高速馬場の方がパフォーマンスを上げてくるイメージがあり、どちらかと言うと高速の平坦コースで見てみたい一頭です。


マダムクレアシオン
新馬戦は少頭数の1000m戦。
最初に結構押してコウキアツガールが前に出るも、最内からホワイトパンドラが抜け出ようと抵抗。
この2頭が後続を先導し後ろは少し間が空く展開となり、4コーナーでレディトリスと出遅れたマダムクレアシオンが接近、直線で前に並びかけた後にしっかりと伸びたのはレディトリス。
逃げたホワイトパンドラをギリギリ交わし、凌ぎ切ったという格好。
癖の悪い馬がどんどん自滅したという流れで、あまり褒められる内容とは言えません。
3着となったマダムクレアシオンは出遅れてしまい後方からの競馬で、最後は長く良い脚を使ってジワジワと追い上げており連闘で挑んだマダムクレアシオンは3番人気に推されながらも5着。
前走はいつもよりゲートを上手く出ており、ジワッと好位にポジションを取ると、馬込みで脚を溜めて最後は危なげない押し切り勝ち。
直線に向いて大半の脚が止まってどの馬もフラフラしており、道中内を回していた馬が最後にもうひと踏ん張りする展開となりました。
どの馬も弾ける脚は見せておらず、枠順の差もあった1戦んだと言えます。

★日曜日 
札幌3レース

イロジカケ
データ
3走前は短距離路線からの延長馬エメラルエナジーが先手を奪う展開となりましたが、コントロールが難しいのか後続が早めに殺到したか、単騎で行ったはずなのに案外息を入れられずオーバーペース気味になっていました。後続も2頭づつ並ぶ隊列でペースダウンできないまま3コーナーへ進入し、後続はほぼ追っ付け通しの形となりました。
4コーナーで少々馬群が膨れ、直線に向くと先団がみな脚色がバッタリとなり、中団内でロスなく運べたイロジカケとモアニレフアが良い形で伸び、この2頭の一騎打ちとなりました。最後は減量がある強みか、ヨレながらもモアニレフアが凌ぎ切った格好です。
このレースは全馬がバテてる流れで前で残せただけで、走破タイムも上がりも平凡な1戦と言えます。
2走前はHペース差し決着で3着のハヤブサが緩めず運んで差し馬の展開。
牡馬相手で外を回っていた事を考えるとマズマズの内容で、牝馬限定の前走は連闘で挑みましたが結果は3着。
押しても叩いても行けずに、中団後ろからの競馬となり、向正面からジワリとポジションを上げて3コーナーでは5番手。
4コーナーでは一旦3番手に上がりましたが追い上げに脚を使った分だけジリジリとなってしまい、ゴール前でも交わされてしまい4着となりました。
今回も牝馬限定戦となりますが、3連闘となる今回は狙いづらい1頭です。

エクストラペトル
2走前は距離延長で挑み2着となった同馬。
この時は乾いた良馬場で前有利傾向で、他馬の進路を遮りつつ先手を奪ったカナラズカナラズが、向正面でも3コーナーでも全く並ばれずの単騎逃げの展開。
後半まで息を入れつつの逃げでスイスイ押し通してしまう格好となりました。
直線はほぼ脚色一緒で誰も差せず、2着争いも2列目の馬が入れ替わっただけで、ほとんど行った行ったに近い形。
エクストラペトルは距離延長で追走が楽になっていましたが、エンジンが掛かるのが遅く、もう少し距離があった方が良いような印象がありました。
前走も同距離の1700m戦で2ハナ差の2着。
中盤で流れが落ち着き、前残りの流れとなり人気上位の2頭が最後まで叩き合いの形で先に動いたエクストラがマークされたいた分だけ最後差されてしまいました。
一度交わされてからも差し返す面を見せており、マークされていた事を考えると勝ちに等しい内容と言え、距離の不安は解消されました。
ただ、今回はずっと乗ってきたルメール騎手から菱田騎手に乗り替わるため、過度の信頼は置けません。


エヴリホープ
前走は内枠フロリアードの逃げで全体にあまり動きもなく淡々と進み、後半はずっと一貫したペース。
その流れを外枠からでしたがロス無く立ち回り、3コーナーからはポッカリと開いた最内をスルスルの先行2頭の直後まで追い上げて1ハロン標で先頭に立つも、最後は勝ち馬の決め手に屈してしまい2着となりました。
自分の時計は走れるため、メンバー一つで勝ち負けになる1頭です。


キタノマドンナ
前走はエヴリホープと対戦してこちらは3着。
2走前に乗った吉田騎手の進言により、『芝よりもダート、チークピーシーズよりもブリンカー』と条件を替えて3着に健闘しました。
1ハロン標過ぎにエヴリホープに交わされてからも大きくバテずに踏ん張れており、ブリンカーの効果も見られました。
発馬が決まれば、ここも上位可能です。

