まとめ

過去ログ591 2015/9/18 6:58

★土曜日
中山3レース

アートラヴァー
新馬戦はペース持久戦となり、道中では前2頭が後ろを離す隊列となりましたが、3〜4コーナーでは後続も追いつき、それでも直線では逃げたヒルトンヘッドがそのまま押し切る格好。
早めに動いてきたアートラヴァーは脚を続けて2着。
大トビの走りで外目をノビノビと走らせて、瞬時の反応が未知だったために早めに動く競馬を試したとの事です。
今回は使われた上積みも大きく、ここも上位可能の1頭となります。

キーウエスト
前走は外伸び馬場でスローの展開で5着。
前走は雨の影響か、この日の1R目から直線で内を避けたレース展開が目立っており、このレースも同じようなレースとなっていました。
ペースも落ち着いて、結局前に行った3頭が差がそのままという結果で、先手と取りながら全く内に寄せる様子を見せなかったデムーロ騎手はこの馬場をいきなりから見抜いていたかのような内容でした。
キーウエストは外にヨレる感じで出遅れてしまい、後方からの競馬となりましたが追われてからの走りがバラバラになってしまい、早い上りの展開になった事も響いて5着に敗れました。

新馬戦では前有利で外差しが厳しい状況。
ここでも出遅れており、逃げ馬がコーナーで相当ペースを落として馬群が固まった向正面で、最初出遅れていたゲッカコウが一気に捲って先頭に立ち、そこから流れが動きました。
ひと塊の集団がそのまま直線に向き、全馬ほとんど脚色一緒の中で外からリップルトウショウが最後ジワジワと伸びるが、勝ち馬には僅かに及ばず。
結局捲った判断が正解で、有利なルートを通ってゲッカコウがギリギリ凌ぎ切った1戦となりました。
キーウエストは前半は馬込みの中でも行きたがる面を見せており、向正面では掛り通しでコントロールが利きませんでした。
内に行ったり外に行ったりで難しい面を見せながらもコンマ1秒差の4着に健闘しており、スムーズに走れるようになれば勝ち負けに加われる1頭です。


マックール
新馬戦は開幕週の絶好馬場で内枠のメラニオーンが先導し、中距離新馬にしては案外緩まず淡々とした逃げで隊列もやや縦に長く伸びる展開となりました。
後続も向正面から徐々に接近し、一気に4コーナーで他馬が来た時に好位にいたトウショウシールドが外にヨレてしまい、直線ではハコ内にいたマックールも外に幅寄せして他馬に迷惑をかけていました。
逃げたメラニオーンも一度はリードし残しそうでしたが、体力切れで最後は外を回って不利を受けていながらもシャクンタラーが差し切る格好となりました。
これも最後はモタレながら結構厳しい流れになっており、バテバテの流れだったことが窺えます。
マックールはペースを考えればこの4着は評価でき、最後は斜行してしまいましたがレース巧者振りを見せました。

4番人気に支持された前走は中間に遊ぶ面を矯正して挑みましたが結果は5着馬から4馬身離されての6着。
この時は全面的に蹄跡が残る荒れ馬場+雨で外伸びの馬場状態でした。
レース序盤は内枠の馬が先導し、マックールが押して主張。
道中最初から全馬内ラチ沿いを空けて集団が固まって進み、コーナーでペースが緩んで、直線はみな馬場の大外に持ち出す流れとなりました。
雨の影響あってなかなか加速が効かない状況もあり、1列目の先行勢も渋太く残っていましたが、この馬場で上手く伸びてきたのがパラノーマル。
マックールは早めにスパートをしていましたが、後ろの馬も34秒台で上がって来る中で粘っており、ペース次第で前進可能の1頭です。

★日曜日
中山9レース
ナイアガラモンロー
湿った馬場でも時計的には良馬場水準。スローで上がり3F勝負。多少緩さのある馬場ではあるが、上がりが速い競馬に。馬場と上がりへの対応力が求められた。

内有利馬場スロー行った行った。隊列もアッサリ決まってスローの流れ。勝負所での後続の動きもなく、前に行った2頭がそのままワンツー。3着馬は最後内から来ていて、1頭分の進路はあったが追うのを止めていた。外を回った馬は軒並み伸びず。

特に競ったようには見えないが、前半3F33秒台のHペース。向正面で一旦は落ち着かせるが、早めに捲ってくる馬がいて先行勢にはかなり厳しい展開となった。追い込みが上位に食い込んだが、この流れ追走でもバテないスタミナは必要。最後は上位3頭がほぼ横並びの接戦だった。

アドマイヤピンク
全面的に蹄跡目立ち、直線内ラチ沿いが緩んで伸びにくい馬場。格上挑戦のマダムヤッコが最初飛ばしそうな気配も、向正面半ばで引っ張り急にペースダウン。3角からほぼ団子。直線は1列目の4頭がみな勢いをなくし、馬群の外を回って勢いづいたアドマイヤピンクにスマイルシャワーが追い縋る形。最後は2頭が叩き合いながら抜け出し、後から仕掛けたスマイルシャワーが競り勝った。外伸び馬場でスロー、瞬発力必須の展開で上がりの競馬。


