まとめ

過去ログ637 2015/11/10 11:04

★日曜日 共通
京都11レース
エリザベス女王杯

タッチングスピーチ
今回は馬券的には狙いにくい1頭。
近年を見てもわかるようにエリザベス女王杯は極端に仕掛けが遅くなるケースが多く、トップスピードの質に関しては春から見ても高いレベルにはないこの馬にとっては厳しくなります。
この馬は激しく減速するところでポテンシャルで踏ん張るというのが理想で、トップスピード持続戦ならともかく、ここ2年の様にL1で11秒前半とかそういう競馬になってくると不安は大きくなります。
この馬はエンジンがかかってしまえば長く脚を使ってくるタイプで、ローズSのパフォーマンスは世代で見ても一枚上なのは間違いありません。
このレースは3コーナーまでのポジションが重要で、ある程度流れたとしても追込みは決まりにくいコース。
3コーナーまでに動いていける騎手なら問題ありませんが、ルメール騎手の場合は道中の動きはあまり期待できません。
相手関係で見てもラキシスやヌーヴォレコルトといった完成された馬と比べると見劣ります。
今回に関しては馬場や展開などが相当噛み合わないと勝ち負けまでは苦しい1頭で、届かずの3着までといったイメージの1頭です。

フーラブライト
日経新春杯でもそうですが、この馬はポジションを取って要所でしっかりと動けるタイプなので、そういった面をプラスアルファしてくるとチャンスは生じます。
トップスピードの持続力に関しては、ある程度高いレベルにあり、ラキシスやヌーヴォレコルト相手ならポジションを取れれば昨年以上にやれても面白いように思えます。
単純な力関係で考えるとヌーヴォレコルトの様に楽にポジションを取って高いレベルの総合力を見せている馬に対してはなかなか優位性は持てませんが、昨年付けられた差を詰める事はポジション次第で可能です。
今のラキシスが相手なら、それより前のポジションを狙うのは枠次第で難しくありません。
昨年は仕掛けそのものが遅く、コーナー最速の展開になるとヌーヴォはL1で甘くなります。
理想は昨年のような展開で、昨年のラキシスのような位置取りを取る事です。
昨年の段階ではディアデラマドレにトップスピードの質、トップスピードの持続力では完敗を喫しており、少なくともそういった後半特化戦で後ろからとなるとラキシスやヌーヴォレコルトの展開では苦しく、トップスピードの持続特化戦になったとしても3歳勢も強敵となります。
昨年同様に内目の枠で上手くヌーヴォレコルトを目標にできる条件が揃えばチャンスはあります。

★日曜日 共通
京都11レース
エリザベス女王杯

ルージュバック
今回は京都芝外2200m戦となりますが、このレースは大逃げ馬が近年出ておらず、レース序盤はそこまでハイペースになりにくくなっています。
昔はある程度高いレベルのスピードを要求されてからの一足というイメージでしたが、近3年はスピードよりもポジションを取ってそこから鋭い脚をスッと引き出せるかどうかが重要となっており、トップスピードの質が問われる傾向と言えます。
その点で考えると、オークスで見せたように緩い中でしっかりとポジションを取ってトップスピードにしっかりと乗せてL3地点で良い脚を使えているということ、また百日草やきさらぎ賞も含めてL2の地点で脚を使えているという点はエリザベス女王杯向きと言えます。
道悪でもきさらぎ賞で対応していますが、それでもトップスピードの質、持続力が武器ではある点を考えると、理想は良馬場です。
後は最序盤のポジション次第で、オークスは外主導でスローの中で押し上げる競馬ができましたが、このクラスまで来るとあまり外だとポジションを取っていくのはそんなに簡単ではありません。
今回はラキシスやヌーヴォレコルトといったところは要所の反応が良いタイプで、ルージュバックはエンジンの掛かりという点では正直この2頭には見劣ります。
この馬にとっては近年のような仕掛けが遅い流れになるよりは、ある程度早めにトップスピードに乗せられる競馬の方が向いているように思えます。
トップスピードの質、持続力ならこの2頭には付け入るスキは十分にあり、少なくとも同世代の牡馬で比較してもトップスピード面はキタサンブラッククラスに匹敵します。
厳しい流れになってしまうと未知数だですが、スローの競馬になりやすいこの条件なら狙える1頭です。

