まとめ

過去ログ773 2018/4/13 14:40

★注目馬
アイトーン
前走の若葉Sではある程度軽い馬場の中でパフォーマンスを上げてきましたが、それでも現状同型のケイティクレバーに対して優位性を取れているとは思えません。
この馬もスピード面でそこまでのものはまだ見せられておらず、ケイティもスローで良さが出ているのでその辺りもタイプとしては近いように思えますが、現時点では末脚の絶対量で見劣る1頭です。
ペースが速くても逃げたほうがまだ勝負になりそうな印象はありますが、それでも持ち時計的に強気になれません。

アイトーン
前走の若葉Sは良でも少し雨が残っており、全体的に見ればそこそこ時計が出ていました。
ややスローで流れてL3最速でポテンシャル戦となっており、仕掛けは比較的早めで4角地点が最速。
前半のスピードをそこそこ問われつつ、後半のポテンシャル面が問われた1戦となりました。
出足が速くない中で、押してしっかりと主張しきれたのはあり、そこからはペースをうまく支配できていました。
L3の仕掛けで早めに分散しましたが、直線入りの段階では番手のタニノフランケルの方が良い脚だったぐらいなので、そこまで切れる脚は望めません。
全体のペースがある程度速かったことと、仕掛けをうまく早めることが結果的にうまくかみ合ったかなという感じがあり、大きな評価はできません。

アイトーン
若葉賞ではGI馬タイムフライヤーが一本被りの人気となっておりましたが、逃げ切りで勝利した同馬。
ワンパンチ足りなかった馬が逃げて連勝し、福寿草特別、若葉ステークスを7,8番人気で勝利しました。
ここも当然逃げの手を打ってくる可能性が高く、この馬のペースがカギとなりそうです。
前走の若葉Sではうまくレースを支配して押し切っており、ペースはややスローに落としてそこからのL3最速で早めの仕掛けで渋太く粘り込みました。
あとはこれがトップレベル相手に通用するかどうかですが、前走はレースレベル的には微妙なメンツで、時計・ラップ的にも目立つものではありませんでした。
過去10年の皐月賞で逃げて馬券になったのは08年のキャプテントゥーレ(1着)と14年のウインフルブルーム(3着)の2頭のみ。どちらも朝日杯3着馬で、中山のG1レースで好走していた下地(中山適性)を示しており、そちらも皐月賞では意表を突く逃げ(どちらも逃げ馬ではありませんでした)で粘り込みました。
アイトーンは初の中山コースで、意表を突けない逃げ馬となるだけに、過去に8,7番人気で穴を演出した馬と比べると評価は下がります。

アイトーン
前走の若葉Sは押して出鞭を打ってハナを取り切る競馬で、道中もコントロールしてややスローで進める形となり、3角でペースを引き上げながら4角で手が動いてタニノフランケルとともに直線。
直線序盤でタニノフランケルに並ばれましたが、ここからが渋太く、最後は後続を引き離して1馬身の差をつけての勝利となりました。
2走前の福寿草特別はじわっと押していきながらハナを取り切ると、そこからはペースを超スローに持ち込んでレースをコントロールし、向正面半ばから徐々にペースを引き上げて3〜4角でも持ったまま楽な手ごたえで1馬身の差をつけて直線。
直線序盤で引き離して最後まで踏ん張っての勝利となりました。
福寿草特別は前半1000m通過が1分2秒7で、後続に絡まれずに逃げ切れましたが、若葉Sも他馬が競って来ない中でスンナリと逃げ切る事ができました。
この2戦からも距離はもう少しあった方が良さそうな印象があり、スローに持ち込むことが出来れば動きたいときに動ける機動力を生かして粘り込みが狙えそうです。
ただ、使える脚は長くないため、ロングスパート戦になってしまうと厳しくなりそうな1頭です。

アイトーン
2走前の福寿草特別は速い脚を使って出し抜く競馬が勝っており、この時は3.1秒の超スローまで落ち込みましたが、向正面で少し引き上げつつも本仕掛けを遅らせてL3−2で12.2-11.2と1秒のギアチェンジを生じさせました。
ここでは2F戦にうまく持ち込む競馬となり、力の要る馬場でしっかりと速い脚を使えていました。
ただ、レースレベル的には高いとは言えないレースで、上位で500万下で勝負になっている馬がいないという点は評価できません。
時計も標準馬場としては遅い方で(超スローだったので仕方ありませんが)L1は落ちているのでそこからも足りない面はあります。
それでも要所で加速という性能自体は見せており、スローに持ち込めればこういう脚も使える一面を示しました。
若葉Sとの比較でどちらがいいかは難しいところですが、この感じなら距離自体はもう少しあった方が良いかもしれません。
使える脚自体は短いタイプですが、スローでもある程度流れてもコントロールして動きたいときに動けている点は大きな材料で、器用さは見せているので距離をこなすという点では問題なさそうです。

