まとめ

過去ログ735 2018/1/18 12:01

★日曜日
AJCC

トミケンスラーヴァ
これまで2000mまでの実績だったのが2400に延ばして重馬場でも余裕をもって粘り込み、前走万葉Sでも粘れるレベルなので2200mこの馬にとっては短くなっている可能性もあります。
ただ、中山2200mなのでコーナー地点が多く息を入れやすいコースとなり、出して行ってもすぐに息を入れられ、折り合い面が抜群に上手いタイプだけに今回のようなトリッキーなコースなら主導権を取り切って息を入れることは可能です。
今回はレース序盤さえ上手く進めて単騎で道中息を入れ、マイネルミラノの動きを待って3〜4角で引き上げるような感じで競馬ができればかなり面白い1頭と言えます。
この馬の場合は2段階加速にも対応できており、力の要る馬場でゆったり入って結果を出してきている点は好材料で、突かれて平均ペースでリードを作れないと不安もありますが、61秒ぐらいで入って単騎気味に持ち込むことができればチャンスは大きくなります。

ダンビュライト
菊花賞はタフな馬場の中で渋太く踏ん張れており、クラシック3戦の中では皐月賞がベストバウトと言えます。
59-59の平均ペースでしっかりと脚を使えており、外から勝ちに行って踏ん張れたということを考えても、基本的には前半のスピードで引き上げて問われるトップスピードの質的部分を下げながら、しっかりと長く脚を使うタイプと言えます。
この馬はレース全体で分散させた方が良いタイプで、ダービーでもトップスピード特化戦で最低限にはやれていましたが、アルアインとの比較で考えてそういう展開ではミッキースワロー相手には分が悪くなります。
2200mは微妙な距離ですが、前半からしっかりと前を突いてペースを引き上げて行ければ対応可能です。
後半勝負でポテンシャルを引き出させる展開ではゴールドアクター、ミッキースワローが強敵となります。
理想は全体で60秒ぐらいで進める競馬で、今の馬場ならそこまでそこまでトップスピードの質を問われない可能性が高いだけに、良い位置を取って極端なスローでなければ力を引き出せます。

ミッキースワロー
今回は早仕掛け、コーナーで分散しながらの競馬になる可能性が高く、そこで脚を使う形になった時に最後まで踏ん張れるかどうかがポイントとなります。
これまでのこの馬のパターンを見ても、2段階加速はできますが本仕掛けはゴール手前まで取っておきたいタイプです。
スローでも縦長になりやすい中山2200mでミラノが3角で仕掛けてくれば後ろにいる馬は相当早い仕掛けを要求されてしまいます。
今の時計がかかる馬場でそういう形になってしまうと3角以降押し上げるところで脚を使わされてしまってこの馬の最大の武器であるトップスピードの質を高める事が難しくなります。

ゴールドアクター
ポジションを取れる馬で、ポテンシャルも高いレベルで持っていて、その上で要所でもう一段の脚を使うこともできる馬。
上がり切っても戦えますが、有馬を勝った時は12.6 - 12.0 - 11.9 - 11.5 - 11.3 - 12.2と段階的に脚を使ってL2からL1でしぶとく伸び切っています。
この感じからもポテンシャルとトップスピード持続力を両方高いレベルで持っていると言え、中山2200なら適性的な不安はほとんどありません。
後は状態面がカギで、南Wはかなり走る馬なので、帰厩後のラップ推移を見ていくとやっぱりちょっと物足りないように思えます。

★日曜日
東海ステークス

モルトベーネ
前半のペースが緩いレースが望ましいタイプの馬で、その中で前目内目のポジションを取れれば戦えそうです。
ただ、このレベル相手に互角以上となるとワンパンチ足りません。
テイエムジンソクがチャンピオンズCのような競馬か、それより少し緩い流れに持ち込んだとしてもそれを差すのは難し0そうです。
ディアデルレイも前走のような感じの競馬をしてくれば手強い馬で、この2頭がスローに持ち込んだとしても楽ではありません。
ハイペースでは厳しく、テイエムもディアデルも正攻法でスピード勝負に持ち込むとつけ入るスキがありません。

クインズサターン
左回りに実績が偏っていますが、前走や4走前の安達太良Sからも右回りがマイナスという感じでもありません。
この馬は3〜4角で外から動いていく形で脚を引き出せていますが、武蔵野Sでは中弛みからのL2最速戦でキレ負けしており、前目にスローでコントロールされてしまうと難しくなります。
師走Sでは一番長く脚を使ってきており、ポテンシャル面は評価できるだけに後は上手く噛み合えばというところです。
ただ、良馬場では直接対決で完敗を喫しているディアデルレイには分が悪く、テイエムジンソクは更に強敵と言えます。

