まとめ

過去ログ619 2015/10/8 22:28

★日曜日
東京7レース

エバーシャルマン
データ
前走のフローラSは開幕週で絶好の馬場。レース序盤に好発を決めたシングウィズジョイと外枠から行き脚ついたグリシーヌシチーが並ぶが、競り合いにはならず、好位組も押さえ込んだままとなりペースが上がらずに直線でも縦に長い状態。後方の馬もほとんど33秒後半〜34秒前半の脚を使っているものの隊列が全く変わらず、流れが遅くなって内枠有利な馬場となりました。同馬は中団の切れ目で折り合っていましたが。ポジションさが響いて5着まで。2走前は雨上がり後で乾きかけの馬場で、内が有利な状況。最内枠で51キロのファインドヌーヴが好スタートを決めて先手を取り、2コーナーで若干緩んだぐらいで平均的なラップを刻んで逃げる展開。コーナーでもそれほど馬群が固まらず4コーナーで隊列が斜め、外を回した馬がほとんど間に合わない形。持続力が問われる流れになり、ほとんど前の2頭で決着するかと思われたところに、序盤最後尾にいた同馬が鋭い末脚で追い込んでクビ差の勝利。前走は展開に泣きましたが、東京向きのタイプだけに、見直しが必要です。

開幕週絶好馬場も速い上がりが出る差し優位馬場。最内枠から押してるノットフォーマルを制して逃げたのは、ダート馬のカンデラ。2コーナー手前からペースダウンして先団の馬が折り合い苦労する展開。向正面で4頭−4頭−4頭と雁行で進む流れになり、3角過ぎからペースアップ。4角外から被せて動いたホワイトエレガンスが先頭に立ち、2列目が脚色一緒で苦しむ中、クインズミラーグロが鋭い脚で伸びて差し勝った。0.4秒以内に10頭が紛れ込む大接戦だったが、休み明けで大幅体重増減のあった馬はどれも苦戦していて、夏場に上向いてきた馬同士の決着。オークス4着馬も重賞勝ち馬も、ここでは本領を発揮できなかった。

内側に蹄跡は残るがパンパンの良馬場で時計も速め。出遅れ多数で、それまであまり逃げていないエクストラファインが先導し、2番手に大外枠のレトロクラシック。集団はそれほど縦に伸びず、出遅れを挽回した以上の脚を使いたくないのかペースは落ち着いた。直線に向いて十分に脚を溜めてた逃げ番手馬がスパート、上がりを33秒台でまとめて一杯に粘り込みを図る。後続はそれ以上の末脚を繰り出せず、ロッカフラベイビーも2着争いに辛うじて押し上げるのがやっと。結局位置取りの差で行った行ったの決着となってしまった。逃げと番手が入れ替わっただけ。重賞で好走した馬が複数いたにも拘らず、どの馬もまともな上がり適性を持っていなかった。先導する馬がいなかったのも影響している。

マイネルヴェルス
Mペースの持久戦。一旦の緩みはあるものの、ロングスパートに近いほど脚を使わされる流れ。さすがに外からの脚色も目立ちだしているが、それでも勝ち馬は内から。1,2着馬の着差は内外のルート差と言ってもいいだろう。

多少荒れているが内側の芝も復活し、標準より速いタイムが出る馬場。今の煮詰まり気味のメンバーで、2分14秒台はかなり速い決着。ダートからの転戦馬が先行集団を固めてた展開だったが、ラップが急に落ちた個所はなく、後半もやや長めのスパートが必要になった。走破力、総合力が問われた展開で、上位馬は素直に能力を評価していい。


ミュゼダルタニアン
パンパンの良で上がり性能必須の差し有利馬場。大外トーセンスパンキーが先導し、ほとんど外枠の馬が好位を固めてスローの展開。道中全く動きがなく4角に向き、直線から速い脚を比べる瞬発力勝負に。最後は道中全くロスや不利のなかったレーヴミストラルが差し切った。走破時計は遅い方、ずば抜けた速い脚でもなく圧勝でもなし、タフなダービーに向けては疑問も残る内容。

トルークマクト
乾いた馬場で内外フラット。最初接触あったがワンダフルワールドが押して逃げ、スタンド前以降は大きくペースが緩む。2周目向正面から先行勢も仕掛けて動き、差し馬も同時に接近。ここからロングスパート勝負に。4角で逃げ馬も脚が続かず苦しくなり、馬群の外を回って接近した差し馬同士の凌ぎ合いになる。最後まで平坦なラップが続いたように持続力勝負で、人気馬同士の決着。4角出口の集団の真ん中より後ろで若干の渋滞あり。