★注目馬
サンリヴァル
2走前のホープフルSで4着に負けましたが、内容的には一番強い競馬をしており、悲観する内容ではありません。
このレースはかなりのハイペースとなっており、年末のタフで力の要る中山の馬場状態で厳しい流れから3〜4角で前がキツくなってペースダウンして仕掛けを待っている間に、後ろの馬に取り付かれてしまいました。
このレースは前目の馬にはかなり厳しかった一戦で、入りを59.6に近いペースで入って3〜4角で前がつぶれて一頭だけ生き残ってしまったのでここで仕掛けを待たざるを得なくなってしまいました。
(7着以内の馬で、先行して4着に踏ん張ったのはこの馬のみです)
4角で一気にタイムフライヤーらが押し上げてきたので前半のリードを4角までに使い切ってしまい、直線ではほとんど差のない競馬になってしまいました。
それでもそこからL1の地点ではこの馬は先頭列にいたのでレースラップはこの馬のもので、間違いなく1秒近く加速する余力を残していました。
この辺がかみ合わなかったところで、3〜4角で各馬が外から動くロスが少ない展開になってしまいました。
今回のメンバー構成なら展開次第でチャンスがある1頭と言えます。

サンリヴァル
3走前の芙蓉Sは比較的高速状態でしたが、雨の影響が残っていたのでそこまで顕著ではなくやや高速状態でした。
4.2秒の超スローの極端に遅い流れとなり、そこからの3F勝負。
ここでは11.7-11.1の加速にしっかりと対応できるギアチェンジの性能が高さと、L1までしっかりと脚を維持できたというトップスピードの持続力も含めてここでは1枚上の力を示しました。
ただ、相手が楽だったというのは確かで、この時点であまり結果が出ていないファストアプローチやスターフィールドといったレベルに底を見せずに勝っただけにそこまで大きな評価はできません。
これまで中山2000mを中心に使われていますが、この馬の適性的にトップスピードの質やトップスピードの持続はそこまで評価できず、前につけて反応できていた点や、ギアチェンジ面が優れているタイプといえ、スローで立ち回って出し抜く形が理想となります。

サンリヴァル
新馬戦、芙蓉ステークスと連勝し、重賞でも掲示板に入る安定感を見せてきたサンリヴァル。
3戦連続で中山2000mに使われており、明らかに皐月賞を意識したローテーションが組まれています。
ダノンプレミアム相手には難しかったと思いますが、このメンバー構成なら展開次第で何とかなるチャンスが出てきました。
ジャンダルムやケイティクレバー辺りと比べても前半のスピード面をしっかりと生かしてポジションさを取る事が重要で、弥生賞はともかくホープフルSは先行勢総崩れの中で強い4着でした。
ワグネリアンが出し切れれば手ごわい相手となりますが、弥生賞でもダノンの仕掛けが見た目的に速く映ったことも各馬の動き出しがワンテンポ早くなった要因だけに、ダノン不在で前後半がうまく噛み合えばこの馬が残れるチャンスは大きくなります。

ケイティクレバー
ゲートが安定して上手く、これまでの内容からも少し渋って力の要る馬場になれば相対的に浮上する1頭。
使える脚は一瞬しかないのは前走、京都2歳Sでも見せており、後ろに出し切られてしまうと難しいのでうまく単騎で離す展開が理想です。
前半のスピード面に関しては上位の逃げ番手勢では一番不安がある1頭で、すみれSも若駒Sも京都2歳Sもすべてスローバランスとなっており、そこそこ流れた黄菊賞では番手になったとはいえジュンヴァルロにも見劣っている事からも、ハイペースで頑張ったサンリヴァルとの比較でみるとそこでの不安はあります。

ケイティクレバー
展開が恵まれないと難しい1頭で、雨が降る中でスローで単騎でとなれば紛れての一発もあり得ますが、エポカドーロやサンリヴァルといったある程度全体のペースを引き締めても問題ないタイプが引き上げてくると巻き込まれるリスクが大きくなります。
読みにくい馬場なら別ですが、基本的にエポカドーロ・サンリヴァル2頭に対しては優位性がなく、適性的にもダービー向きだけにここでは買い辛い1頭です。

