まとめ

過去ログ604 2015/9/28 13:18

★日曜日 共通B
中山11レース

ベルカント
前走の北九州記念は馬場硬くなり内が有利な状況で、速い流れで好位の内で溜めて早めに抜け出しての圧勝となりました。
道中は右に行く癖を出していましたが、手応え良く直線に向いてラスト1ハロンでアッサリと抜け出しての快勝となりました。

2走前のアイビスSDは開幕週高速馬場で2馬身差の圧勝。
スタート直後は例年よりも少々遅いペースで6頭ほどが雁行状態で進み、隊列もほぼひとかたまり、半ばを過ぎてから上がり脚を比べる展開となりましたが、後半徐々に引き離し始めたのは、外ラチを揉まれず進められたベルカントで、ラスト1ハロン手前から促されると一気に伸びて勝負を決めました。
昨年は得意とは言えない左回りの新潟開催のスプリンターズSでコンマ1秒差の5着。
「できれば中山で走らせたかった」とレース後に武豊騎手が漏らしており、今年は完全本格化+中山コースでGTに手が届きそうな1頭です。


ウリウリ
前走のセントウルSは開幕週で落ち着いた展開となり、上がり勝負で楽に逃げられたアクティブミノルが渋太く止まらず、ハナ差の2着。
大外枠に入ってしまい、嵌りそうで嵌らない競馬となってしまいましたが、展開を考えると負けて強の内容で、良馬場ならかなり切れる脚を使える事を証明しました。
2走前のCBC賞では渋って時計掛かる馬場で速い流れで追い込み展開で1着。
道中は無理せずに後方から進め、すぐに最内に入れて道中もジックリと進めて直線もインを狙って進路が出来た1ハロン標手前から追われて一気に抜け出しての勝利となりました。
馬格の無い牝馬で一瞬の脚を生かすタイプだけに、理想は良馬場で内枠からインで脚を溜める競馬です。

★日曜日 共通
中山11レース

スプリンターズS

ウリウリ
前走のセントウルSは例年よりは時計が掛かっていて力も要る馬場になっていた印象です。
平均ペースから11.3 - 11.1 - 10.9 - 11.8と結構特殊なラップを刻んで3コーナーでコントロールされそこから中間地点〜直線入りまで2Fで加速していくという流れ。
ラスト1Fで落としていますが、これは逃げたアクティブミノルが刻み切ったもので、単調なスプリント戦というよりは近年流行りの総合力型スプリント戦となりした。
ウリウリは大外枠でしたが出負けが幸いして最内まであっさりと切り込んでポジションを確保し、ペース自体は上がらない分、団子状態となり3〜4コーナーで最内を立ち回りながら自身も脚を溜める形で進めて後方で直線。
直線序盤で中目に進路を確保し、そこからスルスルと伸びてストレイトガールの前に出るもアクティブミノルを捕えきることはできずに2着。
この馬の武器は最速地点での切れ味と内から進路を確保してからの反応の良さと言えます。
スプリンターはスピード色の強い馬が多い中、この馬はある程度緩い地点から最速地点でのギアチェンジの速さはこの路線ではトップレベルにあります。
1200mではなかなかそういう競馬になりませんが、あの位置から普通はトップスピードに乗るまでに時間がかかるのが当然ですが、馬群を縫ってきたのがL2の最速地点というのはこの馬のトップスピードの高さとそこまで持って行くギアチェンジの性能の高さを示しています。


ベルカント
今回、カギとなるのは中山1200mでの完全な前掲ラップに対応できるのかどうかという点です。
アイビスSDも北九州記念も非常に高いレベルのパフォーマンスを見せていましたが、それはこの馬がこれまで見せてくれている方向性の延長線上にあるという点で、『ある程度のペースまででしっかりとついて行ってスピードの幅を活かして要所で鋭く出し抜く』というパフォーマンスは昨年のスプリンターズSでも見せていました。
高速馬場適性を高めてきている今なら中山1200mも心配ありませんが、問題は勝ち切れるかどうか。
中山1200mは下り坂スタートで一気にスピードに乗せやすい舞台で、スピード色の強い馬たちが32秒の流れに持ち込みそのまま単調な減速戦になる可能性が比較的高いコースと言えます。
序盤についていくことに脚を使ってしまうリスクは他のレースよりも上がってくるため、その辺りの立ち回りが問われます。
ただ、現状の充実度ならクリアしても不思議ではなく、特に前走は馬場を考えると1:07.3はかなり優秀です。
また、中山の馬場もプラスに働く可能性があり、今の中山の馬場はオールカマーやセントライト記念を見ても、まだ各騎手が馬場を掴めず適正ペースが読みにくい状況です。
そんな中で前が飛ばす意識をコントロールすればそれだけこの馬にとっては序盤で無理をするというリスクが減ります。
内々から要所で動けるタイプで、昨年のスプリンターズSでこなしている点から、それより緩いコーナーになる中山外1200mなら問題なく動けるように思えます。
内枠を引いての競馬になればこの中でもパフォーマンス的には一番期待できる存在で、極端なハイペースは不安はありますが、それを除けば非常に高いレベルで総合力を見せられそうです。
それを活かすためにも理想は内枠です。

★日曜日 121
中山11レース

スプリンターズS

スプリンターズSは先行有利で、行った行ったの展開を予想していれば的中に近づきます。

実際、数字で見ても新潟で開催された昨年を除く近年の 4コーナー通過1番手の馬の成績は4-2-0-3 勝率44.0% 複勝率66.7%


また、血統面を見て見ると父にターントゥ系列の血を引く馬が勝ち切れていないものの、2・3着に好走しており、サンデーサイレンス系も勝ちきれない結果が続いています。
血統面でもうひとつ気になるのは父にナスルーラ系列の血を引く馬で、スプリントといえばサクラバクシンオーと連想しがちですが近年は不振です。

逆に穴馬として期待するなら斤量の軽い3歳馬。
3歳馬の成績
05年 テイエムチュラサン 13人気15着
06年 タガノバスティーユ 16人気3着
06年 ステキシンスケクン 9人気16着
07年 アストンマーチャン 3人気1着
07年 クーヴェルチュール 8人気6着
08年 アポロドルチェ   12人気5着
09年 グランプリエンゼル 5人気13着
10年 ダッシャーゴーゴー 6人気4着
12年 エピセアローム 3人気4着
13年 マイネルエテルネル 12人気14着

3歳馬は2頭しか馬券になっていませんが、08年のアポロドルチェは勝ち馬からコンマ3秒差、2着馬からはコンマ1秒差の接戦でした。
10年のダッシャーゴーゴーはタイム差無しの2着から降着となっての4着。
12年のエピセアロームは3着馬からコンマ1秒差(2着馬からはコンマ2秒差)の4着。

今年の3歳馬は10番人気でセントウルSを制したアクティブミノル1頭となります。