まとめ

過去ログ587 2015/9/17 22:18

★土曜日
中山3レース

アートラヴァー
ペース持久戦。道中では前2頭が後ろを離す隊列となったが、3〜4角では後続も追いついてきた。それでも直線では逃げたヒルトンヘッドがそのまま押し切り。早めに動いてきたアートラヴァーが脚を続けて2着に上がった。

キーウエスト
外伸び馬場でスロー。雨の影響か、今週の1Rめから直線で内を避けたレース展開に。ペースも落ち着いて、結局前行った3頭が差は開いたがそのままという結果。先手と取りながら全く内に寄せる様子を見せなかったデムーロ騎手はこの馬場をいきなりから見抜いていたかのような内容だった。

かなりの猛暑。馬場は荒れてるが前有利、外差し厳しい状況。出遅れ多数の中、カネトシヴェローナが様子を見て逃げる。コーナーで相当ペースを落として馬群が固まった向正面で、最初出遅れていたゲッカコウが一気に捲って先頭に立ち、そこから流れが動く。ひと塊の集団がそのまま直線に向き、全馬ほとんど脚色一緒になってしまう。外からリップルトウショウが最後ジワジワと伸びるが、勝ち馬には僅かに及ばず。結局捲った判断が正解で、有利なルートを通ってゲッカコウがギリギリ凌ぎ切った。上位僅差に迫った馬はみな伸びているのだが、相手に合わせすぎて脚を余している。松岡正海騎手の好判断で勝てたレース。

カリスマフォンテン
開幕週で内有利馬場。Mペース持久戦。2歳戦でもあまりスローという程ではない。終始12秒台前半が続く淡々とした流れで脚が続いたかどうかの差。

マックール
全面的に蹄跡残る荒れ馬場+雨で外伸び。序盤は内枠の馬が先導し、マックールが押して主張。道中最初から全馬内ラチ沿いを空けて集団が固まって進み、コーナーでペースが緩んで、直線みな馬場の大外に持ち出す流れ。雨の影響あってなかなか加速が効かない状況もあり、1列目の先行勢も渋太く残るが、この馬場で上手く伸びてきたのがパラノーマル。バラける集団の中を縫って接近し、最後まで勢いが衰えなかった。その他はおよそ人気上位・IDM通りの決着に。伸びしろを示した馬が勝ち馬以外ほとんどいなかった。

開幕週絶好馬場。内枠のメラニオーンが先導、中距離新馬にしては案外緩まず淡々とした逃げで隊列もやや縦に長く伸びる。後続も向正面から徐々に接近、一気に4角他馬が来た時に好位にいたトウショウシールドが外にヨレてしまい、直線ではハコ内にいたマックールも外に幅寄せして他馬に迷惑をかける。逃げたメラニオーンも一度はリードし残しそうだったが体力切れ、最後は外を回って不利を受けていながらもシャクンタラーが差し切り。これも最後モタレながらなので、結構厳しい流れになってバテバテの流れだったことが窺える。不利で見直ししたい馬は数多い。

★日曜日 共通
阪神11レース

ローズS

アンドリエッテ
この馬は川田騎手騎乗時は直線までポジションを下げながらで動くイメージができておらず、トップスピードに乗ってからが良いタイプのこの馬にしてみれば、多少の距離ロスがあっても、しっかりとエンジンをかけないタイプの馬だけに横山騎手への乗り替わりはプラスとなります。
横山騎手の仕掛けるタイミングと加速スペースの確保は現役トップクラスで、川田騎手よりは要所の加速は期待できます。
この馬自身はクイーンCで正攻法で外々、ミッキークイーンは内々で厳しい流れの中で最後まで伸び負けせずに食らいついたポテンシャルは見劣っておらず、桜花賞で見せたトップスピード特化戦での最速地点での切れ味、L1での伸びからもトップスピードの持続力は高い1頭と言えます。
今回の阪神1800m戦ならトップスピード勝負になる可能性が高くなり、クイーンCやオークスでの距離不安の解消からある程度流れてくれた方がこの馬自身は競馬がしやすいように思えます。
また、ミッキークイーンとの比較で見れば前半のスピードはこちらの方が上位になり、クイーンCでも外から様子を見ながらポジションを中団には取れていた事からも明らかです。
1800m戦ならミッキークイーンも追走は楽になりますが、このコースなら互角に戦うだけの力は持っています。
また、トップスピードの持続力はこちらは既に見せているという点も阪神外回りを考えればいい材料と言えます。