★土曜日 
札幌4レース
ザッフィーロ
3走前はソエの治療をしながらの仕上げで、初ダート戦。買える要素はありませんでしたが、関係者の馬券が入って4番人気となり結果は3着馬からハナ差の4着。
前走は上がり掛かるバテ合い戦となり。
流れはそれほど速くありませんでしたが、人気上位馬が前に行ってそのまま粘り込みの決着。
ザッフィーロは外から好位にポジションを取りましたが、そこで脚を使ってしまい勝負どころではステッキ連打で余裕の無い手応えとなりました。
直線も伸びずバテずといった感じで、この条件では大崩れはありませんがワンパンチ不足です。

ショウナンハルカス
この馬はレース前のイレ込みがきつく、2走前時はパドックで鼻を括って落ち着かせていました。
レースは一貫ペースで緩まず流れ、前半は行きたがるのをなだめて追走。3コーナーから早めに押し上げていって1ハロン標過ぎにサントノーレを交わして先頭に立ちましたが、ゴール寸前に甘くなってしまい3着。
前走は乾いていましたが、速い馬場で前が有利な傾向。
内から前回逃げて好走のオーバーウェルムが押し押しで主張していましたが、休み明けのベイビータピットがそれをアッサリ交わして先頭。
一旦2コーナーは緩め、3コーナー以降のスパートに後続が付いて来れず、直線は逃げ馬の独走状態。
ショウナンハルカスはジワッと行かせて外目でなだめつつの競馬となり。3ハロン標から2番手に上がるも、直線では離されてしまいゴール前で交わされてしまい3着。
体調面では万全んとは言えませんが、ダートでは安定感のある1頭。
今回は矢作厩舎の勝負ジョッキーとなる福永騎手(矢作厩舎騎乗時の連対率46.7%)を配して連闘で勝負をかけてきました。

ゼトス
5走前に1200mから一気に距離を延長しての1700m戦に使われて2着に好走。
この馬はトモに甘さがあるため、急かすと良くないだけに距離延長はプラスと出ました。
折り合いもついており、向正面で置かれかけていましたが、ムチが入るとしっかりと反応して進出していました。勝ち馬には9馬身離されましたが、後続は振り切っており距離の不安は解消されました。
2度目の1700m戦となった4走前は、パサパサに乾き時計掛かるダートで2番人気となりましたが7着。
出鞭を入れてディープブルーが先手を奪ったのと押してミスズミラクルが前に行った2頭だけが積極的な先行行動で、他は抑えての追走でほぼスンナリ。向正面でセイセイセイが捲り、3コーナーで大外をノーブルクリスタルとゼトスがまた捲る展開となりましたが、しどちらも勢いが中途半端で先行争いに影響は少なく、最後の叩き合いで前1列目3頭はそのまま踏ん張る決着。ゼトスはテンに行かせた事で力んでしまい、3コーナーで外に持ち出して追い上げを開始していましたがかなり外を回らされる形となった事が響いいてラストは甘くなってしまいました。
その後は連闘で挑むも6着に敗れてしまい、人気を落とした2走前には3着に好走。
ムラ駆けタイプですが、上位に入れる能力は備えています。
前走は出遅れてしまい参考外の1戦となります。


ディーエスレイザー
連闘で挑んだ3走前はブリンカーを外して道中の行きっぷりが良化していましたが、4コーナーで外に持ち出す時に躓いてバランスを崩す場面がありました。直線はもう一度グイッと伸びていましたが前には届かずの4着。
2走前はHペースの差し決着となり、3着のハヤブサが緩めず運んで差し馬の展開。道中は揉まれずに運べ、3コーナー過ぎからムチを入れて進出すると直線では勝ち馬を渋太く追ってコンマ1秒差の2着。
再び連闘で挑んだ前走はスタート直後にヤマチョウタンゴが躓いて落馬中止。
空馬は展開に影響なし後方まま。
中枠のゴーオンハートが強気に主張して先手、2番手を前回大敗したタマモアタックとで、人気薄2頭が先導。案外途中緩めず速い流れで進みましたが、後続もピッタリくっついてほとんど一団。
そして徐々に先行勢が苦しくなり、2番手のタマモアタックが余裕の手応えで直線に向くと後続が一気に離ブリンカーを外してからレース内容が良化しており、揉まれない展開なら上位可能の1頭です。
ただ、今回は連闘後の中1週からの3連闘目。6週間で5回使われる事になるだけに、状態面の上積みは見込めません。


ラヴィーゲラン
2走前は初ダートで3着となった1頭。
内枠のカルディアが先手で他の先行馬も近く、レース序盤からコーナーもそれほど緩められずに勝負所から徐々に脱落馬が出始める展開。
4コーナーではウイングタイガーとゴールドグローリーの一騎打ちの様子で、他がモタ付く間にゴールドグローリーが押しきりを決めてしまった格好。
走破タイムはかなり遅めでレベルも低い1戦だけに、あまり評価はできません。
走破タイムもまずまずで評価できる1戦となった前走はで見せ場が無いまま7着に敗れており、今回も狙いづらい1頭です。