まとめ

過去ログ613 2015/10/2 13:32

★日曜日 共通
中山11レース

スプリンターズS

レッドオーヴァル
前走のキーンランドCは、上位陣の中では一番苦しい競馬となりました。
34.0-34.6とややハイ程度でコントロールされ、レースラップがかなり緩んでしまいました。
3コーナーで凝縮してくる中でスペースがなく、ブレーキをかけ、4コーナーでも内目にいたので外に持ち出すまでにも時間がかかっていました。
直線序盤でもまだ進路確保できずようやく外に持ち出してから鞭が入って最後は伸びてきましたが結果は5着。
『2F戦で前を向けないまま後方に下がりつつ直線』という競馬はこの馬で一番やってはいけない競馬、それでもこの馬自身は猛烈に伸びていてラストは11秒前後のラップで恐らく自身はL1最速。
ウキヨノカゼが脚を出し切ったのとは対照的にこちらは全然脚を引き出せずにコンマ2秒差で、全く悲観する材料ではありません。

コパノリチャード
この馬のベストは阪神1400mで、そこで34秒前後のペースを作ってハイペースに持ち込む形が理想です。
中山1200ではハイペースについて行って対応できるスピードの質そのものも、また後半の要素を引き出す幅も持っていません。
ここで好勝負するには、かなり雨が降って馬場がズブズブにならないと厳しいように思えます。
この馬が崩れる時はオーバーペースに依ることが多く、年末〜3月辺りの阪神1400mでタフな馬場ならパワー型スピードを活かせるので上手く嵌っている感じですが、1200m戦になると序盤に無理をして崩れることが多くなっています。
昨年のスプリンターズSは中団で不発でしたが、11.3 - 11.9 - 11.3 - 11.9というラップで中団馬群の中3コーナーでブレーキを踏まされながら直線での加速とかなり厳しい競馬になりました。
逃げ番手、好位、距離に関わらずこの馬の好走条件は4歳以降は基本的に前掲ラップでしか結果を出せていません。
雨が降らずに良馬場になると買いづらい1頭です。

フラアンジェリコ
この馬は1800〜2000mぐらいが一番合っている感じがあります。
前走の京成杯AHは落ち着いた流れになってしまい、そこで後方でハッキリと脚を溜めて後半のトップスピードを引き出してきました。
福島記念でも序盤無理をしなかったこと、3〜4コーナーで上手く立ち回った事でトップスピードに乗せる余力を作れたという感じです。
この馬はマイル戦でもやれていますが、準OPの内容を見ても早めに動くと甘くなり、ペースが速い中で序盤を急かして良さが出るタイプでないのは確かです。
スピード面で考えれば1800〜2000mで無理なく競馬をするのが理想で、現時点で中山1200mが合うとは思えません。
ただ、福島記念でやれているように高速馬場そのものは問題無く、スピード決着になってハイペースだとついていくのに苦労して脚を引き出せない可能性が高くなりますが、馬場が重くなって平均ペースぐらいまで落ち着いてくるとチャンスは生じます。
この馬は後半の速いラップに対応できており、比較的高いトップスピードを備えており、持続力もマイル〜中距離路線で戦えるレベルのものを備えています。
馬場が高速化すれば余程上手く嵌らないと追込み馬には苦しいレースだけに、平均ペースぐらいに落ち着いて団子状態が理想です。
それでも同タイプのウキヨノカゼはそういう展開だとかなり手ごわいタイプだけに、勝ち負けに絡むというのはなかなか考えにくい一頭です。

マジンプロスパー
今年はパフォーマンスを落としてしまっている1頭で、函館スプリントSではかなりのハイペースに先行できず中団だったものの、その分脚を引き出せたというわけでもなく同日500万下と比較しても明らかに見劣る走破時計でなだれ込むだけの競馬となりました。
前走のキーンランドSも平均ペースで先行策から前を向ける先頭列の外目で追走しながら直線で追い出されての反応もなくオメガヴェンデッタに反応の差で見劣ってしまいました。
今年のこの馬のパフォーマンスでは狙いづらい1頭です。

