まとめ

過去ログ632 2015/10/29 9:42

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京都11レース

スワンS

フミノムーン
この馬の場合はペースが上がってポテンシャルで突っ込んでくるという形が多く、前がバテる前提が必要です。
京都では通常の高速馬場なら20秒前後の時計を要求されます。
そうなれば34.0-11.5-34.5としてみても前はそれほど落としません。
序盤のポジショニングがそこまで上手くないこの馬としては速い流れについて行くことで脚は削がれないとしても、そもそも届く位置にいられるかどうかがポイントとなります。NHKマイルCでトップスピード面に高いレベルで目途を立てたのは収穫で、最序盤がある程度遅ければ面白い存在と言えます。
ただ、スプリンターがペースを34秒前後まで引き上げて淀みなく進めてくると厳しくなります。
先週の超高速馬場なら19秒台も視野に入るため、そういった中でポジション差が響く展開、淀みなく淡々と進めながら絶対的なスピードを要求されると不安が生じます。
ただ、ポテンシャルは非凡で、前半ゆったり進めた時のトップスピード面も一定以上の目途は立てているだけに、この世代のハイレベル1頭だけに注意が必要です。
(アドマイヤムーンの仔なので高速スピード勝負が合う可能性も十分あり得ます。)

テイエムタイホー
使い詰めて結果を出してきた馬だけに、今回は休み明けという点がポイントとなります。
一応休み明けでも好走歴はあるため、判断が難しいところですが、良いとは言えません。
ただ、それでもここ5走は強敵相手にどんな展開でも対応してきました。
特に京都1400mでアリがちなスプリンターがペースを平均的に進めつつコーナーで速いラップを要求されるという競馬で斑鳩Sでダンスディレクターを物差しに考えれば、トップスピードの持続力を見せてきたのは評価できます。
阪神マイルの2走や前走のマイラーズCからは、ジワッと加速するよりも仕掛けて一気にトップスピードに乗せたい気性面という感じがあるため、その辺りのバランスを上手く取れるかどうかがポイントとなります。
この馬の部位は瞬時の反応の良さで、勝負どころは我慢しながらが理想ですが前走みたいに馬が要所で行きたがってブレーキを踏むと不安なので、その点を上手く行えるかがカギとなります。

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京都11レース
スワンS

オメガヴェンデッタ
この馬にとっての問題は京都の芝外1400m戦で、この馬は緩い地点からトップスピードまで乗せていくところに良さがある馬です。
近2走の1200m戦でもしっかりとポジションは取れましたが、ゲートそのものが上手いわけではなく二の足が速いというイメージです。
そこからコントロールしつつ一気に加速できる点がこの馬の武器となるため、2走前の様にレース全体の仕掛けが遅れる方が良さそうです。
そのため、京都の外回りで下りからジワッと加速していく形になりやすい点に不安がります。
ペースが上がった時のスピード面は未知数ですが、スローの方が良いのは間違いありません。
前々で仕掛けを待ちつつL2最速戦で出し抜く展開なら怖い馬だけに、レース展開がカギを握ります。

サトノルパン
折り合いに苦労しながらでも、溜めた方がスパッと切れる脚を使って高いパフォーマンスを見せている1頭。
高速馬場なら、ある程度流れてスピードを要求されても脚を使わされることなくしっかりといい脚を引き出せており、3〜4コーナーで外から速いラップを押し上げながらやれているというのはトップスピードの持続力面でもいい材料と言えます。
京王杯SCの内容からもトップスピードの質はトップクラスの素質を持っている事は示しており、ペースが上がっても問題ありません。
非常に乗り難しいタイプの1頭ですが、京都1400mでも上手く立ち回ってこれればペースが上がっても、トップスピード面を要求されればこのメンバー構成なら一枚上です。
この馬にとっては、相手関係よりも自分の持ち味を活かせる競馬ができるかがポイントとなります。

ベルルミエール
トップスピードの質という観点では優位には立てないため、ポジションを取れないと厳しい1頭。
北九州記念の内容を見ても高いレベルの平均的なスプリント戦でトップスピードの持続力の高さを見せており、最速地点で外から置かれていましたがビッグアーサーとの比較で見てもレースレベルの観点から見てもかなりのパフォーマンスを見せました。
京都1400m適性も問題無く、超高速馬場になるとトップスピードの質がより問われる可能性もあり、北九州記念や長岡京S、阪神牝馬Sを見ても少しは時計が掛かっているぐらいの方がいいのは確かです。
極端なトップスピード面は足りませんが、要所で加速する能力は高く、機動力も備えています。
全体的なペースが上がった中で2列目にポジションを取りつつ要所でしっかりと出し抜いて脚を使えればチャンスは広がり、前走の内容ならトップスピードを長く維持する事もできそうです。

アルビアーノ
この馬はゲートはまずまずという程度で二の足の速さが武器となります。
出していってコントロールできているというのがマイルでポジションが安定する要因となっており、1400m戦なら出していければポジションは確保できそうです。
この馬はギアチェンジが武器になるため、3コーナーの下りからジワッとペースが上がっていくという京都外回り適性がどうかという点がポイントとなります。
ただ、血統的には父ハーランズホリデー、父系はストームキャットで軽い京都適性が嵌るケースが多い系統となっています。
また、500万下勝ちの東京1400m戦の内容もあの時期で準OPと時計的に遜色ない点は高く評価できます。
京都外回りではスローならトップスピードの質が明確に問われ、平均ペースなら11秒前半を4コーナーから連続するような競馬となります。
普通なら狙いにくい要素の方が多いように思えますが、この馬の場合はストームキャット系というのもあり、先週の超高速京都なら噛み合いそうなイメージがあります。

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京都11レース

スワンS

フィエロ
トップスピード戦はL1でのトップスピード持続力も高いレベルにある1頭で、スローでのトップスピード持続戦なら昨年同様十分好勝負可能です。
ただ、1400mで20秒を切ってくるようなスピード勝負で前半のスピードを要求されたときに対応できるのかというのは疑問があります。
トップスピード戦に関してはサトノルパンが厄介な存在で、昨年先着を許しマイラーズCでも同様にトップスピード戦では負けているサンライズメジャーも手ごわい相手となります。
スピードタイプという観点ならベルルミエールは京都の1400mでは非常に不気味で他にも強敵が非常に多く、出負け癖のあるミルコ騎手に替わったことで序盤のポジショニングはあまり期待しない方が良さそうです。
ここは適性的にもベストとは言えない舞台で、京都は合いますがスローからのトップスピード戦でも今年は厄介な馬が非常に多いように思えます。
エンジンがかかってくれば実力的には最上位の一頭だけに、上手く流れに沿って昨年同様内目の枠から内目を立ち回って前が早い段階で仕掛ける展開ならチャンスはありますが、今回は人気の中心になる中で色々なリスクを考えると期待値の面では買いづらい1頭です。