まとめ

過去ログ631 2015/10/28 9:52

★日曜日 共通
東京11レース

天皇賞・秋

サトノクラウン
この馬は前半はゆったり入った方がいいのは確かで、その上でポテンシャル戦、トップスピード持続戦でも結果を残すことができたというのは評価できます。
今回は距離が2000mとなり、府中の2000mという舞台ならこの馬にとっては面白い条件と言えます。
問題は『ルメール騎手の差し馬』、という点。
ルメール騎手は動き出しが非常に甘く、イメージとしては福永騎手の上位互換という感じです。
先行させればしっかりとレースを作れて判断の正しい信頼できる騎手ですが、追込みになると動き出すタイミングが後手になることが多い傾向にあります。
この馬でも皐月賞でやらかしており、仕掛けるポイントは割と流れや乗っている馬で判断するというより機械的に判断しているように思えます。
今回は府中で、ある程度流れれば仕掛けどころ気にする必要のない舞台なのはプラス材料です。
また、流れないにしても今回はエイシンヒカリがいる以上、仕掛けどころはある程度早くなる可能性がたかく、毎日王冠、エプソムC同様にコーナーから引き上げてくれればルメール騎手の得意の流れに沿ってスペースを突きながらエンジンをかけていくという競馬が可能です。
この馬の場合はペースが上がった時にスピード的に戦えるかどうかがポイントとなりますが、スローになって最低限噛み合えば勝ち負けしてきても驚けません。

ペルーサ
前走ぐらい主導できれば長距離路線の重賞ならどこかで圏内に食い込むぐらいの力はまだ備えているように思えます。
ただ、巴賞、エプソムCともにばてずに食らいついていましたが、府中のエプソムCでトップスピード面で明らかに見劣っていた点はマイナス材料です。
白富士Sの内容や過去の天皇賞の好走からもある程度厳しい流れになればチャンスは生じ、持っているポテンシャルをフルに発揮できるのは東京2000m戦だと思いますが、今のこの馬ではやはりトップスピード的に足りない印象です。
社台勢のラビットとしては立場的には適任ですが、レースを作れるかという観点で見ても厳しいように思えます。

★日曜日 共通
東京11レース

ラストインパクト

ラブリーデイがここの1年でかなりパフォーマンスを上げてきているため、金鯱賞との差を比較するのは適切とは言えませんが、嵌ればGIでもやれる能力は秘めています。
特に中距離でのポテンシャル面はまだ底を見せておらず、極端なトップスピード戦でも質では見劣りません。
ただ、持続力では見劣るのは新潟のレースで明らかにしており、弱点としてはレース序盤のスピードの幅が広くない点だと言えます。
これはスピードを活かしてペースを引き上げられるディサイファやバテ差しのダービーフィズと比べると弱点となりますが、今回のメンバー構成で府中ということを考えるとペースバランスで前掛かりになる可能性は低いように思えます。
この舞台ならこの馬の持ち味である後半の良さは引き出しやすいように思えます。
また、この馬は高速馬場の方が得意で、札幌記念はその点で重要な要素が2つ噛み合いませんでした。
特に小倉大賞典でも京都大賞典でも早めに動いて良さが出ている馬で、金鯱賞では我慢しながらトップスピードは問われませんでした。
府中ならエイシンが早めに動くのを見据えて内ポケットで我慢しながらでもエンジンをかける競馬が理想です。
そのため、内枠が条件で、好位列を取れればかなり面白い存在です。
スローからでも割と仕掛けが早くなる展開、極端なトップスピードを要求されない展開なら小倉大賞典の内容からも長く脚を使ってこれるはずで、不気味な存在です。

★日曜日 共通
東京11レース

天皇賞・秋

カレンミロティック
この馬は幾らかパフォーマンスを変えており、特に長距離戦で良さを保ってきたのは評価できます。
阪神大賞典は進路が上手く取れればという内容で、天皇賞春はそれをしっかりとクリアして直線入りで勝ちを意識することができる抜け出しを見せました。
ただ、トップスピード戦に関しては高いレベルのモノを見せているとは言えず、前走の京都大賞典は出負けして中団からの競馬になったとはいえL3で11.0を刻むトップスピード持続戦の中でスペース自体はありましたが下がっていました。
今回は府中の2000m戦になるので、トップスピード面を要求されない競馬に持ち込もうと思ったら相当速いペースで進める必要が出てきます。
この馬は番手以降でしか実績を残せていないだけに、ハナには立てません。
エイシンが溜め逃げを選択する形になった時に番手でスローとなると後半勝負で前半に振い落せずに後半のトップスピード戦になると不安が生じます。
L3最速でちぎった垂水Sも頭から抜けきらないレースで、トップスピード持続戦でも前半からある程度淀みない展開ならチャンスはあります。
今回はこの馬が番手でペースを引き上げることができるのかどうかは難しいように思えます。
条件も決して良いとは言えず、レース展開を作るのも難しそうなだけに、馬券的には狙いにくい1頭です。

ワンアンドオンリー
天皇賞秋の舞台だとペースが上がってポテンシャル戦になった時に面白さはありますが、少なくともダービーで見せたあの反応は恐らく期待できません。
宝塚記念でもトップスピード持続戦で見劣ったように、少なくとも3歳神戸新聞杯時のメンバー比較で見ても明らかにパフォーマンスを落としています。
現時点では買い材料は乏しく、かつてのギアチェンジ能力が影をひそめてしまっています。
加えてトップスピードの持続力も甘くなってしまっている以上、東京2000m戦では狙いにくい1頭です。

ダービーフィズ
今回のハイレベルなメンバー構成になって東京2000m戦だけに、苦戦必至の1頭。
ただ、スピードは高いレベルで持っている馬なので、ジャスタウェイが勝った時のような厳しい流れの中で少し雨が残っているというような状況下でトップスピードを要求されないポテンシャル戦になればチャンスは生じます。
その条件で見てもディサイファの札幌記念は相当強く、多少スムーズさを欠いたと言ってもL1でもう少し詰めてほしかったように思えます。
府中では厳しい流れになったとしてもポテンシャル戦にはなりにくいため、頭から狙う条件として最低一雨は欲しいところです。
逆に、良馬場である程度のペースにコントロールされてしまえば後半のトップスピード面では歯が立ちません。
今回は前々から長くトップスピードの持続力を使えるエイシンヒカリ、ディサイファの存在、仕掛けが遅くなればイスラボニータも強敵になります。
また、いろんな展開に対応できる適性的な弱点がないラブリーデイもいます。
基本的には外差し傾向が続いていますが、今週からBコースに替わるので傾向が変わってくる可能性が高く、好走するならある程度の流れが必要です。
今回は適性的に不安の多い1頭と言えます。