まとめ

過去ログ603 2015/9/28 10:50

★日曜日 マルス
中山11レース

スプリンターズS

(昨年は新潟での開催となりましたが、中山で開催された過去の傾向を見ていきます)
スプリンターズSはテンが速く上がりがかかる『前傾』が基本で、最後の1Fは中山コースの坂の影響で、ラップががグッと落ちる傾向にあります。

連対馬の位置取りから、逃げ・先行+差し馬という組み合わせが多くなっています。
逃げ・先行馬はテンの速さに対応できるダッシュ力が必要で、そのスピードを最後まで持続する必要があります。
差し馬については、高松宮記念で実績を残していたサンデーサイレンス系(=デュランダル、アドマイヤマックスなど)が好走しています。

牝系の傾向は、No.〔1〕〔2〕〔8〕が近年では複数好走馬を出しています。
これらに共通することは、スピードの絶対値が高い牝系であること。
No.〔8〕の牝系は、高速決着に強いタイプがいるスピードに優れた牝系。
分枝記号では、b・c・d・f記号が好走馬多いです。どの記号も、基本的には鮮度と勢い重視型。
b記号は、鮮度の高さや勢いを活かして好走するパターン。
c記号は、洋芝向きのパワーを活かして好走するパターン。先行馬での好走が多い。
d記号は、前走の勢いを持続して好走するトライアル好走→本番でも好走のパターン。
f記号は、休養明けを苦にせず叩いて一変が少なく、前走好走の勢いをそのままに好走のパターン。

また、過去の連対馬から、アイビスサマーD好走馬は相性が良くなっています。
カルストンライトオ、メジロダーリング、サンアディユ、カレンチャンなどが連対していて、これはアイビスサマーDが最高スピードとその持続性能を証明するレースから、適性がスプリンターズSに合うと思われます。
ただし最後の坂で止まってしまう可能性はある(=サマースプリントシリーズは平坦コースで行われる)ので、血統から坂を克服できるかどうかを判断しなければなりません。中山実績は必要です。

近年のステップとしては、前走キーンランドCの好走馬が好走しやすい傾向いあり、セントウルSも5着以内の好走馬が好走しやすい傾向となっています。

★日曜日
中山6レース

1ルノンキュール
4走前にダートで一変して2着となった1頭。
その4走前は乾きかけの馬場で砂煙は上がる水準。スタート直後は5頭以上が雁行状態でしたが、そのから勝ち馬が単独で抜け出してどんどん引き離す展開となり、1000m通過は60秒6。
道中も全く緩めずに行って後続の方がむしろ追っ付け通しで4コーナーで2番手以下が集団に飲まれるのを尻目に、逃げたスマートノエルは一番の脚でさらに突き離し、この勝ちタイム1分44秒9は1000万クラスの好タイム。
2着以下は差し馬に流れが向いたと言える展開だっただけに、勝ち馬以外は大きく評価できるものではありませんでした。
ダート2戦目となった3走前でもルノンキュールは2着に好走。
この時は脚抜き良い稍重馬場。
最初は数頭でテン争いをして、雁行の中から最内のロックステップが制して先頭に立ちましたが、息をつきたかった向正面で初ブリンカーのシャトーブリアンが一気に捲って出て、隊列が入れ替わる形。
先行馬もペース急変で脚を使わされ、差し馬が動きやすい流れになり、直線はシャトーブリアンも脚がない中で良く粘っていましたが、外枠のパパラヴズマンボがいい勢いに乗って差し勝ち、2着に外を押し上げたルノンキュールとなりました。
ルノンキュールは直線でなかなか手前が替わらなかったために思うように差が詰まりませんでしたが
ダート3戦目では牡馬相手に後続を3馬身千切る圧勝。
このレースの2着馬、3着馬はその後勝ち上がっており、かなりハイレベルなメンバー相手に圧勝となりました。
昇級戦となった前走は脚抜きの良い重馬場で、上がり掛かるものの時計速めで先行有利な馬場状態でクビ・クビ差の3着。スタートで後手を踏んでいたため、スムーズな競馬なら勝ち負け濃厚の1頭となります。