開幕週高速馬場でフラット。マイネルシェルトの逃げにクラージュシチーが積極的に絡むが、向正面半ばでクラージュシチーが故障、脱落。その場所を埋めるようにウェルブレッドが2番手に。3コーナーに至るまで少しテンに争い、縦に長い隊列になる。3〜4コーナーで13秒台を2度刻むほどに緩め、直線再びギアを上げての上がり勝負に。離れた3番手にいたロッカフェスタが持ったまま先頭に立って、後続の追撃を楽に凌ぎ切る形。2着争いは3頭拮抗、差す強みでアドマイヤピンクが2着を確保。1〜3着まで斤量の軽い3歳馬が独占。ラップ変動の大きい展開で、目標となる逃げ番手の馬には難しい競馬だった。

内側に蹄跡は残るがパンパンの良馬場で時計も速め。出遅れ多数で、それまであまり逃げていないエクストラファインが先導し、2番手に大外枠のレトロクラシック。集団はそれほど縦に伸びず、出遅れを挽回した以上の脚を使いたくないのかペースは落ち着いた。直線に向いて十分に脚を溜めてた逃げ番手馬がスパート、上がりを33秒台でまとめて一杯に粘り込みを図る。後続はそれ以上の末脚を繰り出せず、ロッカフラベイビーも2着争いに辛うじて押し上げるのがやっと。結局位置取りの差で行った行ったの決着となってしまった。逃げと番手が入れ替わっただけ。重賞で好走した馬が複数いたにも拘らず、どの馬もまともな上がり適性を持っていなかった。先導する馬がいなかったのも影響している。

★月曜日
中山12レース

マイネルイルミナル
湿った馬場でも時計的には良馬場水準。スローで上がり3F勝負。多少緩さのある馬場ではあるが、上がりが速い競馬に。馬場と上がりへの対応力が求められた。

内側4頭分は1周全て荒れた馬場。ビリーヴザワンが行きそうな所に大外枠のウンプテンプが積極的に主張、気分に任せて大きく引き離す逃げ。4コーナーで一度後続を引き付けて息を入れて、直線ラスト3F目で速くなっている部分(直線2F標識)までは粘っているので、決して暴走逃げではなかった。しかし事実上の上がり3F決め手勝負であり、上がり性能のある馬が上位に並んでいる。どれも前走東京開催前半で好走した馬の再走。1番人気トーセンターキーは案外な脚色だったが、これはさすがに前走激走した2走ボケかも。

適度に荒れた芝で速い上がりが出て内がより伸びる状況。行き脚が楽に付いたカレンリスベットが先手を奪い、誰も他に絡まず超スロー逃げ。1000m通過が63秒2とかなり遅い展開で、直線一気の急加速で3F瞬発力勝負となる。逃げ馬や2番手も上がり34秒前半で粘る展開で、後続も差を詰めてるが上がり限界で好位勢を残した。読みにくい馬場状態も影響したか、極端に遅い流れになってしまった。

内ラチ沿い枯れて末期馬場だがフラット。ソムニアシチーが単騎でスロー逃げにしたかったが、向正面でマイネルイルミナルが一気の捲りで展開一変。3角手前からペースアップになり、先行勢が潰されて4F長めのスパート勝負。隊列が途中で入れ替わったことで差し馬が差しやすい流れになり追い込み馬同士の決着に。ただ、ドラゴンレジェンドは最後も余力ある脚色で走破タイムも良い方。

ダークファンタジー
大逃げ展開で隊列縦長。上がり掛かって後半持久戦。速い流れを追いかけさらに脚も続かないといけない。外回りにしてはタフな展開となった。2着馬は1倍台の人気を集めていたが、状況は決して合っていたわけではない。それでも2着確保は力示した内容ではある。一方、勝ち馬は馬場、流れとも向いていた。

ムーンマジェスティ
平均ペースの持久戦。外回りコースながら淀みない流れで上がり勝負希望のタイプが軒並み伸びを欠いた。上がりが掛かって持続力活きた馬が上位に。前で粘るレインボーと中から伸びて来たクインズミラーグロが並んで同着。

パンパンの良馬場だがやや時計・上がり掛かる馬場。ダート短距離を勝ったマインドブロウの慎重なリードで超スロー、しかもコーナーも捲りはなく最後尾まで差がない団子の展開のまま直線へ。鋭い加速力勝負となり、2番手のレッドオルバースが粘り込む所にグリュイエールが割って出て接近。最後ひと悶着あったが何とかグリュイエールが交わしてゴール。重賞好走馬が力を示したと言うレース。500万下好走馬は多かったが、どうしても決め手が一枚甘い様子。