まとめ

過去ログ608 2015/10/1 9:12

★日曜日 1鞍
中山11レース

スプリンターズS

ウリウリ
前走のセントウルSでハナ差の2着。
例年よりは時計が掛かって力を要する馬場状態で、平均ペース。3〜4コーナーで最内を立ち回りながら脚を溜める形で進めて後方で直線に入ると、中目に進路を確保してそこから伸びてストレイトガールの前に出るも逃げたアクティブミノルを捕えきることはできませんでした。
この馬の最大の武器は緩い地点から最速地点での『ギアチェンジの速さ』で、前走のシリウスSはL2の最速地点で馬群を縫ってきたというパフォーマンスは大きく評価できます。
レコード勝ち実績もあり、パンパンの良馬場は問題無く、2走前のCBC賞では道悪適性も見せました。
そのCBC賞は2秒以上のハイペースで無理せずに後方からの競馬となり、最内で脚を溜める形。
直線でもインを狙って進路ができると内からするすると伸びてきてL1の手前で先頭列に並びかけ、一気に抜け出して外から3頭の強襲を封じ切っての勝利となりました。
馬場不問で内からロス無く捌ければ突きぬける力を持っている1頭です。

★日曜日 共通
中山11レース

スプリンターズS

サクラゴスペル
この馬は1200mでハイペースになってしまうと後半の脚が削がれていたのは過去のレースからは明らかで、7秒台の決着に対応するめどは立てられていません。
高速状態のスプリンターズSでは崩れており、過去オーシャンS2勝は少し時計がかかる馬場で、京王杯SCも雨が残る馬場でした。
良馬場で7秒前半の決着となり、淀みなく進んでくるとスピード面での不安が残ります。
比較的高速馬場状態で好走した一昨年の高松宮記念でもハクサンムーンが上手くコントロールしてややスロー気味の平均ペースでラストは甘くなって4着。
ハクサンムーンとの比較で見ても良馬場ではスピード勝負、総合力勝負どちらでも展開や進路どりが嵌らないと圏内は厳しいように思えますが、雨が降ってくると一気に浮上してきそうな1頭です。
前半はムリはしたくないタイプなので、少し馬場が渋ったところでポテンシャル戦になってくると、総合力型が上位を占めている今回のメンバー構成はチャンスがあります。
内での立ち回りに関しては朱鷺Sの内容から対応できる馬なので、少し渋って8秒半ばぐらいの決着、33.5-35.0ぐらいの流れで中団ぐらいからバテ差しとなってくる展開が理想です。

スギノエンデバー
一度だけ走っている秋の中山1200m、スプリンターズSでは外枠で3〜4コーナーも外々でついていけずに直線なだれ込んだだけでした。
この辺りからはなかなか強気にはなれません。
ただ、高速馬場適性は非常に高く、7秒台の決着では常に安定して上位に絡んできています。
また、総合力勝負になった超高速馬場だった福島民友Cでも強敵アンバルブライベンの3着に食い込んでくるように、高速馬場でトップスピードに乗ってからのトップスピードの持続力は侮れません。
昨年のセントウルSでは高速馬場のハイペース戦で後方を内目から上手く馬群を捌きながら差の無い4着。
今回のこのクラスではどうしてもポジションは後ろになってしまい、内枠から余程上手く捌ききれないとなかなか難しいメンバー構成と言えます。
タイプ的にはエンジンが掛かってからの馬で、このメンバーならインで我慢して展開待ちという競馬に徹する他に手段はありません。
馬場が渋ると良さは削がれてしまうだけに、理想はパンパンの良馬場での内枠です。

★日曜日 共通
中山11レース

スプリンターズS

ティーハーフ
能力、適性的に材料が乏しい1頭。
この馬は後半型スプリンターにありがちな持ち時計不足で、中山1200mではマイナス材料となります。
前半に脚を使わされても近走はある程度対応できており、以前ほどハイペースへの不安はありません。
それでも、函館スプリントSのパフォーマンスでは物足りず、対応できたとはいえ4走前の千種川特別のレースレベル的な比較で見ても強く推せるレベルにありません。
キーンランドCのパフォーマンスで見るとトーホウアマポーラにラストの脚で見劣っており、ポテンシャル戦に強いレッドオーヴァルにもL1が11.4の中で食い込まれているというのもマイナス材料です。
中山1200m戦で前半のスピードを最低限要求されることを考えると、いくらか恵まれないと厳しそうです。
内枠を引いてストレイトガールの直後あたりを狙えればチャンスはありますが、高速化しそうな馬場だけに、高速馬場適性が高くないこの馬にとっては苦戦する可能性が高いように思えます。
近2走も洋芝で結果を出しており、高速馬場になれば前半で置かれることもあるこの馬としてはやはり楽ではありません。


リッチタペストリ
恐らくこの馬はタイプ的にはスピードを活かしたいというのは間違いありません。
芝路線では香港スプリントもシンガポールのクリスフライヤーも、基本的には平均的な流れからの後半の総合力を要求されているレースになっていました。
その中で香港スプリントではペースをコントロールはできていましたが、この馬の良さを引き出せなかったという見方もでき、前走は緩い流れでポジション争いで見劣ったという点で見ても幾らか擁護できる材料はああります。
中山1200mという舞台に関しては意外と合うかもしれません。
中山1200mは下り坂スタートになるため、必然的にスタート直後のペースを引き上げやすいコースと言えます。
また、今回はハクサンムーンが競りかける意識が強い中でアクティブミノルもハナを主張してくるため、最序盤は結構ペースが上がる可能性があります。
その中でポジションを取って行く競馬なら2列目勢でこれといった馬がいないという点は面白い材料です。
ミッキーアイルやベルカントが積極的に前に行けば別ですが、中目ぐらいの枠から前2頭のやりあいを見ながら2列目のポケットを狙えればチャンスは生じます。
この馬はエアロヴェロシティほど強烈な決め手は持っていないので、ペースが上がり切ってスピード勝負になった方がチャンスが出てきそうです。
1200mで7秒台の走破時計を持っているというのは不気味で、血統的に見ても中山1200mはノーザン同士の配合が安定して走っており、ノーザン色が強い方がいいのでその点も問題ありません。
まず後半で加速ラップを刻むようなことはないコースなので、上手くコーナーで立ち回ってL1で踏ん張ってくるイメージは十分にできます。