まとめ

過去ログ629 2015/10/23 9:55

★日曜日 共通
京都11レース

菊花賞

ミコラソン
500万下も勝っていない馬で、どういう展開でも厳しそうな1頭。
ポテンシャル戦でも甘く、トップスピード戦でも甘いため、この舞台でどうこうといえるレベルに上がってきているとは言えません。
この馬が出てきた理由はノーザン勢の戦略的なアシスト役としての存在、内でポジションを取りながら露払いの役回りになる可能性が一番高いように思えます。
幸い内枠を引き当てたことでノーザン勢としてはこの馬の直後を狙いながら道中は折り合いの壁役として、3〜4コーナー以降は恐らく外に出すことで内のスペースを後ろのノーザン勢の各馬に与える役目になる可能性が高いように思えます。
こういう馬が内でポジションを取ってきそうで、枠的にもサトノラーゼンやベルーフといったところのアシストはしやすそうです。
ラビットとしてペースを作るというよりは内のスペースをキープして後続に対しての選択肢を残す役としての参戦と考えるなら、今回の枠の並びを考えるとサトノラーゼン辺りの直前につけて進められれば役目を果たす事は可能です。


マサハヤドリーム
トップスピード戦では厳しい馬ですが、前走の小倉2000mの内容は評価できます。
上手く流れに沿って進められたとは言ってもL3最速戦でトップスピード面もある程度問われた中でしぶとく伸びて勝ち切ったのは評価できます。
今回の7枠13番は良い枠とは言えず、能力的に最上位勢相手に見劣り、距離面も青葉賞から不安があります。
前走もパフォーマンスを上げてきたと言っても他の上り馬でも1000万下でもっと強烈なパフォーマンスを見せているだけに、相手関係と相対的に見て良い材料は乏しい1頭です。

タガノエスプレッソ
京都3000mで超高速馬場なら馬場適性に不安は無く、前走で脚を溜めてレース序盤で無理をしなければ引き出せている事から、ダービーは恐らくオーバーペースが崩れた要因と言えます。
総合的に考えても『流れ』や『通す場所』次第で十分馬券に絡むチャンスはあるように考えていましたが、8枠16番は最悪の枠と言えます。
しかも外2頭はいずれも逃げ馬でほぼ大外枠に等しい枠順です。
内に潜り込むには最後方ぐらいまで下げる必要があり、最序盤ポジションを取るにしてもそこまでのスタートを切れる馬ではないので非常にむずかしい選択を強いられます。

アルバートドック
白百合Sの内容から考えても高速京都の馬場は合うはずで、この馬としてはゆったりと進めながらトップスピードに乗せつつそれを直線平坦で維持してくるというのが理想です。
この馬の場合はトップスピードの質を持っている馬なので、動いていくよりは中団辺りで早い段階でポジションを取ってしまってそこからジッとしながら3〜4コーナーでも最内を立ち回って直線でのトップスピード勝負で上手く乗せていけたら面白いように思えます。
その点でも阪神外2400mのようなコースから超高速京都3000mに替わるのはプラスです。
神戸新聞杯の場合は明らかに後ろ過ぎたポジションが響いたため、それほど悲観する内容ではありません。
今回は9番枠が微妙ですが、内を狙えるチャンスは十分にあります。
最上位陣相手との比較では超高速馬場となると京都新聞杯の内容から、サトノラーゼンは手ごわい相手で、上手く脚を溜めるか前が早めの仕掛けをせざるを得なくなっての自滅というような展開的なアシストは欲しいところです。
キタサンブラックも高速馬場そのものは対応できるタイプでこれも強敵ですが、ラストは甘くなりがちなので淀でコーナー最速なら十分逆転可能です。
逆にポテンシャル特化タイプのブライトエンブレムは成功法で同じような位置からの競馬になるとトップスピードの質でこちらが優位に立てます。
ブライトエンブレムが向正面から動いていく形になった時にポテンシャル勝負で対抗できるかは京都新聞杯の内容からは微妙です。