ディアデルレイ
スピード消耗戦でも強い馬で、力の要る馬場が合っているという点、平均にコントロールしても要所でしっかりと一足で加速ができる点はテイエムジンソクと似ています。
師走Sは力の要る馬場の中でコントロールしての一足で上がり最速を引き出してくるなど強い競馬だったのは間違いなく、中距離ダート重賞路線なら活躍できる1頭と言えます。
ただ、テイエムジンソクとの比較ではテンの速さという点ではテイエムジンソクの方が上で、坂スタートでしっかりと出ているというのも一歩リードされています。
また、ロンスパ適性が微妙な感じがあり、総武S5着時は要所で少し置かれていました。
ラジオ日本賞でも3角地点最速でのロングスパート戦という流れでもあり、テイエムジンソクはスローからのロングスパート戦でもある程度やれているので幅の広さという点ではテイエムの方が上となります。
中京1800mは基本的にはL2で再加速が問われるため、本仕掛けが遅れることが多い傾向にあり、先週の中京が凍結防止剤を撒かれて時計がかかっていたため、暖かくなる今週の場合は土曜のダートがどうなるかがポイントです。
力の要る時計がかかるような馬場なら師走Sを評価して重い印が必要で、そうでなければ総合的に見てテイエムの方が上となります。
道悪で高速ダートにでもならない限り軽視はできない1頭です。

テイエムジンソク
良馬場で少し外目の枠を引ければ崩れる可能性が極めて低い1頭で、中京1800mは坂スタートということもあってゲート面で苦労する馬も多く見られますが、チャンピオンズCを見る限りはそこまで悪くなく、この馬は二の足が速かったので坂ですぐに加速できるというのは良い材料です。
今回はみやこSやチャンピオンズカップで圧倒した相手がここでもそこそこ人気するメンバー構成で、ここは適性的にも中心の1頭となります。

★日曜日
AJCC

トーセンビクトリー
スタートが上手くて所でしっかりと動けるタイプの馬で、基本的には前受けが理想です。
また、ジェンティルドンナMでは逃げ切っているため、逃げても気性的に問題ありません。
今回の条件とメンバー構成を考えた時に一番馬券的にチャンスがあるとすれば単騎の逃げか、トミケンが単騎で逃げた場合にある程度ついて行って2番手の競馬です。
ミラノに対してある程度リードを保って3角以降に入る競馬が理想で、ミラノが早めに仕掛けるパターンでミラノに近い位置でとなるとそこが仕掛けになってしまいます。
他の馬に対してリードを取れていない状況で後半の仕掛けが早いとL1が甘くなる馬だけに、この展開は避けたいところです。
ミラノが押し上げて並びかけてくるまで仕掛けを待つ競馬ができれば面白い1頭で、噛み合えば圏内の粘り込はあります。
また中山2200mでそういったバランスの取り方が上手い田辺騎手は心強く、積極策を取れればチャンスは大きくなり、本仕掛けを待てるかどうかがポイントとなります。

ショウナンバッハ
近2走は木幡初也騎手ので仕掛けの意識が薄く、戸崎騎手も仕掛けの意識は薄いタイプですが全体の技術という点で見れば鞍上強化の1戦となります。
今回は流れ的にも3〜4角で我慢する戸崎騎手の競馬は噛み合いやすい可能性が高く、オールカマーも含めてある程度速いラップを踏んだ方が良いタイプで、純粋なポテンシャル戦よりもトップ数ピード持続特化の方が良さそうです。
ただ、今の時計がかかる馬場でこの面子相手に強く狙えるほどの馬ではなく、連下から3着までの評価となります。

レジェンドセラー
ポテンシャル戦かトップスピード持続戦でないと厳しい馬で、厳しい流れでどうこうというよりも、スタートしてからの一歩目が遅いので良い位置を取るというのがまず難しい馬です。
2走前は番手を取れましたが、少頭数に恵まれただけで、前半は良い位置を取れない可能性が高い1頭です。
後半勝負となった時にポテンシャル戦ではリッジマンとの比較で見れば強気にはなれず、後半勝負ではトミケンスラーヴァも厄介な存在となります。
トミケンは前々内内で3〜4角を立ち回ってくるため、ポジション差に通すところまで外だと苦しくなってしまいます。
ダンビュライトも神戸新聞杯でアドマイヤウイナーを休み明けで撃破しており、総合的に見てもこの2頭が上位となるため、更に上位のパフォーマンスを見せているゴールドアクターやミッキースワローとの比較では分が悪くなります。

ブラックバゴ
岩田騎手では良い脚を最後に使いますが、ペースが上がるまでの位置取りが悪すぎて苦しくなります。
全体で平均ぐらいまで流れてくれれば問題ありませんが、中山2200mは特に勝負所までのポジショニングが重要となるため、騎手との相性は良いとは思えません。
中山2200mはコーナー地点が長く、動いていくタイミングを見つけるのが難しいコースで、岩田騎手では出たなりで下げ切ってから緩い地点で動くというのはまず難しいように思えます。
我慢して最内を突いてどこまでという競馬では今回は相手が強敵で、ポジション差がある状況でダンビュライトやゴールドアクターを差せるだけの鋭さは持っていません。
3角までの位置取りが重要なレースだけに、岩田騎手となると強く狙い辛い1頭と言えます。