まとめ

過去ログ585 2015/9/17 9:48

★月曜日 共通
中山11レース

セントライト記念

ベルーフ
今回はブライトエンブレムという世代最強クラスのポテンシャルを持った同型がの存在がカギとなります。
12秒前後を連続させることにかけてはサトノクラウンとも互角以上にやれますが、ポジション差を含めて総合力に差がある馬。
このブライトエンブレムを相手に外から押し上げてというのは先に手を打たない限りは難しいように思えます。
ブライトエンブレムは今回、田辺騎手だけにかなり早めに動いてくる可能性が高く、ブライトエンブレムを外に張りながら3〜4コーナーでのロングスパート戦という競馬になればチャンスはあります。
この馬もポテンシャルに関してはまだ底を見せておらず、前走はペースは序盤から流れたとはいえ後半の12秒連続ラップを踏ん張ったというのはここに向けて大きな材料と言えます。
今の中山は少し時計が掛かっていますが、京成杯では問題としておらず、小倉記念も今年は幾らか時計が掛かっていた中での競馬だっただけに、血統的にも歓迎と言えます。
スローからのロングスパート戦、単調な一貫ペースどちらでも対応できることは示していますが、皐月賞の様にある程度流れた上で仕掛けのタイミングを掴みにくいという展開は避けたいところです。
ポイントは長く脚を使うロングスパート戦にいかに持ち込めるかどうか。
中団ぐらいでブライトエンブレムが捲る前提で外で準備をして、田辺騎手のアクションに合わせる形で仕掛けて外を捲らせ、コーナーで対抗できればチャンスは十分あるります。
この馬もポテンシャル面は高いレベルで見せており、上位可能の1頭です。

ロッカフェスタ
血統的要素を踏まえてもここは見送りたい見たい1頭。
2走前はレースレベル的に判断してもそこまで高いパフォーマンスではありませんでした。
最速地点ではテンシンランマンにやや詰められており、L1で引き離したものの2列目との差を決定的にしたとも言えませんでした。
またその相手がトップスピード戦でそんなに高いレベルにはいない同世代のウェルブレット、アドマイヤピンク。
このクラスでの比較ならブライトエンブレムのポテンシャルを上回れるとは思えず、キタサンブラック、サトノラーゼンにはスローからのトップスピード持続戦でウェルブレットが勝負になっていません。
成長度やポテンシャル戦でパフォーマンスを上げたとしても今回は強力メンバーだけに強気にはなれません。
500万下で楽な相手に楽な展開で勝ってきた馬だけに、大きな評価はできません。

タンタアレグリア
この馬はロブロイ産駆らしく緩いコーナーの府中でゆったり進めて直線でトップスピードに乗せて持続力を引き出すタイプです。
この馬はスタートに難があって二の脚が遅く、青葉賞で好位に付けたのは未勝利並の緩いペースだったためです。
今回は少し時計がかかる中山なので各馬がそれを意識してペースを落としてくるかどうかがポイントとなります。
ホープフルSでは3コーナーで緩んで4コーナーで加速していく流れに上手く乗られましたが動けませんでした。
トップスピード勝負ではなかった中で進路がありながらも動けなかったというのはマイナス材料と言えます。
はっきりと速いラップを踏んでからのトップスピード持続力勝負タイプなため、中山替わりはマイナスとなります。

ミュゼエイリアン
毎日杯は上手く嵌りましたが強い競馬で勝利。
阪神芝外回りの1800m戦でペースバランスが48.2-46.7とスローペースで、12.3 - 12.0 - 11.3 - 11.2 - 12.2とL2最速も4コーナーの下りになるL3から速いラップを踏んでL1で落ち込むトップスピードの持続戦。
先行して緩い前半でポジションを取ると、3〜4コーナーで番手の位置で後続の押上げを待ちつつ4コーナーの下りで手を動かして先頭列で直線に入り、直線序盤の最速地点でジリジリと伸びて何とかダノンリバティを推し切っての勝利となりました。
レースをスローにコントロールして前々からトップスピードの持続力で振り切った形で、上手く番手を取ったことでL3で速いラップに持ち込んで外から押し上げてきた後続にロスを作らせるという理想的な競馬となりました。
相手がダノンリバティ、アンビシャス、アルバートドックだっただけに、レベルの高い相手を撃破出来た点は評価できます。

