まとめ

過去ログ583 2015/9/15 10:15

★日曜日 共通
阪神11レース

ローズS

ショウナンアデラ
阪神JFはポテンシャル戦寄りだったレースで、そこで前半脚を溜めたことで引き出し切ってきた1頭。
この馬は前半はゆったりとした競馬が理想で、トップスピードの持続力でどこまでやれるのかは未知と言えます。
超スローからのトップスピード持続特化戦になると、速さやギアチェンジでは優位に立てますが、4コーナーの下り坂がある阪神コースではギアチェンジはそこまで活きないため、この辺りがカギとなります。
ただ、トップスピードをそこまで要求されないポテンシャル戦ではL1で強烈に突っ込んできていており、ポテンシャル戦への対応力は感じます。
ローズSは良馬場だとほぼ確実にトップスピード戦になるため、これに合わせるのであれば後ろからの競馬よりも前々で総合力を活かす、昨年のヌーヴォレコルトのような競馬をするのが一番合っていそうです。
トップスピードの持続力も新馬戦だけで判断はできませんが、ナヴィオン以外のレースレベルから考えてもトップスピードの持続力がこの中では唯一の不安になるように思えます。
理想の展開は2列目のポケットにポジションを取って仕掛けを待ち、ギアチェンジを活かしつつ直線序盤でしっかりと出し抜く競馬です。
阪神JFの強烈な末脚はmペースがある程度流れていた事が大きく、トップスピード戦ではありませんでした。
総合力はメンバー屈指で、上手くレースを作ることができれば最上位の1頭ですが、阪神JFのイメージを強く持ちすぎてスローでも後ろで溜める競馬で3〜4コーナーを外から勝ちに行ってしまうと不安が生じます。


レッツゴードンキ
阪神JFでは高いパフォーマンスを見せましたがショウナンアデラに完敗しており、ショウナンアデラとの比較で見てもこの馬のパフォーマンスで判断してもトップスピードをハッキリと問われた方がいいのは確かです。
この馬は要所の加速で置かれずにしっかりとギアチェンジを持っており、トップスピードの質は高いレベルにあるのは最速地点で出し抜いた桜花賞や直線序盤でしっかりと抜け出してきた阪神JFの内容からも明らかです。
この馬は後半のトップスピードに乗ってからの質、持続力共に高いレベルにあります。
ポテンシャル戦でも崩れませんでしたが、オークスは折り合いが響いたこともあり、超スローの特化戦でこれまでスピード面で優位に立てていた馬たちの逆転を許したのもそういったところにあるように思えます。
桜花賞のようにハナに立てれば気性的に不安材料は減りますが、コントロールして前で受ければ質の高いトップスピードを長く維持できます。
また、2列目あたりが仕掛けてきても瞬時に反応できる馬なのでその辺りは心配ありません。
後は気性面で、前回はポケットに入れて掛かったことからも、61秒台は流石に緩過ぎました。
桜花賞ではそれ以上ともいえる800通過50秒でコントロールできていたのはハナを切って落ち着けたという面もあるように思えます。
今回もハナを切るかどうかは注目すべきポイントで、前に出てコントロールできればある程度どんな競馬にも対応可能で、極端に緩い流れにならなければ折り合い面の不安も少なくなります。
内枠に入って前に壁をと思っているうちにスローになるのは避けたいところで、出して行って外からハナを取られて中弛みに巻き込まれるのも避けたい展開です。
先週の阪神外回り戦はパワー型が好走している印象があり、この馬にとっては阪神のエアレーション作業は大きなアドバンテージとなりそうです。

