まとめ

過去ログ748 2018/2/9 9:19

★日曜日
共同通信杯

ブラゾンダムール
前走の敗因は右手前のままで走った事と、最速で外から動く形でポテンシャル戦となった事、高速馬場でない中で全体のペースも平均まで上がった点と言えます。
新馬戦とはかなり状況が違ったため、ある程度仕方ない面はあります。
今回はこの馬にとっては楽になりそうな点が多く、手前を替えられる左回り+直線勝負になりやすいという点はプラス材料となります。
今回は3〜4角コーナー地点で最速ということは考えにくく、良馬場なら基本的にはスローになりやすいレースで、ポジショニングが上手いためスローで前目を取れてしまえば新馬戦同様のパフォーマンスを期待できます。
新馬戦では緩い地点からのギアチェンジも楽にできており、府中適性の高さは間違いなさそうです。
前走の敗因が右回りで手前を替えなかったことに依るものなら強めに狙っても面白い馬ですが、理想は良馬場となります。

アメリカンワールド
前走の感じなら府中で緩い流れから直線で一気にというのは考えやすく、要所での鋭さがスローで緩い流れの中で一気に引き出せ、強烈なギアチェンジ型という感じで限時点でここまでの反応を見せられる馬というのは珍しいように思えます。
前走は次元の違う直線のギアチェンジ性能を見せつけており、あそこまで加速性能が高ければかなり楽しみな一頭と言えます。
ただ、ペースが上がってしまったり、L3最速のトップスピード持続特化になった時に何処まで踏ん張れるかどうかがポイントで、ペースに関しては現時点ではあまり幅を持っていない印象があります。
ゲートは今回のメンバーでは最上位の上手さで、ポジション取りに関しては心配ありません。
内枠を引いて外から何かを行かせて2列目ポケットか番手辺りで立ち回り、スローの展開なら頭もある1頭です。
前半のポジショニングと要所のギアチェンジはここではかなり大きな武器で、クラシック戦線に向けてどういう競馬ができるか、かなり面白い1頭と言えます。


クイーンカップ
テトラドラクマ
前走のフェアリーSに関しては大外枠+出負けで苦しくなったのは仕方ありません。
ただ、末脚勝負ではプリモシーンに2度完敗しており、基本的にはある程度前目でしっかりとペースを引き上げて、という形が必要です。
相手関係を考えても強敵は多い1戦ですが少なくとも時計的には最上位で、余力を残すラップならこの馬が一番の評価となります。
ある程度のペースでも脚を引き出せるマウレアは強敵となりますが、高速馬場に近い馬場ならツヅミモンよりこちらが上位評価となります。
今回は田辺騎手に替わるため、しっかりと前半の展開を平均前後までで支配できるかどうかがポイントで、出負けする可能性も出てきたので東京マイルなら少し外目の枠の方が良さそうです。

★日曜日
共同通信杯

カフジバンガード
使える脚がそこまで長くないタイプだけに、直線が長いコース向きではなく、コーナーワークでの差が生まれにくい東京では難しい1頭です。
ただ、この馬は反応が良く、後ろの仕掛けを待ちながらワンテンポ遅れてL2の坂の上りでスッと加速するような競馬に持ち込めればチャンスはあります。
出負けしてリカバーできずに逆に後ろからの競馬になってしまうと一瞬は良い脚を使えてもL1の地点で甘くなってしまいます。
ギアチェンジを生かすためにも内目の枠が良さそうですが、ゲートが安定しないだけに内枠すぎるとリスクも生じます。
理想は内に逃げ先行勢が揃った中での内目の枠ですが、今回は内田騎手に乗り替わりとなるため、ポジションの意識は強くもってくれそうで、外枠で出負けしてもポジションを取ってくる可能性はあります。
そういう点では内田騎手との相性は良く、ギアチェンジ性能が高さを生かして前受出来れば勝ち切るチャンスはある一頭と言えます。

ステイフーリッシュ
今回はハイレベルなメンバーが揃いましたが、それでも通用する可能性はある1頭です。
新馬戦はある程度の位置を取ってペースが上がるまでに先頭列につけてからの直線勝負でしたが、現時点ではまだクラシック路線でトップクラス級には1段足りていません。
ゴーフォザサミットやカフジバンガードとの比較では位置取りが重要になり、グレイルとの比較では末脚勝負で見劣ります。

オウケンムーン
現時点ではノーザン色が強く、もう少し距離を延ばして前半をゆったり入りながら主導権を取る競馬でパフォーマンスを上げてきそうです。
ワンターンの東京1800mではゲート、二の足が物足りな印象があります。
新馬戦でラストに伸びているように、エンジンの掛かりが遅いものの、L1は来ていました。
トップスピード戦でも一定の目途は立てていますが、それでもギアチェンジや質的に分が悪い印象があり、エンジンの掛かりが遅いタイプだけに包まれてしまうと厳しくなります。
今の段階では距離を延ばして主導権を握り、適度なペースを作って前目からしぶとくポテンシャルで粘るイメージがあり、京都新聞杯〜ダービーで面白い1頭です。
今回の1800mや皐月賞では最序盤と要所の反応で苦戦しそうな1頭です。

★日曜日
京都記念
ディアドラ
ゲートがあまりうまくないため、レイデオロの後ろからレイデオロの仕掛けを待って後ろから3〜4角ロスなく立ち回る競馬が濃厚で、京都2200mでこの時期の馬場でその競馬をすると届かない可能性が高くなってしまいます。
京都記念は後半特化型でも前がある程度コントロールしてしまうとなかなか差し込めない傾向があり、過去にはハープスターやジェンティルドンナなどの出し切って良いタイプの馬が仕掛けの難しさに泣きました。
京都記念は前半にある程度ポジションを取れる馬の方がレース運びがしやすいレースで、仕掛けができない福永騎手では基本的には狙いにくい1頭と言えます。
レイデオロの仕掛けが早いケースか、全体でかなり流れてハイペースまで上がる展開ならチャンスは大きくなりますが、今回のメンバー構成だとそうなる可能性が低く、レイデオロよりも先に動くとは考えにくいだけに、狙い辛い1頭と言えます。

ミッキーロケット
ゲートが上手くてある程度流れた方が良いタイプの馬で、今回のメンバー構成だと逃げ番手勢が多く、レイデオロとの間にスペースができる可能性が高く、その間にしっかりと入り込むことが好走の条件となります。
京都記念はある程度縦長になってもペース自体が上がり切ることが少ないコースで、リスクを背負って積極的に好位を確保する必要があり、少なくともレイデオロより前を取らなければ勝負に加わる事は難しくなります。
また、モズカッチャンと比較すれば要所の反応やキレは物足りず、クリンチャーに行かせてレース全体をハードな流れにさせた方がこの馬としてはまだチャンスがありそうです。
宝塚記念の敗因は前半よりも後半のポテンシャル特化に近い競馬になった事が大きく、この馬の場合は日経新春杯を勝った時の様に前目で仕掛けを待つ形の方が良さそうです。