★土曜日
東京10レース

エイシンアロンジー
データ
前走は1〜2コーナーで緩むが向正面から速くなる展開となりましたが、道中はソロっと行かせて折り合って手応え良く追走。勝負どころで促して徐々に前に取りついて行き、直線に向いてスムーズにスペースも出来ていましたが勝ち馬が抜け出す時について行けず、1馬身差の2着となりました。休養前の1戦でもスロー気味の展開で4コーナーで一気に馬群が凝縮し、直線横一線の叩き合いでハナ差の2着。休養前よりもレース内容が良化しており、このクラスでは力上位の1頭です。


全面的に蹄跡目立ち、直線内ラチ沿いが緩んで伸びにくい馬場。スタンド前からすぐストーミングが単騎逃げになり、すぐにペースダウン。向正面はかなり慎重。道中ほとんど皆手綱引っ張りきり。3角過ぎからエイシンアロンジーが捲って押し上げてペースアップし、直線の叩き合いでストーミングが脱落。エイシンアロンジーが抜け出す所に、最後馬群の中からフォルトファーレンが伸び、人気2頭の叩き合いをエイシンアロンジーが制した。離れた3着争いは、上手く馬場の悪いルートを避けて通れたアワフレイムが、最内のキッスアフィニティを抑えた。全馬余力十分のスパート勝負で、人気馬の地力が勝った展開。

アルバート
消耗戦差し決着。逃げたヘイローが飛ばして後続に脚を使わせる展開。勝ったアルバートは内々をロスなく立ち回ってアッサリ抜け出す完勝。函館でも堅実に脚を使えていたが、良馬場だった今回の方が明らかに切れた。2着のシュヴァルグランも外を回ったことを思えば力上位の内容。

テスタメント
僅かに時計掛かる差し馬場。スーサングレートの毎度の逃げに対し、早くからアドマイヤケルソなどが捲って接近。ペースこそそれほど速くないが、あまり前の組が楽できず4角出口で馬群が凝縮、脚を使いながらのスタミナ合戦になる。一旦は好位で流れに乗ったサムソンズプライドが抜け出す。直線一度包まれていたはずのマリアライトが、坂上立て直しながらの末脚で最後差し勝った。それほどラストの上がりも速くはなく、加速性能よりも体力比べとなった流れ。

内目が荒れて外差し有利の傾向。スタート直後のストレートで叩き合いのハナ争いをしたために結構序盤が速くなってしまう。2コーナー過ぎで先行集団と後方集団とで分かれ、3角で差し馬勢が押し上げてくる流れ。直線は横一線の叩き合いとなり、外を回る差し馬が優勢。前走は距離不足で馬場も悪く大敗したファントムライトだが、今回は地力の高さを示せた。テン争いと外差し馬場も含め、先行勢はやや厳しい流れになったか。

★土曜日 見解
東京6レース

アカノジュウハチ
乾いてパサパサ、上がりが掛かる馬場で比較的前有利。アンヴェイルが特に追わず先頭、2番手がセイカアヴァンサ。追っ付けてアムールスキー、外から押してマイネルカペラと2頭−2頭の隊列にすぐ決まる。1周目はかなりスローペースに落とし込んだが、誰も捲っては動かない。2周目向正面から徐々にスパートし始め、アカノジュウハチを含めた5頭でほぼ固まる。しかし人気のアカノジュウハチは4角手応え甘いようで内を回り、直線外に持ち出しても反応しない。前に行った2頭の一騎打ちとなり、最後はセイカアヴァンサが斤量の差で交わした。序盤の貯金が活きて行った行ったの決着に。断然人気のアカノジュウハチは展開で負けたというよりも、スイッチが全く入らず最後もバテている。


湿った馬場。道中緩みどころの無い一貫ペースでスタミナ勝負。上位2頭には向いた展開となった。時計も良い方。3〜6着馬はスタミナはある程度示せている内容だが、時計に課題がありそうな負け方。

離し逃げの展開で隊列縦長。大きく緩むところがなく、Mペースの持久戦に。後続も4角で差を詰めてきたが、逃げた馬が止まっているわけではなく、後続は後続で長く脚を使わされている。結局スタミナ必要な流れになった。内よりは外の方が伸びが良い。