★日曜日 共通
阪神11レース

ローズS

ミッキークイーン
この馬の最大の武器はエンジンがかかってからのトップスピードの持続力で、ロスを作りながらも最後まで伸び切ったオークスからもこの点は明らかです。
また、スピードを要求されてついて行けませんが、そこからエンジンをかけやすい状態でしっかりとポテンシャルを引き出してきたようにスピードの幅は持っているタイプと言え、厳しい流れでスピード負けをしても後半の脚が削がれるタイプではありません。
その点でもマイル戦は短かかったように思えます。
トップスピード持続タイプの同型アンドリエッテに対しては、オークスでは確実にパフォーマンスで上回ったと言え、同型での春のクラシック組では最上位の1頭と言えます。
ただ、総合力を持ちつつも気性難のリスクがあるレッツゴードンキとは適性が異なり、ショウナンアデラのトップスピードの持続力は故障の影響がなければ驚異になる阪神1800mというコース、ローズSというレースの流れを考えた時に、中弛みで取り付ければ競馬がしやすく、スピードを要求されてもクイーンCの内容なら後方からしっかりと最後まで脚を使ってくるように思えます。
1800m戦ならある程度流れてくれた方がこの馬の持ち味は発揮しやすいのは間違いなく、外枠から中弛みで取り付いて外からしっかりと動いて直線を迎えることができれば大崩れは無さそうです。
内枠から中弛みの展開で包まれて下げながら後半のトップスピード勝負になってくると非常に厳しくなります。
この馬は出脚が鈍いため、枠順は非常に重要な要素となります。
ローズSは前目でコントロールして要所でしっかりと動いて速いラップを刻んで出し抜く先行馬が強いレースなため、そういう器用さがないこの馬に大きな信頼は置けません。


トーセンビクトリー
3走前の阪神芝外1800m戦は48.2-46.6とスローペースで、阪神外回りらしい12.2 - 12.0 - 11.0 - 11.5 - 12.1とL3最速でトップスピードの持続力が問われました。
この流れで中団馬群の中で進めながら3〜4コーナーでも比較的団子の中で中団馬群の中で少し怖がる面を見せながら外に出すと、直線序盤でそこから伸びてきて3列目まで上がって来るもL1で伸び切れずに3着。
4コーナーで外を回しているというのは大きなロスで、厳しい流れでしたが、L1で同じ脚色になってしまったのはトップスピードの持続力面で考えると不満が残ります。
この馬は本番タイプな印象があるため、何とか権利ぐらいは獲って欲しいところですが、現時点では厳しいように思えます。
前走を見ても12秒前後を連続させてもまだもう一段階加速できるだけの余力を持っていたという点でポテンシャル面は良い物を持っていますが、緩い流れから11秒前後を踏んでからのトップスピードの持続力は物足りません。
スローなら確実にトップスピード戦になるため、この馬としては難しい競馬となりそうです。

★日曜日 研究
阪神11レース
ローズSのラップ解析(過去8年)

08年・13年は重馬場でハイペース戦となっていますが、良馬場での一貫ペースは09年の一度。
09年は1200m戦で逃げていた馬がペースを作ったため、参考外と言えます。

ペースバランスで見ると、ややハイ、ややスロー、完全なハイペースも一度ずつで、1.5秒以上のスローが3度で一番多くなっており、今年のメンバー構成を見ても1.5秒以上のスローで流れる可能性が高いように思えます。

スローで流れる想定ならほぼ確実にL2最速戦となります。
スローで息が入った場合、仕掛けのタイミングが遅れがちな傾向となっており、4コーナーの下りでL3最速戦になりやすい阪神外回りコースですが、ローズSは総合力型が強く、前々でコントロールしながらトップスピードを引き出してくるタイプに注意が必要です。
スローにコントロールされると外差しは利きにくく、先行組でしっかりとペースを上げてトップスピードに乗せられるタイプが好走しています。

今年のローズSは中弛みが起こる可能性が高く、スピードタイプは苦戦するように思えます。
道中で緩んでしまうとペースを引き上げて良さが出ていた馬は減速することでスピードが削がれてしまい、レッツゴードンキのような気性的に難のある馬はこの中弛みが重要なポイントとなります。