ヌーヴォレコルト
器用さを活かすためにも理想は内枠で、勝ち切るならとにかくインで立ち回って仕掛けを待つ立場になる事が重要です。
オールカマーの様に完璧に立ち回ったところで他がエンジンをかけての持続戦になってくると最後は強い馬には太刀打ちできません。昨年のエリザべス女王杯もそうですが、徐々に加速して要所での一脚は活きてもラキシスレベルの総合力があればついて来れてL1で伸び切られてしまいます。
この馬は特化戦では破壊力が弱くなりますが、秋華賞でもオールカマーでも見せたようにポテンシャル的な競馬そのものは決して苦手とはしていません。
瞬間最大速度、トップスピードを維持する能力が甘く、この馬が安定しているのはギアチェンジとスタートです。
ゲートが良いから良いポジションを取れ、ポケットを取ってしまえばコーナーでロスなく運べます。
そうなれば仕掛けを待てる立場になり、ロングスパート戦になっても対応しながら一脚を引き出せるという点では安定感は抜群です。
とにかく内で立ち回りながらどんな展開でも直線序盤でスッと加速して一頭だけ出し抜く。その脚をどううまく使えるかどうかがカギとなります。
オールカマーの内容的にも近走のパフォーマンスに不満も残るラキシスに比べてこちらの方が近走のパフォーマンスでの不満は小さく、タイプ的にも信頼できる馬なので、ある程度内〜中目の枠で逃げ馬の直後を狙える枠なら信頼できる1頭となります。
トップスピードの持続力の高さという観点で見るとルージュバックやタッチングスピーチは強敵で、タッチングスピーチは不器用なタイプでこの舞台向きではありませんが、前々からでも長く脚を使ってくるルージュバックは3歳では強敵になります。
一番避けたい展開は、スローからのトップスピード持続特化戦ですが、京都ならそれでもコーナー最速になるはずで、そこで上手く内を立ち回れれば大崩れの可能性は低くなります。

マリアライト
近年の京都外回りは概ねポジション競馬になりやすい傾向にあり、3コーナーまでに悪くない位置にいることができるかが全てになることが多く、近年はある程度の位置にいなければ届かない競馬となっています。
仕掛けによっては外から前を向いてというケースが嵌ることもありますが、一昨年のマンボの時の様にL1最速戦というケースになると、トップスピードの質そのものが問われてきます。
その要素でこのメンバーを相手に互角の戦いにになるとは思えません。
この馬はポテンシャル戦でパフォーマンスを上げるタイプで、速いラップをできるだけ要求されないポテンシャル戦が理想と言えます。
またポジショニングも良い馬ではないため、京都外2200mでは良い位置で2コーナーをというのは難しそうです。
ペースが上がらない中でコーナーで外からとなるとコーナー最速の競馬になってしまい、京都ではかなり速いラップを踏んでくる可能性があります。
近年のような競馬になってしまうと出番はないため、仕掛けをしっかりとできるかどうかがポイントとなります。

★日曜日 共通
京都11レース

ラキシス

信頼度の高い1頭。
この馬の場合は極端なトップスピード持続戦になると不安はありますが、ある程度のポジションを取れるタイプで、前が壁の状況下でもしっかりと要所で動いてトップスピードに乗せていくギアチェンジ能力も備えています。
前々で立ち回って加速していく流れでしっかりと反応できるというのは強みです。
特に近年のエリザべス女王杯は、そういったポジション取り、そこからのギアチェンジ、トップスピードの質といったところをバランスよく持っている馬が優位に進めている印象があります。
13年のエリザべス女王杯や今年の大阪杯でも見せているようにこの馬は道悪巧者という点も今の時期ではプラス材料となります。
道悪でポテンシャル戦になったとしても、レース序盤で無理をせずにポテンシャル戦になってくればチャンスは大いにあります。

また、馬場表記が重になっても悪化しきらずに騎手の意識が下がる条件下でも上手く反応できるタイプなので一昨年同様に不安は小さい1頭です。
このレースは特化型が嵌るケースもあるため、総合力タイプの同馬が取りこぼす可能性はありますが、どういう展開になったとしても大崩れせずに安定して上位に食い込んで来れる1頭と言えます。
トップスピードの持続戦になると、オークスのルージュバックはミッキークイーン相手でもかなり強い競馬をしており、タッチングスピーチを含めて3歳勢は強敵となります。
ただ、古馬勢ではトップスピード持続の鬼と言えるディアデラマドレも引退しており、スマートレイアーも全盛期のパフォーマンスは望めません。
しっかりとポジションを取って、前目内目で我慢できればチャンスは十分です。