まとめ

過去ログ586 2015/9/17 10:31

★日曜日 ウイナーズネット
中山11レース

セントライト記念

キタサンブラック
母父バクシンオーという血統から、ダービーでは距離への不安がありました。
ただ、スプリングSの超スローでも、皐月賞の60秒を切るペースでも全く鞍上がコントロールに苦しむところを見せておらず、馬なりでどちらの流れにも対応できていたという点はプラス材料で、ゆったり運んだ500万下勝ちでは、かなり長く脚を使っており、中堅クラスを前で展開して正攻法でちぎるというのはなかなかできるものではありません。
2400mならこの馬のスピードは武器になり、スピードをコントロールしたとしても要所のギアチェンジ面でしっかりと対応可能かと思われましたが結果は14着に大敗。

ダービーのペースバランスは58.8-59.4と距離は延びましたが皐月以上に厳しいペースバランスとなってしまいました。
12.5 - 12.4 - 12.4 - 11.9 - 11.0 - 11.7のラップで中盤は緩んで息が入りましたが、この馬は前半からハナを奪うつもりで進めて逃げ馬路とかち合ってしまい、直線早々に失速してしまいました。
流石に2400mで皐月以上に厳しい58.8-59.4のペースバランスで道中で緩めて後続に無理せず詰めさせる余力を与える展開では無理がありました。

ダービーの敗因は展開で、距離に関してはこれまでのレース内容からも対応可能の可能性は残されています。
縦長になるように上手く持ち込んでペースも淀みなく進める皐月賞のような展開ならな巻き返す余地は残されています。

★日曜日 ブラスト
中山11レース
セントライト記念

サトノラーゼン
のゆきやなぎ賞では柔らかくて時計掛かる馬場状態という事もあり、当時はまだ力がつききっていなかったため、踏ん張りが利かずに3着。この時はパドックでもイレ込んでおり、レース前の消耗が激しかった事もあり参考外の1戦と言えます。
京都新聞杯では立ち回りの上手さを見せての勝利となった1戦で、超高速馬場状態で平均的に流れ、12.6 - 12.5 - 11.9 - 11.4 - 11.9 - 11.6と少し緩んでのL3最速戦。
最速地点が4コーナーとなっていますがL1も加速しています。前半は好位列で進めて、ペースも流れて3コーナー手前の緩みで3列目の中目から3コーナーの下りで押さえつつ仕掛けを待つ展開で、勝負どころでは前の馬が止まりかけていたため、早めに進路を探して前後の馬の様子を確認しながらの仕掛けとなり、立ち回りの上手さを見せて上手なレース運びでの勝利となりました。

この1戦でスピード面でのパフォーマンスを上げてきており、59秒台とこの距離でのペースと考えると馬場を考慮しても平均的には流れており、その流れでもしっかりと加速していく余力を見せられました。これぐらいペースが上がった方がこの馬は優位になれるだけに、後続でスピード面で難がある馬が持ち味の末脚を削がれる中でこの馬としては前からしっかりと一脚を使えた内容と言えます。過去10年の京都新聞杯組は(1-1-1-21)ですが、馬券になった3頭は2013年キズナ、2012年トーセンホマレボシ、2005年インティライミで全て京都新聞杯勝ち馬。京都新聞杯歴代1位が去年のトーセンホマレボシ2.10.0で2位がハーツクライ2.11.9、キズナは3位の2.12.3。歴代5位のゲシュタルト2.12.8でさえ最強世代と言われたエイシンフラッシュの4着。稍重を考えれば歴代6位以上に価値があるインティライミもディープの2着。
サトノラーゼンは2.11.3で歴代2位に食い込みます。
青葉賞勝ち馬レーヴミストラルを未勝利で破っており先行して勝っている点もおおきなプラス材料と言えます。

そしてダービーでパフォーマンスを上げて2着に健闘。
ダービーはややハイの平均ペースで、前半のペースが速かった分、途中で息が入る意識が強くなり、仕掛けの意識も遅れて実質2F戦というような競馬。
ミュゼエイリアンだけが唯一先手争いで押して主張し、外枠各馬がくっついて先団を固める流れとなり、1000m通過58秒8は近年でもかなり速いペースで隊列も縦に伸びる展開となりました。
道中もそれほど緩められず、4コーナーまで隊列真ん中のドゥラメンテを見て各馬が動きましたが、そのドゥラメンテは外から悠々不利なく伸びて一気に後続を千切る格好でダービーレコードを0.1秒更新する決着となりました。

サトノラーゼンは最内枠から好位列を確保するという理想的な展開で、前がかなり飛ばしていく中で少し離れた集団の前目という位置で流れも向きました。
3コーナー手前の緩みで徐々に取り付いていくと、3〜4コーナーでは凝縮しかけている中で内目を立ち回りながら直線序盤の早い段階であっさりとドゥラメンテに交わされてからもL1までは喰らいついての2着。
ある程度のペースから仕掛けが遅れてのトップスピード戦でかなり高いパフォーマンスを見せおり、総合力の高さを示しました。

★日曜日 共通
阪神11レース

ローズS

アンドリエッテ
この馬は川田騎手騎乗時は直線までポジションを下げながらで動くイメージができておらず、トップスピードに乗ってからが良いタイプのこの馬にしてみれば、多少の距離ロスがあっても、しっかりとエンジンをかけないタイプの馬だけに横山騎手への乗り替わりはプラスとなります。
横山騎手の仕掛けるタイミングと加速スペースの確保は現役トップクラスで、川田騎手よりは要所の加速は期待できます。
この馬自身はクイーンCで正攻法で外々、ミッキークイーンは内々で厳しい流れの中で最後まで伸び負けせずに食らいついたポテンシャルは見劣っておらず、桜花賞で見せたトップスピード特化戦での最速地点での切れ味、L1での伸びからもトップスピードの持続力は高い1頭と言えます。
今回の阪神1800m戦ならトップスピード勝負になる可能性が高くなり、クイーンCやオークスでの距離不安の解消からある程度流れてくれた方がこの馬自身は競馬がしやすいように思えます。
また、ミッキークイーンとの比較で見れば前半のスピードはこちらの方が上位になり、クイーンCでも外から様子を見ながらポジションを中団には取れていた事からも明らかです。
1800m戦ならミッキークイーンも追走は楽になりますが、このコースなら互角に戦うだけの力は持っています。
また、トップスピードの持続力はこちらは既に見せているという点も阪神外回りを考えればいい材料と言えます。