まとめ

過去ログ605 2015/9/29 8:35

★日曜日 共通
中山11レース

スプリンターズS

ストレイトガール
これまでの成績から判断しても平均ペース前後なら最上位の一頭で、多少のハイペースならこなしてくるのがこの馬の安定感に繋がっています。
セントウルSもウリウリやアクティブミノルに着順では見劣りましたが、内容では負けていませんでした。
この馬は非常に高いレベルで総合力を持っており、トップスピードの質やギアチェンジ面に特化しているウリウリに対して、この馬はレース序盤のスピードの幅やポジショニング能力をかなり高いレベルで持っているため、前半も本来強い馬です。
近走は適正距離がマイル寄りにシフトしてきていますが、それでもセントウルSで見られたようにこの距離なら本来好位〜中団につけるぐらいは出来る馬で、内枠を引けば総合力を引き出す事ができし総合力タイプが中心となりそうな今回のメンバー構成を考えれば当然好勝負の1頭となります。
不安はペースが上がり切ってのスピード特化戦になる事ですが、下りでのスピード勝負になりやすい中山1200mとは言え、今の馬場なら騎手が心理的に最序盤にブレーキをかける形にはなる可能性が高いように思えます。
馬場は多少渋っても問題無く、理想は息を入れて後半に余力を持たせ、かつ前半でポジションをある程度取って器用さを担保に3〜4コーナーではロスなく進めて要所でしっかりと抜け出す競馬です。
タイプ的に見るとベルカントは非常に厄介な存在で、ポジションを取れる上に要所の反応という点では昨年のスプリンターズSでも見劣りました。
前半の要素はベルカントの方が上で、出し抜かれる形になると楽ではありません。


アクティブミノル
この馬の武器はテンの速さで、ルチャドルがいなくなった今回は同型はハクサンムーンしかいません。
2列目勢の突き上げがどの程度あるかというのも、ハクサンムーンが番手、ミッキーアイルが枠次第で突いてきそうですが、どちらもペースを引き上げきって良いタイプではありません。
ストレイトガールやベルカントは決して前半のスピードで押していくタイプではない好位馬であり、逃げることもある厄介な香港馬リッチタペストリーの出方がカギよなりそうです。
この馬としては主導権を握ることができるチャンスは引き続き大きく、外目から内に切り込んでいく形の方が主導権は握りやすいように思えます。
ただ、今の中山はエアレーション作業で路盤を柔らかくした前半からCコース替わりに使われて路盤が固まってきて急激に高速化しています。
もともとがエクイターフの野芝オンリーの馬場であり、超高速化まで行ってしまうとこの馬としてはパワー型的な要素が強く出ているためトップスピードやスピードの質といったところで優位に立てなくなります。
前走のセントウルSで時計面では目途を立ててきたとはいえ、中山で馬場が高速化すれば7秒前後、6秒台も考えられます。
この馬にとってはそこまで高速化しない方が良いのは間違いなく、前走の感じなら主導権をとるのは比較的容易で、馬場への適応力もつけてきているだけに、ここでも不気味な存在です。


ミッキーアイル
今夏の中山1200mでは、前掛かりの競馬に対応できるかどうかがポイントとなります。
その点は阪急杯の内容からは対応できそうな印象はありますが、今回は中山の1200m戦で、ベストかと言われると高松宮記念の様に一息入った方が良いというのはこれまでの傾向からも確かなので、中山1200mで33秒前後のペースになると不安は生じます。
この馬は古馬に限って言えば渋った馬場で結果が出ており、2歳未勝利で超高速馬場の中32秒台の走破時計で勝ち切ってはいますが、高いレベルでとなるとスワンSも宮記念も幾らか渋っていて阪急杯は不良馬場でした。
好走歴は幾らか時計が掛かっていてペースが上がり切っていないという条件が付いています。
33秒前後から淀みなく減速戦という形になっていくと不安は他の馬よりも大きいため、今の中山の馬場の高速化、先週は雨が降ってもあのレベルと考えるとやはり今のパンパンの良馬場になってくると7秒前後の想定となります。
逆に、今の馬場状態で雨が降ったりして各馬のペース判断が難しくなった時には馬場適性や総合力を活かして宮記念同様高いパフォーマンスを見せてくる可能性はあります。
理想は雨で重い馬場で内枠からの競馬となります。

★日曜日 共通B
中山11レース

セントウルS

ストレイトガール
昨年のヴィクトリアマイル3着馬。
平均ペースからの11.5 - 11.8 - 11.4 - 11.2 - 11.7と再加速戦で総合力が問われたという形で好発を切って最内枠からスッと下げながら 中団で我慢という形。
3〜4コーナーで最内を立ち回って2着馬メイショウマンボの直後に進路を取り、中団で直線に入ると直線序盤で進路取りに迷いがあってなかなか進路が見つからず、ラスト200mで空いたスペースを突いて伸びを見せると最後は一番いい脚を使っての3着となりました。
この馬は1200m戦でも平均ペースまでで後半のトップスピードの質、持続力を引き出して最大のパフォーマンスを見せていただけに、どちらかというと距離への対応力は持っているように思えます。
スピードを含めた総合力は昨年からも高いレベルにある1頭で、器用なタイプという事もあり内枠を引くことが理想です。
ただ、道悪は苦手で前走のセントウルSでも緩い馬場に脚を取られて苦戦していました。

ティーハーフ
岡崎特別では厳しい流れで馬群の中から脚を使って直線入りで抜け出したところをビッグアーサーに突き抜けられましたが、それでも最後まで伸びて3着以下は離しての2着。
この時のビッグアーサーはかなり強敵で、最後は差されたにせよ33.5-35.1のハイペースで中団で脚を溜めたと言ってもこの時点でペース適性の幅を広げてきた千種川特別完勝の伏線的なレースだったと言えます。
その後は一気の3連勝で函館スプリントを制覇して重賞ウイナーまで駆け上りました。
この馬は本質的にはトップスピードの持続力面を活かしたいタイプなため、その点で函館の1200mが適性的に合うかは微妙でしたが、函館1200mは3コーナーで緩むケースが大きく取り付きやすい分だけスプリント戦のイメージではなく少しスピードが足りない馬でも対応できるという点でこの馬でも対応できて重賞制覇となりました。
前走のキーンランドカップは中団の少し後ろから進め、4コーナーで外に出すと直線はしっかりと脚を伸ばしてコンマ2秒差の3着となりました。
キーンランドカップ組が本番でも好走しており、流れの向いた勝ち馬よりも強い競馬をしていただけにキーンランドカップ組で狙いたいのはティーハーフとなります。

★日曜日 共通B
中山11レース

スプリンターズS

アクティブミノル
この馬は控えると口を割って行きたがってしまうため、行ききる競馬に徹しています。
前走のセントウルSを10番人気で制し、本番でも穴人気しそうな軽量3歳馬。
2走前のニュージーランドTでは15着に大敗していますが、道中で内からぶつけられた事で馬が戦意喪失してしまい参考外の1戦です。
3走前のファルコンSは雨の影響で上がりの掛かる馬場状態で、稍重でもほとんど乾いており、荒れた内をノメりながらでも運んだ方が有利な状況でした。
ここでは早めに来られた分だけ厳しくなりましたが、最後はクビの上げ下げの際どい接戦で2着となりました。
前走の勝利はフロックではなく、道悪になれば更に斤量面で有利になりそうな1頭です。