まとめ

過去ログ602 2015/9/25 10:28

★日曜日 共通
阪神11レース
神戸新聞杯

マッサビエル
前走の芦ノ湖特別は新馬戦並みの超スローペースでしたが、12.6 - 11.8 - 11.6 - 11.3 - 11.4 - 12.0と仕掛けが早くなる展開。
その中で出負けして後方からの競馬となりましたが、超スローでコントロールしながらでも差を詰めて中団からの競馬となり、道中も超スローでコントロールしながら中団の外にポジションを取り、3コーナーの下りから前が一気に11秒台に入れてペースを引き上げる展開となりました。
最速地点ではジリジリでしたが、そこからL2で先頭に立つと、L1まで手応え以上にしぶとく突き抜けての完勝となりました。
ジェラルドには若干詰められましたが、3〜4コーナーで完璧に内で立ち回れた分のL1バテ差しだったジェラルドと違ってこちらは3〜4コーナーで外を回すロスがありながらでも最後までいい脚を維持したという点で決定的に違うパフォーマンスだったと言えます。
少なくとも後半勝負でトップスピードに乗ってからの持続力は非常に高いレベルにあるのは確実です。
逆にこの馬の課題はトップスピードの質で、水仙賞を見てみると64.6-60.0と超スローから13.0 - 13.0 - 12.5 - 11.8 - 11.2 - 11.5というラップ推移で緩い段階から仕掛けも遅いという形でL3-2で11.8-11.2と中山にしてはギアチェンジが問われる競馬。
3〜4コーナーで好位の外から押し上げていきながら4コーナーの最速地点でも2列目で喰らいつくも直線入りで一旦離されてL1ではまたジリジリと伸び始めたが及ばずの2着となりました。
外を回して前を向いて最速地点に入っている流れでも直線序盤で勝ち馬フォワードカフェに出し抜かれてしまっているように、トップスピードの質は平凡であると言えます。
今回はこの辺りがどう響くかががカギとなります。

バイガエシ
前走は平均ペースでしたが、11.9 - 12.0 - 12.0 - 11.7 - 11.9と3コーナー以降は少し緩んでL2の4コーナー地点でじわっと加速する2F戦となりました。
仕掛けそのものは遅かった中で外枠から中団を追走し、そのまま前の集団の後ろぐらいで差のない位置で進めながら3コーナーに入ると、3〜4コーナーでは外から動いていきながら、4コーナーで仕掛けて2列目に並びかけて直線。
直線序盤でそこから外に膨れながら少し出し抜かれ、そこからL1で猛追しましたが、直線で外に寄られた分だけ響いての2着。
このレースの大きな敗因は1800mで前半のスピードが要求された事です。
この馬はこれまでポテンシャル面でも高いレベルで対応はできていましたが、速い流れでスピードが要求させるようなら厳しい闘いとなりそうです。

トーセンバジル
京都新聞杯はハイペースとなり、中弛みから12.6 - 12.5 - 11.9 - 11.4 - 11.9 - 11.6と直線入りで前が伸び切れずにラップは落としていましたが、この流れで後方から最内を立ち回る岩田騎手の十八番の競馬で直線に入ると、直線序盤でそこから前にスペースが空いた中で上手く進路を確保していましたがL1での伸びもジリジリ。
器用には立ち回ってスペースもあり、割と楽をできただけに、L1の伸びには不満が残りました。

リアファル
今回は週末雨がこの馬にとって大きなアドバンテージとなりそうです。
また、スローに落として最速地点で抜け出しながらトップスピードの持続力でも高いレベルで押し切ってきたという点を含めても面白い材料と言えます。
ペースバランス的にそれほど前掛かりにはなりにくいこの舞台なら、マイペースで進められる可能性は高いように思えます。
前走は極端なスローでしたが、今回も馬場や天気を考えると各馬探り探りになる可能性も高くなるため、その点も含めて道悪巧者でいい脚を長く使ってきたという実績を信用して前で積極的にレースを支配出来れば勝ち負けまであり得る一頭です。
嵌ったとはいえL1まで大きく落とさなかったのは前走の馬場状態やレースレベルを考えると非常に不気味で、動き出しは甘いところもありますが、レースを支配させるのが抜群のルメール騎手騎乗だけに不気味な1頭です。

★土曜日
中山7レース

コアプライド
前走の新潟は湿った馬場でも時計的には良馬場水準となり、スローで上がり3F勝負。
多少緩さのある馬場でしたが、上がりが速い競馬となり、馬場と上がりへの対応力が求められた1戦となりました。
コアプライドはスッと好位にポジションを取り、リズム重視で進めてラスト2ハロン付近で逃げ馬の外側へ進路を取り、ラスト1ハロンで一旦先頭に立ちましたがゴール寸前に勝ち馬に差されてしまいハナ差の2着となりました。
どちらかと言うと中山コースよりも東京向きのタイプのため、今回は大きなプラス材料はありません。