ベルーフ
小倉記念のパフォーマンスは評価でき、アズマシャトルが56kg、こちらは54kgなので年齢差を考えるとハンデとしては1kg重く、勝ちに行ってあの競馬ならポテンシャル戦では侮れません。
2000mでスピードを見せてきた事と、前走でも掛かり気味な面を見せていたことは不安材料で、小倉記念も含めて少し時計がかかる馬場で結果を出しているという点も考慮に入れると今の超高速京都がプラスになるかと言われると多少不安な面もあります。
前走や健闘したスプリングSのように要所での反応、ギアチェンジが問われるレースでは脚をなかなか引き出しにくいため、勢いをつけて進めたいという点では積極性を併せ持つ浜中騎手とのコンビは川田騎手よりも合う可能性は高いように思えます。
内目の枠を引いたことでサトノラーゼンを目標にする事が可能で、特にこの2頭は同厩舎でもあり内で連携を取りながらという競馬もあり得ます。
前走の負け方は馬券的には非常に良い負け方で、ここで狙いたいなと思わせる反応負けでした。
菊花賞なら3コーナーの下りから加速する流れになるため、しっかりと流れに沿って競馬ができれば、地力は見劣らないだけにチャンスは十分にあります。

★日曜日 共通
京都11レース

菊花賞

タンタアレグリア
ダービー以外のレースから判断すれば積極的には狙いにくい馬で、セントライト記念は他の馬が仕掛けが遅れる形になった中で理想的に動けていながら甘くなったというのは不満です。
青葉賞のレベルでもL1は甘くなっていましたが、ダービーでは後方で脚を溜めてしっかりと長く脚を使ってきそうな気配があった点が不気味です。
ただ、ダービーではレコード決着となる速い流れで直線だけの競馬に徹したことで相対的に他の馬よりも長く脚を使ってきた印象を受けた可能性もあります。
スタートに関しては、青葉賞やセントライト記念は好スタートを切れており、安定しませんがゲートをしっかりと出て内で壁を作りつつ前々で折り合うという競馬ができれば超高速京都の3000m戦なら何とか対応してしまう可能性もあります。
理想は好位で仕掛けを待って3〜4コーナーでロスなく立ち回る展開です。
外枠を引いて良い馬ではないため、枠の比重が大きい1頭で勝ち切るまでには明確な武器がない事から余程上手く嵌らないと厳しい1頭です。

マッサビエル
とにかく最序盤が弱い馬で、超スローの神戸新聞杯でも最序盤のゲートが甘く、二の脚がつきませんでした。
これでは後方からの競馬になるのは明白で、菊花賞は距離延長するとはいえ前半の1000mは60秒台平均では入ってくるため、ゲートが下手でエンジンの掛かりが悪く二の脚の遅いこの馬ではポジション取りは絶望的と言えます。
菊花賞は基本的には中盤の1000mで緩みやすい傾向があるため、ここで前を向いて押し上げていきながら3コーナーまでにロングスパート戦に持ち込めるかどうかがカギとなります。
これができないと勝負に食い込んでくるのは不可能で、この馬で一発があるとすれば誰かが動いた直後を突いて3コーナーが来るまでにロングスパートを開始し、3〜4コーナーで極端に速いラップを刻ませないように進めて外を回すロスを小さくすることです。
ある程度縦長になる可能性が高いため、最後方からだとインを上手く立ち回れたとしても直線で届ききるにはバテ差しだけでは難しいように思えます。
2走前の内容は高く評価できますが、ああいう競馬を展開していけるかどうかは疑問で、65秒ペースだからこそついていけたとも考えられます。
悪い条件が揃っているだけに、狙いにくい一頭です。

スピリッツミノル
丹頂Sの内容、ダービーでの甘さも含めて買い材料には乏しい1頭。
主導権を取れた京都新聞杯で仕掛けどころも上手く進めていきつつも早い段階で差を詰められている事から、少なくともこの距離で同じような位置取りからの競馬になると辛いように思えます。
チャンスがあるとすれば単騎逃げで、単騎番手で後続を引き離しての逃げ残りの可能性を探ることぐらいです。
正攻法では京都新聞杯からも厳しいのは明白で、大外枠を引き当ててしまったのはかなり厳しいと言わざるを得ません。
後続との差がないと難しい馬で、ポテンシャル戦でも早い段階で下がってしまった丹頂Sの競馬を考えると多少無理をしてでもハナを取って単騎逃げに持ち込みたいところです。