14クロフネビームス
前走はミドルペースの差し展開でクビ差の2着。
少々テン争いはありましたが2コーナーでは決まり、牝馬限定にしては淀みない流れで先行馬が我慢できずに差しの展開となりました。
この馬は気の悪さがあり、揉まれ弱いところがありましたが、前走は敢えて馬込みに入れる競馬をさせて揉まれる競馬で結果を出しました。
4コーナーでは狭いところへ突っ込み、ここで接触がありましたがうまく捌いて3着馬を競り落としての2着。
気の悪さで能力を出し切れていませんでしたが、気の悪さを見せなければ前走ぐらいは走れる1頭です。

ヒムカ
前走はクロフネビームスと対戦してこちらは5着。
この馬は直ぐに反応できるタイプではないため、前走の4コーナーでのゴチャつきは致命的でした。
この時は外からもブロックされていたため、動くに動けず、エンジンの掛りの遅さがあるだけに対応できませんでした。
理想は『ジワッと走らせる競馬』で、この枠からスムーズな競馬なら巻き返せる1頭です。

エグランティーナ
前走は脚抜きの良い重馬場で3着。
上がりが掛かっていましたが時計が速めで先行有利な馬場状態。
外枠のブリンカー装着馬ランディングバースが逃げて、トミケンシャルゴーが2番手。
道中後ろの捲りも来れないほど速いペースで向正面スパート、大半の馬が3コーナー以降は追っ付け通しとなり、前の2頭が直線半ばまで粘り、トミケンシャルゴーが悠々抜け出す展開となりました。
エグランティーナはロスの無い競馬が出来ていましたが、プラス20キロで重かった分伸び切れませんでした。
休み明けで牡馬相手に3着なら及第点といえ、叩かれた今回は上積みが見込める1頭です。

★日曜日情報
阪神8レース

14ココ
2走前は帰厩して10日の競馬でトモも淋しく映り、追い不足での1戦でコンマ1秒差の2着に健闘。
この時は雨の影響で稍重馬場でしたが、前有利状況は変わらず。
最初は内枠各馬が前を固めていましたが、1列目4頭雁行だった所に2コーナーで外からココが捲って単騎先頭に立ち、一旦向正面ペースアップからレースが動き、好位勢が追っ付けて徐々に脱落し始める展開となりました。
押し切りが決まりそうな中、4コーナーで唯一接近出来たのが2列目にいたオーシャンブルグで、最後は2頭の一騎打ちでオーシャンブルグが競り勝ちました。

前走は馬体の張りも戻っており、脚抜き良い重馬場。
上がり掛かるが時計速めで先行有利な馬場で、大外枠のココが先頭に立つまで結構脚を使って押して逃げたことでペースアップし、12秒フラットのキツイ流れでずっと流れる。直線に向くまでにファインドヌーヴが脱落、直線はバテ気味ながらも全馬ほぼ脚色一緒となり、逃げたココを目標に2列目の組が殺到し、最後はロスなく運べたショウナンカサロが差し勝ちました。
ラストハロン13秒8も掛かったことで、普段決め手で劣る馬でも立ち回り次第で凌げた流れとなりました。
ココは道中で終始突かれてプレッシャーのキツい競馬となってしまいました。
今回はメンバーにも恵まれ勝ち負けが期待できる1頭です。

1アイスブレイク
連闘で挑んだ前走はココと対戦して勝ち馬からコンマ1秒差での4着。
勝負どころでも無理せずに脚を温存した形でもレースが出来た事は収穫で、どんな形でもレースが出来る器用さが武器となります。
今回は連闘後の1戦となるだけに、上積みは期待できませんが、能力上位の1頭です。


12ウルティマミューズ
久々の方が力を出せるタイプで、前走は4カ月の休み明けで輸送があってプラス24キロ。
大幅プラス体重でも馬体は出来ており、向正面で外に出して4コーナー手前から動いて4コーナーでは大外を回って直線はしっかりと伸びましたが「行った行った」の展開となり4着に敗れました。
馬体重が増えた事で攻めをしっかりとやれるようになり、前走以上走れそうな1頭です。