プレストウィック
先頭に立つとソラを使ってしまうため、なかなか勝ち切れない同馬。
前走は勝ったオールステイが楽にハナを奪ってマイペースにレースを進め、後続に一切絡まれなかったことで息も入れられ、粘り込めた1戦です。
プレストウィックも長く脚は使えていましたが、発馬で後手を踏んでしまい向正面でポジションを上げるも最後は体を並びかけるところまでいかないまま2着となりました。
この馬は左回りではモタれてしまうため、右回りの中山コースなら勝ち切れませんが大きく崩れる可能性も少ない1頭です。

ウインマハロ
前走は開幕週の絶好馬場でしたが、速い上がりが出る差し優位の馬場状態。
最内枠から押してるノットフォーマルを制して逃げたのは、ダート馬のカンデラ。
2コーナー手前からペースダウンして先団の馬が折り合いに苦労する展開となり、向正面で4頭−4頭−4頭と雁行で進む流れとなり、3コーナー過ぎからペースアップ。
4コーナーで外から被せて動いたホワイトエレガンスが先頭に立ち、2列目が脚色一緒で苦しむ中、クインズミラーグロが鋭い脚で伸びて差し勝ちました。
このレースは0.4秒以内に10頭が紛れ込む大接戦でしたが、休み明けで大幅体重増減のあった馬はどれも苦戦しており、夏場に上向いてきた馬同士の決着となりました。
ウインマハロは好位のからレースを進め、4コーナーで寄られていた馬の余波を受ける形で更に外に膨れてしまい、そのまま大外を回って一杯一杯に粘り込んでの4着となりました。
内枠を引いていればもっと際どかった1戦だったと言えます。

ヴァルコイネン
前走は序盤から馬群は一団となりましたが、案外ペースが速く、ラップ上中盤では緩んでいましたが、スタミナが要求される追い込み展開となりました。
トレジャーマップとヴァルコイネンが早めに動きましたが、結果的には早仕掛けとなり、ヴァルコイネンは一度は2番手に上がりましたが最後は息切れしてしまい4着となりました。
2走前はスロー上がり4F勝負で小回り中距離戦らしく、長く脚を使う必要がある流れとなりました。
ヴァルコイネンが後方から進出していき後半の流れを作りましたが、それに付いていって脚を使えたのは1、3着馬くらいで、ヴァルコイネンは良馬場でも最後までスピードを落とさずに2着となりました。
ただ、最後は1頭になってフワついてしまい、勝ち馬の決め手に屈してしまいました。
中山コースえは結果で出ていませんが中山コースが苦手というわけではなく、枠に泣いたり、展開に泣いたり、距離が合わなかったりして力を出し切れていませんが、2000mで真ん中よりも外目の枠、流れる展開なら上位可能の1頭です。

★土曜日
阪神7レース
エイシンラナウェー
1000万クラスで2着の実績がある同馬。
この馬は夏場にも使える状態でしたが、前走は1200m戦まで待ち、緒戦から仕上げて挑み3着となりました。
この時は雨の影響で軽い馬場となり、平均ペースで流れての時計勝負。
番手から勝ち馬が渋太く粘って後続2頭の追撃をなんとか抑えた格好。エイシンラナウェーの道中は内で絶好のポジションを取り、4コーナー手前の反応も抜群でしたがコーナーで頭を上げる場面が見られ、直線では手前が替わらずにモタれ通しとなってしまい、反応が鈍く2着争いで伸び負けしてしまいました。
今回は阪神1400m戦となりますが、この馬は芝スタートが良くないため、今回は阪神ダート1400m戦の芝スタートがネックとなります。


テーオーヘリオス
前走は雨の影響で軽い馬場となり、平均ペースで流れて時計勝負。
軽く促して先行4頭の後ろにポジションを取り、直線は前のシゲルゴホウサイが壁になってしまい追い出しを待たされるロスがありました。
最後はアタマ差まで詰め寄っていたため、スムーズなら勝てていた1戦でした。
2走前は重馬場の決め手勝負。
馬場を考慮すればペースは速く無く、キレ勝負となり、2着のテーオーヘリオスは発馬で後手を踏んでしまい、4コーナーでも動けずと後手を踏んで余力を残してしまいました。
近2走はスムーズな競馬ができておらず、スムーズなら直ぐに勝てそうな1頭です。