★日曜日
中山8レース
キョウエイハピネス
陣営が『1000万クラスでも勝ち負けできる馬』を評価している1頭。
4走前は1000万クラスでクビ差の2着。
この時は前日+当日雨で表面が湿ったダート。
キョウエイハピネスとヴェアリアスサマーが併走で逃げるも、前半34秒6とかなり遅いペース。道中も捲る馬はおらず、直線でキョウエイハピネスが押しきりそうな構えでしたが、そこに大外枠のチュウワベイビーがジリジリ迫り、最後に差し届いた格好。
ペースが遅めで馬群がほとんどバラけず、外を回して惰性が効いた馬でないと上位に食い込めなかった1戦です。後方追走の馬も遅いペースに気を使わず控えすぎで、恵まれた2着でしたが、2走前には500万下をアッサリ勝ち上がり、再昇級の前走は半馬身差の2着。
スタート後になかなか先頭が決まらずしばらく4〜5頭で雁行する展開となり、3コーナーでは外のアトランタが優勢で、内ヒカリマサムネとキョウエイハピネスとで1列目を形成していまいた。
前半は33秒4で結構速いペースとなり、コーナーでは隊列も縦に伸びていました。
しかし直線先頭だったアトランタに内からキョウエイハピネスが差し返し、好位内を追走していたワディが悠々と前を交わしての勝利となりました。
キョウエイハピネスは外から来られる形になり、息が入らずに厳しい展開となりましたが、それでもコンマ1秒差に踏ん張ったのは大きく評価できます。

セクシーボーイ
再昇級となった前走は2着のランドクイーンがハナを主張して速い流れとなり、セクシーボーイは中団からの競馬。
4コーナー手前でムチが入り、手応えがもう一つでしたが直線入り口で外に出されてからはグイッと伸びていました。
先行同士の決着だった事を考えると、内容は悪くなく、安定して走れるようになってきました。


ディアゴッホ 
4走前は乾いた馬場で内が有利な状況。
初ブリンカーのダイワコンシードが速いダッシュで行ききり、4コーナーで4馬身以上リードを取るも、直線に向くとアラアラになってしまい2番手集団が一気に交わしていく展開。
隊列が一変し、好位組の減量騎手同士の叩き合いとなって、最後は49キロオルフィークと51キロトウショウデュエルが同着。
コンマ1秒差3着のディアゴッホは57kgを背負って並んでの叩き合いとなってしまったのが敗因と言えます。
ディアゴッホは休み明けで速い時計が2本だけで、道中は終始突っ張るように走っていました。
叩かれた次走は相当上積みが見込めましたが結果はハナ・クビ差の3着。
この時はパドックでは何かを気にする素振りを見せ、再三立ち止まってメンコを外されており、普通の状態ではなかったように思えます。
2走前には500万クラスを勝ち上がり、相性の良い中山コースで上位可能の1頭です。

★土曜日
中山10レース

マイネグレヴィル
前走は開催最終週の荒れ馬場で上がり掛かる状況。
前回で大逃げが成功したカウニスクッカが、ここも追っ付けて主張し、2コーナーで後続に1秒近いリードを開いて逃げましたが、2番手のナインテイルズが頑張り3コーナー過ぎで捕まえると、それを目標に後続も一斉に追い上げ、4コーナー出口では10頭ほどが良い手応えで接近。
マイネグレヴィルはラスト1ハロンで先頭に立ちましたが、自身の進路を抜けてきた勝ち馬の強襲にあって2着。
馬場は悪化すればするほどパフォーマンスを上げるタイプで、馬場に注意が必要は1頭です。


キングカラカウア
昇級戦の前走はパンパンの良馬場で、どの馬も行く気がなさそうで、内のシンボリジャズが先手を引き受ける形となりました。
向正面でペースを落としすぎたりはせず、どんどん行って隊列も縦に伸びる展開となり、結構厳しいペースでしたがシンボリジャズは追撃を振り切って直線粘り込み、直線半ばでロスなく運んでいたショウナンバッハが馬群を割って差し勝つ格好となりました。
馬場の外を回った組は追い上げが間に合わず、大逃げに近い形に騙されたのか、後ろの組が楽をしすぎて仕掛けが半端になってしまいました。
キングカラカウアは直線で先団の外から伸びて来ましたが、逃げ馬を捉えきれずに最後は勝ち馬に内をスクわれてしまい3着となりました。
今回は昇級2戦目でベストの中山2000m先となります。
間隔は開きましたが馬体は充実しており、稽古も目立つ動きを披露しているだけに、いきなりから狙える1頭です。


ガチバトル
福島巧者で、前走の福島は場内にそこそこ強い風が吹いており、内の芝が枯れ始めて若干外差し優勢の状況でした。
押し押しで内枠のヒロノプリンスが逃げて、後続も縦には伸びずくっついて離れない展開。
遅すぎもしないペースで淡々と逃げ、3〜4コーナーでもバラけずほとんどの馬が一団で固まったままとなり、3コーナースパートで同時に動いてるので、時計の速い決着で脚が続く持続力があるかどうかの勝負となりました。
ガチバトルは内でロスの無い競馬をしており、4コーナーから直線も内目を捌いて巧みに立ち回って渋太く伸びて2着。
今回は中山コースで信頼度は下がります。