★土曜日
東京6レース

ポルトボナール
高速不良時計勝負。前半から淀みない流れで、結果2分9秒台という高速決着。単純に時計だけ見ればかなり速いが、そういう馬場というだけ。逃げて粘っていた2着馬だが、最後の最後で勝ち馬が捕らえた。3着馬にとっては時計速過ぎか、最後は一瞬脚に。2着馬の後ろ、勝ち馬の内側に入ってしまい、進路がなくなってしまった4着馬。脚を余している。

オペラハット
データ
前走は水浮く超高速不良馬場の高速馬場。最初前に出ていたのはマルマロスでしたが、1周目スタンド前からジャストヴィークルが抑えながらも先頭に出て行って、どんどん引き離して逃げる展開。向正面半ばから2番手以下の集団が接近し始め、先頭のマルマロスが3コーナーで交わしたのを合図に後続もどんどん追っ付けて進出。ペースは楽にならず、ハイスピードのロングスパート勝負になり、地力で勝るスギノハルバードがいいタイミングで動けて凌ぎ切った格好。スピードがないと勝負にならなかった1戦で、オペラハットは3〜4コーナーで手応えが悪くなってしまい、そこで離されてしまい8着。脚抜きの良い馬場では分が悪く、良馬場で見直したい1頭です。

乾いて時計掛かる良馬場。ライトオブホープとソワンドタイガーが最初競り合うものの、ソワンドタイガーが行く気なしでライトオブホープの楽逃げ。道中はハロン14秒台もあるぐらいの遅い逃げで、周りの馬も先を争う様子なく超スローに付き合う。そのうちアカノジュウハチが持ったまま外をジワッと進出、直線団子状態の中からアッサリ抜け出した。直線半ばでヴィンテージドール、オペラハット、タイセイボルトの叩き合いとなるが、坂上はオペラハットが凌いで2着に。前回気の抜けた走りをしてたアカノジュウハチだが、今回はまともに走った。

アンジュリンブレス
一貫ペース持久戦。隊列決まってから13秒弱がずっと続く流れ。先行馬にとっても楽な流れではないが、1、3着馬は4角でそれぞれ2、1列目には追い上げており、長く脚を使うことが要求された。が、さすがに3着馬は少々厳しい面も、最後は外から伸びてきた2着馬に捕まった。逆に、展開厳しい立場ながら4着馬の粘りは目立つ。

アムールスキー
乾いてパサパサ、上がりが掛かる馬場で比較的前有利。アンヴェイルが特に追わず先頭、2番手がセイカアヴァンサ。追っ付けてアムールスキー、外から押してマイネルカペラと2頭−2頭の隊列にすぐ決まる。1周目はかなりスローペースに落とし込んだが、誰も捲っては動かない。2周目向正面から徐々にスパートし始め、アカノジュウハチを含めた5頭でほぼ固まる。しかし人気のアカノジュウハチは4角手応え甘いようで内を回り、直線外に持ち出しても反応しない。前に行った2頭の一騎打ちとなり、最後はセイカアヴァンサが斤量の差で交わした。序盤の貯金が活きて行った行ったの決着に。断然人気のアカノジュウハチは展開で負けたというよりも、スイッチが全く入らず最後もバテている。

タイセイボルト
乾いて時計掛かる良馬場。ライトオブホープとソワンドタイガーが最初競り合うものの、ソワンドタイガーが行く気なしでライトオブホープの楽逃げ。道中はハロン14秒台もあるぐらいの遅い逃げで、周りの馬も先を争う様子なく超スローに付き合う。そのうちアカノジュウハチが持ったまま外をジワッと進出、直線団子状態の中からアッサリ抜け出した。直線半ばでヴィンテージドール、オペラハット、タイセイボルトの叩き合いとなるが、坂上はオペラハットが凌いで2着に。前回気の抜けた走りをしてたアカノジュウハチだが、今回はまともに走った。