まとめ

過去ログ638 2015/11/11 7:35

★土曜日 共通
東京11レース

武蔵野S

ゴールデンバローズ
今回はしっかりと間隔を取って立て直せるだけのローテ―ションとなり、後は適性が合っているかどうかがポイントとなります。
スピードの幅という観点で見ればユニコーンSでやや苦しいところを見せており、状態面が影響した可能性もありますがノンコノユメに完敗を喫しているのは確かで、これまでの実績の中でそこはまだクリアできていません。
ヒヤシンスSでも中弛みからの後半3F勝負で外からしぶとく脚を使っており、これはL2終盤からの伸び始めでもあり、トップスピードの持続力の高さは評価できます。
また、レパードSでも非常に無駄の多い競馬からL2で0.5程加速するラップを踏んでいましたが、クロスに前に出られたとはいえこの馬自身も一瞬は加速する脚を見せていました。
マイルでのスピード勝負なら3歳世代でも最上位とは言えない1頭で、感覚としては1800m以上の方が合っていそうです。
芝スタートだとあまりいいスタートを切れていない点も割引材料です。
今回は東京ダ1600m戦で古馬も含めてスピードタイプの強敵が多くなります。
ノンコノユメはトップスピード戦だとギアチェンジやトップスピードの質そのものはそこまでの強敵ではなく、平均ペースで再加速戦が理想と言えます。

グレープブランデー
昨年の武蔵野Sでエアハリファやワイドバッハに完敗を喫していますが、今年はフェブラリーSやプロキオンSで総合的な競馬に対応してきているという点は評価できます。
エルムSも最後までばてずに突っ込んできた点は評価できますが、あそこまで完璧に嵌れば突き抜けてほしかったように思えます。
今回も同じく58kgで、この斤量自体をそこまで不安視する必要はありませんが、他との比較で考えれば楽ではありません。
東京1600m戦なら安定感は随一で、仮にペースが速くなったとしても昨年の武蔵野S同様に先行してしぶとく粘ってくるし、フェブラリーSの様に緩んでもある程度対応してきました。
それでも全体で見るとこの馬の持ち味である嵌った時の破壊力という観点では全盛期のパフォーマンスにはありません。
楽に35秒台を出してきたモーニンや古馬でもプロキオンSで先着され南部杯でマイルのスピード戦に対応してきたタガノトネールは厄介な存在となってきます。

タガノトネール
スピードは非凡で、モーニンを上回るとすれば現時点での能力比較ならこの馬ぐらいとなります。
ただ、モーニンと違ってコントロールしての一脚があるのかどうかというのは高いレベルではまだ未知数です。
プロキオンSでは高い総合力を持っているコーリンベリー相手に喰らいつけており、適性的に一定レベルは見せてきたと言えます。
この条件でハイペース気味にレースを作ってそこからしっかりと直線で加速していくラップを踏めるのかどうかには注目したいところです。
この馬の最大の武器は前半のスピードで、それを活かしてここでも淡々とスピードで押し切ることができればチャンスが広がります。
現実的にはペースをある程度コントロールしてくるとは思いますが、このマイルでも一脚を使ってこれれば本物と言えます。

★土曜日 共通
東京11レース

武蔵野S

モーニン
この馬は非常に高いレベルでスピードを見せてきましたが、トップスピードの質という観点ではまだ課題が残ります。
ただ、スピードを生かして前半勝負に持ち込む形ならこの馬が最上位と言えます。
3走前はかなりのハイレベル戦で、ハイペースから一脚を使えるというのはかなり大きな武器と言えます。
今回は2つのポイントがあり、一つ目はゲートとなります。
この馬は二の脚でいい位置を取ってきているのは確かなので、内枠に入るとリスクが出てきます。前に行ってプレッシャーをかけられれば序盤に多少ロスがあっても問題ありません。
オーバーペースになりにくい馬なので外枠から二の脚でポジションを取って縦長に持ち込む事が重要です。
二つ目は逃げ馬不在という点です。
逃げ馬不在の中でスローの団子勝負になってしまったときにトップスピード勝負で対応できるかどうかがカギとなります。
新馬戦の内容からは対応できそうですが、高いレベルでの比較をすればスピードの幅を活かしたい一頭なのでスローの団子は避けたいところです。
ノンコノユメは同世代では強敵で、調子が上がってきたグレープブランデーも楽な相手ではありませんが斤量差が大きくなります。
極端な内枠に入ると少し不安はありますが、二の脚の速さ、スピードの幅が非常に広いというのはかなり大きな武器と言えます。

ノンコノユメ
課題はやはりレース序盤で、今回は58kgを背負うことになるのでこれはこの時期の3歳としてはかなりの斤量となります。
ユニコーンSからJDDのパフォーマンスをどう評価するかですが、2000mのクロスクリーガーを完膚なきまで叩き潰したあの直線でのポテンシャルの炸裂を見ても、本質的にはステイヤーだと考えられます。
JDDではほぼよどみない中でのポテンシャル戦、押し上げるタイミングが無く、3〜4コーナーでも外を回しながらできるだけスピードを殺さない方向でロスを覚悟で進めながら最後に突き抜けているように、まだ底を見せていません。
ただ、ユニコーンSでは相手や他馬の出遅れ、消極策に恵まれた感はあり、スピード勝負で厳しい位置からL1落ち込んだところで差し込めましたが、根本的にマイルでの時計勝負となってしまうとスピードの質という観点で足りないなというイメージです。
少なくともモーニン相手に単調なスピード勝負という競馬に持ち込まれるとついていって最後までバテずに伸びて来ても前が残るという可能性は高くなります。
青竜Sを見てもあれでもまだまだ仕掛けが遅いぐらいで、使える脚は非常に長いタイプです。
東京マイルでは中弛みの可能性は十分にあり、これまでのモーニンの競馬で考えてもハイペースでも道中少し息を入れてきています。
スピード不足のこの馬としては、そこでうまく外からロスを顧みずに動いていけるかどうかがカギとなります。
まだ底が見えないだけに、58kgでも不気味な1頭です。

★土曜日の見解
京都11レース
エリザベス女王杯
フェリーチェレガロ
前走で先行できたというのは大きなポイントで、内枠を引いてヌーヴォレコルトを目標に進めていく立場で昨年よりも仕掛けが早くなれば侮れない1頭。
この馬はトップスピードの持続力が武器で、昨年並みの仕掛けになると要所で置かれてしまい、L1での食い込みと言っても前走やマーメイドSの感じからはレースラップが落ちてこなければ詰めることも出来ません。
今回は逃げ馬が不在でウインリバティもスタートはそんなに上手くありません。
器用さが問われる競馬になりやすいエリザべス女王杯の舞台では展開が嵌らないと圏内までも苦しい1頭です。
スローの流れで中団以降で脚を溜めての後半勝負だと苦しくなるため、前々でレースを主導していけるかどうかがカギとなります。