まとめ

過去ログ640 2015/11/17 10:47

★日曜日 共通
京都11レース

マイルチャンピオンシップ

レッツゴードンキ
秋華賞ではハイペースに巻き込まれて4コーナーの段階でもう脚がなかったように、明らかにオーバーペースだったと言えます。
今回は実績のあるマイル戦で、この馬のポイントはある程度厳しい流れに対応して来たというところです。
ローズSは1800mでも46秒ペースで、実質的にはハイペース気味の競馬になっている中でL3最速と一脚を使ってきたのは評価できます。
L1がほぼ12.9なのでマイルの通過はおおよそ1:33.0ということになります。
少なくとも46秒ペースそのものは対応できるので、マイルCSの平均的な流れを考えればペース的には恐らくスピードの範囲内で十分にこなせます。
この馬の持ち味は前々からしっかりとペースを引き上げてトップスピードを引き出せるというところで、ローズSでも厳しい流れになった分だけ後半の良さが削がれている事からも、理想はスロー気味に落とす展開です。
この馬は折り合いに関しては不安要素が多い岩田騎手のデメリットという面も少なからずあった可能性もあり、戸崎騎手に替わることでその辺りが上手くコントロールできるようになると怖さが増します。
この馬はスムーズに力を出し切れればクイーンズリングやアンドリエッテよりは上の能力を備えており、阪神JFの段階で高いパフォーマンスを見せていた馬です。
札幌2歳Sでも完全な平均ペースで一定レベルやれており、マイルで自分の競馬ができれば圏内に来れるレベルにはあると思います。
このメンバー構成だと相手はかなり手ごわい1戦ですが、中目の枠でじわっとハナを取りに行けるような並びになると不気味な1頭となります。

フィエロ
少し時計が掛かってきているので今週の馬場がどう変わるか注意が必要ですが、現時点では悪くない条件だと言えます。
急激な加速に不安があるのは香港でも見せており、地力で動く力が問われる府中でややパフォーマンスを落としているところからも、今回の舞台ならその辺りを売りにしているイスラボニータと比べればこちらの方が優位には立てそうです。
モーリス、ヴァンセンヌはもちろん強敵ですが、京都外回りの1600mなら立ち回り一つで十分に逆襲可能です。
厳しい流れの方が良いのは昨年からも確かですが、このレースは前半があまり上がらなくても3コーナーの下りからある程度はペースも上がるのでそういった意味では対応しやすく、極端なスローでも京都なら対応できていることを考えればこの舞台なら一段階評価を引き上げるべき一頭です。
また、前走は出負け気味に大外枠が響きましたが、ある程度の内目の枠なら多少出負けしても並び次第でリカバー可能で、ミルコ騎手というのもポテンシャルタイプのこの馬としては合っていそうです。

★日曜日 共通
京都11レース
マイルチャンピオンシップ 

イスラボニータ
この馬の場合はマイルの厳しいペースでやれるかどうかというのが一番のポイントで、次に京都外回りらしい坂の下りからの仕掛けになった時に最後まで維持できるかが2番目のポイントとなります。
この馬はディープ産駒とは真逆の適性であり、府中の上り坂での加速で良さが出るケース、直線フラットな新潟でも緩い流れから瞬時に加速するところで抜け出したところからも、この馬は基本的には淀みが欲しいタイプだと言えます。
京都マイルではペースが上がり切らないにしても3コーナーから11秒前半を連続するケースが出てくるだけに、そうなったときにこの馬の良さが活きてくるようには思えません。
フジキセキっぽくない馬ですが、血統的には京都のスピード勝負そのものはある程度対応してきても良さそうです。
今回は相手関係で見るとマイルのスピード勝負に強さを見せたモーリスを含めて非常に厄介な馬が多くなります。
馬場も外差し傾向になってきましたが、今週からCコースに替わることもあり、理想は内枠を引いて仕掛けのタイミングはできるだけ我慢する競馬です。