ケイティクレバー
前走のすみれSはかなりの高速馬場状態でスローからのL2最速11.0と相当速いラップを踏む競馬で2着。
高速馬場でスローバランスで逃げ、騎手の意識としても仕掛けの意識が遅れたことで4角出口から直線入りでの決め手が問われた1戦となり、ギアチェンジ面も含めて要求された総合力勝負となりました。
外からキタノコマンドールが上がってきた時にコーナー地点ではそこまで速いラップを踏ませなかったために、キタノも体力的な消耗はそこまでありませんでした。
この馬も仕掛けを極限まで待って要所で出し抜く足を使っていましたが、対キタノで見るとトップスピードの質・持続力の両面で相手に見劣っており、相手の動き出しの鈍さをフォローできる騎乗、展開になってしまいました。
すみれSは時計的にはかなり速いしラップ推移的にも優秀ですが、上位勢がその後で走れていないというのは不満材料です。

★注目馬
ケイティクレバー
前走のすみれステークスでキタノコマンドール相手にしぶとく踏ん張っての2着。
今回は同型が強力ですが、エポカドーロの一つ外の8番枠を確保できたのがどう転ぶかがポイントとなります。
外のジェネラーレウーノは目標にしてくる可能性が高く、エポカドーロの前を取り切って内に切り込めば主導権を握るのはそこまで難しくなさそうです。
ただ、最上位相手には使える脚に差があるため、どうしてもL1で甘くなるだけに相当恵まれないと厳しそうな1頭です。

ジェネラーレウーノ
京成杯が終わった段階ではホープフルS組との比較でみてそこまで悪くない印象がありましたが、ホープフルS組がそこまで結果を出せておらず、この世代で主導権を握っているのが朝日杯組となってい点は気になります。
この馬のここ2走のレースレベルは平凡で、前走の京成杯がハイペースで強い競馬といっても速いラップを後半で問われていないという点を踏まえてもこの舞台ではだ難しいように思えます。

ジェネラーレウーノ
スプリングS3着のマイネルファンロンとステルヴィオ・エポカドーロとの差というのは小さくなく、葉牡丹賞との比較でみても上位は手強い相手と言えます。
この馬も前に行けるスピードを持っていますが、軽い馬場でとなると微妙です。今回はぶっつけ本番になり、外厩の整備されたノーザン・社台グループならともかく、その辺りを期待できそうにない新生ファーム生産の馬だけにいきなり初戦からというのも難しいように思えます。

ジェネラーレウーノ
近3走を総合的に見てもここで戦うだけの武器を見せておらず、この馬を狙うならホープフル・弥生賞で先行してしぶとく脚を使っているサンリヴァルの方が魅力的です。
スプリングSのマイネルファンロン比較でエポカドーロもかなり強い馬なのは間違いなく、ある程度ポジションを取って器用に動けるジャンダルムやステルヴィオもここでは最上位と言えます。
要所ですっと動けるギアチェンジ面か、優秀な時計があれば評価できますが、スピード面もここで優位にといえるほどではなく、ペースが速くても息を入れて良い脚を使えてしまうエポカドーロ以上の評価はできません。

ジェネラーレウーノ
前走の京成杯の馬場状態はオープン特別のニューイヤーSでもマイルで1:34.5、3歳未勝利がマイルで1:35.6、35秒台が3頭もいるので標準馬場ぐらいと言えます。
その中でかなりのハイペースで進め、ラップ推移的にも後半は終始12秒台で前半のスピードを高いレベルで問われました。
結果的にレースレベルが低かった1戦でしたが、その中で厳しい流れで前半から大外からでもしっかりと番手を取れたのは評価できます。
ある程度力の要る馬場で、前半のスピード面が問われた中で前半あのポジションを取って、後半も渋太くポテンシャルで粘り切ったという内容は問題ありませんが、淡々とした流れの中でラップ推移はそこまで目立つものではありません。
ホープフルSの時のほうが時計的にも掛かっていたため、その辺りを総合的にみてもそこまで高く評価できるかは微妙です。

ジェネラーレウーノ
新馬戦は3着に取りこぼしましたが、そこから3連勝で京成杯を制した同馬。
皐月賞と同じ中山2000で葉牡丹賞、京成杯と強い勝ち方をしてきただけに期待が大きい1頭。
ただ、京成杯、葉牡丹賞のレースレベルを考えると強気になれず、葉牡丹賞は勝ち切りましたが、相手関係を考えるとシャルドネゴールドはその後想像以上に完敗を喫しており、3着のマイネルファンロンもスプリングSで3着とは言え上位2頭からはかなり離されていました。
悪くはないといってもここではL2最速地点でマイネルファンロンにもキレ負けしており、トップスピード戦としてはシャルドネゴールドも物足りない内容だけに、このレベルまで来てしまうと微妙な1頭です。