★月曜日 共通
中山11レース

セントライト記念

サトノラーゼン
ダービーではキタサンブラックを逆転して2着。
キタサンブラックがオーバーペースについていく形にもなった事もあり、展開に恵まれての逆転となっただけに、まだ勝負付けは済んでいません。
今回はブライトエンブレムの参戦でポテンシャル戦となる可能性が高く、早い段階でのポテンシャル戦になってしまったときに最後までしっかりと捻じ伏せきれるかどうかがポイントとなります。
キタサンブラックよりもサトノラーゼンの方がポテンシャル戦で一定の対応をできているというのは大きな材料で、スピードの幅はこの距離で見せており、今の馬場状態なら前半はそんなに速くなる事もなさそうです。
理想はポジションを取ってブライトエンブレムの仕掛けを待つ展開で、ブライトエンブレムやベルーフといったポテンシャルタイプが後半仕掛けの主導権を握る可能性が高いため、前半に内にポジションを取って他馬の押上げを待ってコーナーで外に張れるかがポイントとなります。
避けたい展開としては、内ポケットに入った後でスローとなり、外からブライトエンブレムが捲り切って動けない形です。
サトノラーゼンは今回のメンバー構成なら能力は一枚上で、ポテンシャル戦でもトップスピード戦でも高いレベルで対応してきているだけに、ここでも大崩れはしにくい1頭です。
京都新聞杯でもダービーでもレースラップ的に全体の仕掛けのタイミングは遅れていたというのもあったため、中山2200で仕掛けが早くなった時が唯一の課題となります。


ブライトエンブレム
この馬の武器はポテンシャル面の高さで、トップスピード戦ではまだ判断できない面もありますが、皐月賞でも加速していく流れで11.4と速いラップを各馬が楽に刻む中でこの馬はついていけなかったという点で見てもトップスピード面は未知数となります。
12秒前後を連続させるポテンシャルは相当高く、弥生賞の時は馬場も渋っていた中で5Fで12秒台を連続させる形になった中でコーナーで大きなロスがあっても最後までサトノクラウンとの差を縮めようとしていたのは大きく評価できます。
今回は、この馬の武器であるポテンシャルを活かせるかどうかがカギとなりますが、今の中山の馬場、田辺騎手とのコンビで心配はそれほどありません。
弥生賞であれだけロスを作ってもサトノクラウンを最後まで詰められるポテンシャルを見せている事から、仕掛けに対して消極的になる理由はありません。
今の中山ならしっかりと3コーナーぐらいからロングスパート戦に持ち込めればこの馬の得意な舞台である12秒前後の連続戦に持ち込める可能性は高いように思えます。
田辺騎手は基本的には多少ロスがあっても外からエンジンをかけてくれるタイプの騎手で、これはこの馬とのコンビでも見せてきているので、この馬の仕掛けでレースを動かしてくれればまず好勝負です。
ポテンシャル面での強敵はベルーフとなりますが、ベルーフの外から動いていく形になった時にねじ伏せきれるかどうか。
単調な流れなら高速馬場でも問題ないが、先週ぐらいの馬場なら十分に力を発揮できるだけに、注目したい1頭です。


キタサンブラック
この馬はスローからのトップスピード持続戦で高いパフォーマンスを見せており、皐月賞では59-59の平均ペースに対応出来ており、この馬自身もほぼフラットのラップで走り切っているという点で見てもスピードの幅自体はここでは最上位と言えます。
スプリングSの内容からもギアチェンジは優秀ですが、エンジンがかかってからのトップスピードの質はリアルスティールに見劣りました。
総合力は高いものの、抜きん出た武器は持っていないタイプと言えます。
今回はペースが上がりにくいメンバー構成で、前半の主導権は握りやすいように思えます。
ダービーではオーバーペースになりましたが、このメンバーでこの距離ならスピード面では優位に立て、特にサトノラーゼンとの比較でもここは武器になる全体のペースをある程度引き上げてしまった方が今回は競馬がしやすいように思えます。
極端なスローではなく縦長になるように上手く持ち込みペースも淀みなく進めて一脚という皐月賞のような競馬ができれば好走可能です。

★月曜日 研究
中山11レース

セントライト記念

12・13年はスロー、10・11年はハイペースで展開に関しては振れ幅が大きいレースとなります。
ただ、近年はソフトな馬場での競馬となっており、レース前半はある程度コントロールされる形になる可能性が高いように思えます。
このレースは基本的に中盤以降のラップの淀みが小さい特徴があり、11秒前後の速いラップ・トップスピードを要求されることは無さそうです。

先週の感じなら、仕掛けどころは遅れそうで、開幕週でもバテ差しが利いていただけに、ある程度器用さが要求される可能性もあり得ます。
先週を見る限り、今開催の中山はこれまでの秋とは明らかに違っており、先週の土曜は時計が掛かっていて、日曜日も時計が掛っていました。
徐々に高速化していくのが近年の傾向ですが、今週で一気に高速化してくる可能性は低く、スピードよりもポテンシャル面が重要となってきそうです。


割引条件
セントライト記念の過去10年の3着以内馬30頭中23頭が芝2000m以上で勝利しており、該当しなかった7頭中5頭が重賞で連対経験があり、1頭はOP特別で3着。
今年はロジダーリングとジュンツバサが勝利実績、重賞実績ともに無いので割引となります。

前走重賞以外で3着以下の馬の成績は(1-2-0-39)で連対した3頭は新潟1000万特別の3頭。
前走重賞以外で新潟1000万特別以外のレースを使われた馬は割引が必要で、今年の該当馬はタケルラムセス、レッドライジェルとなります。