まとめ

過去ログ607 2015/9/30 12:24

★土曜日 共通
阪神11レース
シリウスS

ナムラビクター
この馬は息さえ入れられれば要所のギアチェンジやトップスピード、ポテンシャル面といった後半の3要素はトップクラスのレベルにあります。
この3要素を引き出すためにもどこかでゆったりとした流れに乗りたいタイプで、阪神2000mで相性が良いのも芝スタートで序盤こそ速いものの『1〜2コーナーで明確に緩んでそこからの加速戦になる』という点が崩れずに後半の競馬がしやすい要因です。
トップスピード勝負でもポテンシャル戦でも戦える馬なので、前半のスピード要素さえ問われなければ安定して勝負になる馬です。
ここではこの馬のパフォーマンスが一枚抜けており、何よりトップスピードの質が要求されてもポテンシャル戦になっても強いというのは大きな材料で、阪神2000mで外枠を引けば崩れる要素はほぼなくなります。
ただ、内枠に入ると1〜2コーナーの淀みに巻き込まれるリスクはどの馬にも出てくるので、そこはミルコ騎手の出負け癖も含めて慎重に考えないといけません。
2コーナーで包まれて下げたりしなければ勝ち負け濃厚の1頭です。

マルカプレジオ
今回は得意の阪神2000m戦。
ペースが落ち着いてそこからのロングスパート戦なり、トップスピード持続戦ではこれまで見せてきたとおりしっかりと脚を引き出してくれそうです。
ベテルギウスSでも位置取り的に少々厳しい流れも直線でトップスピードに乗ってからの持続力を見せてラストは捕えました。
その点からも阪神2000mなら仕掛けがある程度遅れても対応できそうです。
ただ、この適性はほぼナムラビクターと同じであり、後半の総合力の要素に関しては同じ阪神2000巧者でも高いレベルで見せているのはナムラビクターの方です。
昨年の仁川Sではポテンシャル戦でナムラビクターに千切られており、トップスピード戦でも強いナムラビクターですが、対ナムラビクターで考えると仕掛けの遅い流れの方がワンチャンスはあります。
ここでは大崩れする要素は非常に少ない1頭で、後はできれば適度に脚抜きの良い馬場になれば更に信頼度は増します。

★土曜日 共通
阪神11レース

シリウスS

ダノンリバティ
現時点で古馬一線級相手に戦える武器は見せている1頭。
距離延長で前後半が速くなりやすい中弛みのシリウスSになると、ポテンシャル特化戦になる可能性が高く、仕掛けが遅れればL2最速が結構目立つレースにもなります。
特にL2最速戦でのトップスピード勝負になった時にレパードSでクロスクリーガーに直線入りで置かれていたことを考えると、今回はナムラビクターがいるということで楽ではありません。
中弛みからのロングスパート戦の形で、ポテンシャル勝負になれば面白い面もあり、前走はスピードを要求されて良さが出た事を考えると2000mへの延長で緩んでからの明確な後半勝負に対応できるかどうかが焦点となります。
今年はナムラビクター以外これといった強敵は見当たらず、前走の競馬から地力は普通に通用しそうです。
後は適性の問題で、芝スタートで中弛みになりやすいコースというのは間違いないため、外目の枠が理想です。
レース序盤は無理せず1〜2コーナーの中弛みで取り付くイメージで進められれば問題ありません。
ポイントは緩い流れになった時にしっかりと早めに動いていけるかどうか。
前受されて4コーナーが最速というような形になると置かれるリスクが出てくるため、そういう競馬にならないようにする事が重要です。
相手関係や近2走の内容からも、馬券になってもおかしくない1頭です。

アウォーディー
今回は芝スタートの2000m戦で、芝では先行できている馬なので、前走の感じと芝スタートからだということを考えればもう少し前目で競馬はできそうな感じはあります。
特にこの馬の場合は、L2の最速地点での伸びが非常に目立った馬なので、前で仕掛けを待つ形の方が良さそうなイメージがあります。
特にナムラビクターは要所で良い脚を使ってくる馬で、こことの比較で考えた時にナムラより後ろからとなるとL1でバテ差し切れるかは微妙です。
ダノンリバティもL1バテ差しタイプではあるので、その点との優位性を作るという点でも前目でコントロールしながら仕掛けのタイミングをワンテンポ待つというのが理想です。
ただ、最序盤はどうしても速くなりがちなコースで中弛しやすいため、前半無理をするというリスクが生じます。
その辺りは芝でも基本的には序盤にゆったり進めたいタイプだったので、上手く噛み合わせる必要があります。
条件的に見ても前走は前半溜めて後半勝負で脚を引き出してきているのは確かで、ここは中緩みで息は入れられるコースなので、そこで息を入れて後半加速していく中でのL2最速戦という形なら面白い要素は大いにある1頭と言えます。
この馬はダノンリバティよりは長距離色が強い印象があるだけに、期待したい一頭です。
この馬の好走条件は『外枠』で、外枠からレース序盤はゆったり進め、中弛みを上手く使いながら外から押し上げて行く競馬です。

★土曜日 見解
阪神11レース

第19回シリウスS(G3)
(ダート2000mとなった2007年以降の過去8年のデータ)

1番人気 (3-1-1-3)
2番人気 (1-0-1-6)
3番人気 (1-3-0-4)
4番人気 (0-2-2-4)
5番人気 (2-0-1-5)
6番人気 (1-1-1-5)
7〜9人 (0-1-2-21)
10人以下(0-0-0-43)

10番人気以下は(0-0-0-43)で全滅しており、単勝30倍以上では(0-0-1-51)で連対が無い。

馬齢データ
3歳 (3-0-1-8) 25.0% 25.0% 33.3%
4歳 (2-1-2-12)11.8% 17.6% 29.4%
5歳 (2-1-3-27) 6.1% 9.1% 18.2%
6歳 (1-5-2-23) 3.2% 19.4% 25.8%
7歳上(0-1-0-21) 0.0% 4.5% 4.5%
7歳以上で当日4番人気以下は (0-0-0-20)で全滅。

所属データ
美浦(2-0-1-21) 8.3% 8.3% 12.5%
栗東(6-8-7-70) 6.6% 15.4% 23.1%

関東馬で当日7番人気以下は(0-0-0-16)で全滅。

前走データ
中央重賞(3-5-3-29)
地方重賞(0-2-0-6)
OP特別 (0-1-4-46)
1600万下(5-0-0-7)
1000万下(0-0-1-4)