サトノアラジン
この馬の課題はペースと馬場となります。
今年の春、休み明けとなった武庫川Sでは稍重でかなり時計がかかる馬場の中でのトップスピード持続戦で甘くなっていました。
ハッキリとトップスピードに乗せた方がいいタイプだけに、春興SのL1での11秒を明らかに切ってくるような切れ味をしっかりと引き出すにはペースも上がり過ぎない方が良いというのもあります。
富士Sで見せたようにトップスピードに乗ってしまえば質・持続力とも申し分なく、上がり33秒を切ることも十分狙える馬なので、走破時計が32秒台半ばで落ち着く流れなら終いだけで面倒見れるというタイプの馬です。
ポイントは昨年のようにペースが上がり切ってしまったときに持ち味である後半の要素を削がれないかどうかの1点となります。
マイルチャンピオンシップは馬場次第という面もありますが、前半が45秒台に入ってくれば走破時計は31秒台に入ってくるレースで、この馬自身はここ4走は評価できると言っても全て前半通過が47秒まででスローの競馬となっています。
この辺りは不安材料として残ります。
その点も含めて展開に影響される可能性は高く、トップスピードの持続力に関しては安田記念までのモーリスとは互角でしたが、モーリスは安田記念で45秒ペースに対応してきたという事からも、適性面で不安があるという点で信頼度で見劣ります。
状態面では前走を見る限りこちらの方が信頼できるため、この辺りは難しいところです。
フィエロやダノンシャークといったスピードが要求されたときの強敵もペース次第で一気に手ごわくなります。
毎日王冠で比較すればイスラボニータよりはトップスピードの持続力は高く、京都ならこちらの方が良さそうな印象があります。
ペースが上がり過ぎた時のリスクはありますが、後半のトップスピードを引き出すだけの余力があればこの馬が最上位だと言えます。

ロゴタイプ
この馬はペースに関わらず前で進める方がいいのはこれまでの戦績から明らかです。
マイルでは戦えたと言っても、直線勝負でコースロスが関係しない条件でとなると余力を残した差し馬にはトップスピード持続力で見劣ります。
サトノアラジン相手にスピードで前半を活かさなければ苦しいというのは前走でハッキリしています。
昨年のマイルチャンピオンシップはペースそのものも速くなりましたが、結果的にポジション取りに消極的になったことで3〜4コーナーの優位性を取れず、コーナーでロスが多かった事もあり直線入りでは良くても終いに甘くなっていました。
スピードの幅がかなりある馬なので、多少ハイペースになったとしても前半に主導できるポジションを取って、3〜4コーナーでコースロスなく進められる競馬が理想です。
その上でペースが遅いようならコーナー最速に持って行く形で早めの競馬を仕掛けることができれば外の馬に対して大きなアドバンテージを作れ、ペース全体が速ければ我慢するというようにバランスを取りやすくなります。
多少速くても融通が利く馬で、前走でスローのトップスピード戦でもマイルならそれほど見劣らないことは示しました。
強敵も多いのは確かですが、モーリス、イスラボニータ、サトノアラジンには不安材料が存在します。
この馬はそれらの人気馬と比べると大きな不安材料がないというのは大きな材料です。
コーナーでの立ち回りで昨年は苦しくなりましたが、前半で上手くポジションを取れればそこはフォローできます。
色々な要素を考えても今回は面白い存在で、しっかりと前半のポジション、そしてそこから逆算しての仕掛けができればチャンスは十分にあります。

★日曜日 共通
京都11レース
エリザベス女王杯

シャトーブランシュ
今回は条件的に穴の気配がする一頭。
この馬は道悪巧者であり、ズブズブのローズSでデニムに見劣らない脚で突っ込んでおり、愛知杯でも直線入りで驚くほど伸びていました。
この辺りの脚の使いどころを間違えなければ十分脅威となります。
加えて距離を延ばして2000mでゆったり運ぶことで牝馬重賞でも高いレベルのパフォーマンスを見せることに成功しています。
また、マーメイドSや愛知杯共に最序盤はかなりのスローバランスでもしっかりと折り合えているため、そういった面での不安もありません。
ポイントは脚を出し切る競馬になるかどうかで、パールSのようにトップスピード戦でL1も落ちないという競馬では伸び切れず、その点でも今の淀の馬場なら雨で渋ってトップスピードの質そのものはそこまで問われません。
この馬はマーメイドSで強烈なトップスピードの持続力を披露しており、うまく噛み合えばそれが引き出せる事を証明しています。
雨で渋った状態で2200m、最序盤無理せずに脚を溜め、雨の馬場悪化を警戒してペースが上がり切らないまま団子で直線入りを迎えるような展開になった時にはこの馬の末脚が脅威となります。