クイーンズリング
この馬はミルコ騎手に乗り替わってからは明らかにゲートが拙くなっており、これはミルコ騎手の弱点とも言えますが、ゲートが甘いのでせっかくの総合力を上手く使い切れていないように思えます。
前半のスピードが高い馬なのでペースそのものが超スローだった近2走はその段階で展開が向きませんでしたが、前を向ければスローでも対応できる要素を持っており、今の段階ではこの馬とミルコ騎手はあまり手が合っていないように思えます。
菜の花賞でも動くべきタイミングでしっかりと動いてそこから長く脚を維持できており、桜花賞では極端すぎてスムーズとまでは言えませんが、それでも馬群の中から前を向けない状態で直線に入ってきており、相手関係を考えればしっかりと対応できていました。
この馬は機動力がある馬なのでしっかりとポジションを取ってある程度の位置からしっかりとペースを引き上げ、トップスピードに乗せて持続できるタイプです。
そういう総合力タイプの馬なため、レース前半のポジショニングがカギとなります。
後ろからでもトップスピードの持続力は十分武器になりますが、アンドリエッテにはトップスピードの持続力では見劣り、純粋なトップスピードの質でもレッツゴードンキを含めて苦しくなります。
この馬はレース序盤で優位性を作る必要があるため、スローで中団、後方からという競馬になってしまうと勝ち負けまでは苦しくなります。
出負けしてしまうと3コーナーまでの距離が長く壁を作れ、阪神は内外関係なく3コーナー手前は内の馬が下がりやすくなるので下げながら3コーナーという最悪の事態は避けたいところです。
後は出負けせずポジション取るか、レースが流れてくれれば上位可能です。

★日曜日 1鞍
中山11レース

セントライト記念

ブライトエンブレム

朝日杯は距離不足でスピード面・トップスピード面で及ばずに7着に敗れた同馬。
弥生賞ではこの馬の持ち味であるポテンシャル勝負となりましたが、4コーナーから直線に入る時に外に振られる形となり、最後までしっかりと伸びましたが差を詰めながらもサトノクラウンの渋太さに屈しての2着となりました。
札幌2歳Sでもこの弥生賞でも、3コーナーの段階でペースもある程度上がっている中で大外から入って行っているため、かなりのロスが生じていました。
弥生賞では前が加速してからのロングスパート戦で大外を回して突っ込んできている点、後半ペースが上がってから12秒前後を連続させるポテンシャル面に関しては勝ったサトノクラウンよりもこちらの方がパフォーマンス的に上でポテンシャル能力は相当高いレベルにある事が示されました。

前走の皐月賞は、デビュー以来初めて内を縫う競馬でスムーズに行けましたが切れ味勝負で分が悪く、苦手な瞬発力勝負で4着となりました。
流れるという想定でギャンブル的に内で我慢する競馬で勝利を狙いましたが、結果的にこれでも有力各馬としてはペースが上がり切っておらず、仕掛けのタイミングもそこまで早くなりませんでした。
不向きな展開でも強いメンバー相手に好走出来ており、消耗戦となる流れならもっと上位とは差が詰まっていたように思えます。
今回は恐らくこの馬向きの展開になる可能性が高く、本来の力が出せるデキであれば、勝ち負けに加われる1頭です。