まとめ

過去ログ628 2015/10/22 17:46

★土曜日
東京3レース

ジェラシー
かなりの猛暑。馬場は荒れてるが前有利、外差し厳しい状況。出遅れ多数の中、カネトシヴェローナが様子を見て逃げる。コーナーで相当ペースを落として馬群が固まった向正面で、最初出遅れていたゲッカコウが一気に捲って先頭に立ち、そこから流れが動く。ひと塊の集団がそのまま直線に向き、全馬ほとんど脚色一緒になってしまう。外からリップルトウショウが最後ジワジワと伸びるが、勝ち馬には僅かに及ばず。結局捲った判断が正解で、有利なルートを通ってゲッカコウがギリギリ凌ぎ切った。上位僅差に迫った馬はみな伸びているのだが、相手に合わせすぎて脚を余している。松岡正海騎手の好判断で勝てたレース。


ダイワリアクション
超スロー上がり3F勝負。馬場は荒れてきているように見える。直線での伸びが良かった1、2着馬も、そういう馬場を全く苦にする様子のない脚力と走りだった。まだ2000mは2歳馬にとっては長距離にも等しく、超スローでも体力が続かない馬も多い。

ディヴェルシオーネ
雨上がり馬場で乾きかけ。出遅れ多数。内からサンニードルスがヨレながらも持ち直して逃げ、他に誰も先行せず大外枠で出遅れた2頭が2番手に取り付く流れ。2コーナー過ぎでかなりペースが落ちる。向正面ではどの馬も引っ張りきり。特に捲りもなく淡々と進み、4コーナーで逃げ馬がスパートするが、一度開いたリードを坂でアッサリ詰められる。外3番手にいたスマートアリシアが楽に抜け出し、2列目で構えていたイチゴアミーラが急接近して2頭の叩き合い。着差は縮まったが、最後はスマートアリシアが余裕で押さえ切った。逃げたサンニードルスはかなり脚色悪く、離れた3番手には内で構えていたマオノココロが入線。断然人気のアウェイクはスタート直後に不利を受けて道中全く動かず、直線だけの競馬をして離れた5着。全体の時計もかなり遅く、溜め殺した馬が多すぎ。

ノンシュガー
Mペース持久戦。2歳中距離戦にしては案外流れたペースになり、差し、追い込み向きの展開となった。1、2着馬も含め、上位は流れが向いた面はある。直線入口からいろいろゴチャ付いている馬や不利を受けている馬もいて、見直し候補が多いレース。

ミヤビエンブレム
超スロー直線勝負。2F目が14.6秒と一気にペースダウン。あまりにも遅すぎたため、グランアルバスが2角で先頭奪いそのまま逃げる形。それでも全体的には超スロー。グランは直線全く粘れず。代わりに先行、好位勢が脚を伸ばし、内からマツリダバッハが抜けた。上がり勝負の形だと2〜4着馬辺りとは加速性能の差が顕著だった。

★日曜日 共通
京都11レース

菊花賞

ワンダーアツレタ
この馬はトップスピードの持続力以外は高い水準にある馬で、距離延長でポテンシャル戦になると怖さが増します。
また、ポテンシャル戦でもトップスピード戦でも要所で動いていく流れの中では見劣っておらず、ギアチェンジ面、機動力という点では非常に高いレベルにある1頭です。
前走は仕掛けを待つ流れでラップ的には淡々と進んでいましたが、その中で直線入りで一気に抜け出せています。
ポテンシャル戦なら長く脚を使えており、ここでは十分怖い存在になりえる1頭です。
血統的に見て3000mはどうか、という感じはありますが(ミスプロ×ミスプロ…)父は割と中距離前後で結果を出す馬が多いエンパイアメイカーで、その母父がエルグランセニョールなのでミスプロの中では長距離をこなしても不思議はありません。
長距離でゆったり進めつつポジションを取れるというのはプラスで、トップスピードは問われない方が良いタイプだけに京都の3000mで前々から早めの競馬に持ち込めればチャンスは広がります。
まだ底を見せていない馬で、長距離は嵌っても驚けない競馬をしてきているので、穴馬としては魅力的な一頭。

★土曜日 共通
東京11レース

富士S
フルーキー
この馬の場合、高速馬場でスピードが要求されてどうかという面があります。
基本的にはパワー型の印象が強く、高速馬場で総合力勝負になってしまうと不安が生じます。
スピード面に関してもマイルではまだ高いレベルのモノを問われていません。
基本的にスローのレースばかりになっており、好走歴は東京新聞杯や前走のポートアイランドSのように速い時計を要求されない緩めの流れでのトップスピード持続のL1バテ差し戦です。
近2年の富士SのパターンではスローからのL3最速戦になっているのでこういう展開なら力を発揮できますが、前後半がフラットになって仕掛けが遅れる形になったり、完全な前掛かりになった時にスピードタイプに押し切られるといったケースは懸念材料と言えます。
サトノアラジンは後半の要素という点では強力なライバルで、同じ位置からのトップスピード持続戦になればエプソムCの内容からも一枚見劣ります。
また、クラリティスカイは総合力が高くてある程度のペースまで許容出来てペースアップから質の高いトップスピードを長く使ってこれます。
ロゴタイプは前半のスピードが高く、ハイペース気味でも良いという点で考えてもこの馬としてはどの舞台に上がってもワンパンチ足りません。
高速府中のマイル戦では強気になれません。


ロゴタイプ
この馬は皐月賞を58-60の2秒ハイで強烈な脚を見せているように、本質的にはスピードタイプだと言えます。
単調な流れで後続に脚を使わせて後半の要素を削ぐことがこの馬にとってはベストで、それがマイルでできるかどうかがポイントになります。
マイルでもこのメンバー構成でスピード負けすることはないため、まずは逃げ馬を突く様な意識でしっかりと競馬ができるかどうか。
昨年のマイルCSでも45秒前半ペースで3〜4コーナーで外々を回しても一定以上にやれていた事から、32秒を走破時計としてもレースラップで45.5-46.5ぐらいで進めたいところです。
中距離では甘くなりがちですが、この距離なら動いていけるため、2列目外から様子を見ながらしっかりと早めに抜け出す競馬が理想です。
サトノアラジンに対して強烈な武器を持っているとすればこの馬となります。
サトノアラジンは後半のトップスピードの持続力・質のレベルは高いモノを持っていますが、マイルで厳しい流れに対応できるかはまだ未知数です。
後半の総合力が売りのクラリティスカイや高速馬場でのスピード勝負に疑問があるダノンプラチナらを相手と考えるなら、高速馬場でペースを引き上げていくのが上策と言えます。


ヤマカツエース
今回は良くない条件で、高速馬場となるとトップスピード戦になる可能性が極めて高くなります。
トップスピード戦ではアーリントンCやNHKマイル含めて目立つ脚を引き出すことはできておらず、NZTや北海道2戦からもポテンシャルが問われた方が良いタイプだけに厳しそうです。
馬場に関しては高速馬場での実績がないため、今回の府中マイル替わりはマイナス材料です。
馬場が重ければマイルの消耗戦でも合うと思いますが、11秒前後のラップが問われてくると苦しい立場なので、この条件では狙いにくい1頭です。